ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

小さな学習会の報告

2007-01-28 23:12:32 | 行事報告
広島、大竹、岩国から14人の参加がありました。
福山から来てくださった社会市民連合事務局長、佐藤さんのお話、
『「えらい人によるえらい人のための政治」から「市民による市民のための政治」』
の後、参加者同士で自由な話し合いが行われました。

(さとうさんの話の概要)
横綱から十両・序二段に転落した日本
日本を相撲の番付で表すと
昔 判断基準=経済中心→日本は横綱(1993年まで)
今 経済は十両 男女平等は序二段

一人当たりGDP 14位 東十両 筆頭
男女共同参画 115か国中 79位 東序二段61枚目
貯蓄率 3.1%(全盛期の7分の1)
貯蓄ができない多くの人々がいる一方で、一部の企業にお金が
たまりこんでいる。しかも、それは有効に使われていない。

あの改革騒ぎはなにをもたらしたか
小泉さんは「改革」を全面に打ち出し、いかにも新しげな雰囲気を
かもし出した。しかも、女性を登用することで、野党を古臭く見せた。
実際は「えらい人」と「アメリカ」のための政治を激化させ、悪いほうに
改革されてしまった。
今の自民党は外交では国連の枠さえ超えたタカ派。米軍再編、
新憲法制定。自民党時代の小沢さん以上の市場原理主義(不
良債権処理加速化。アメリカの要求丸呑みの規制緩和)。
生活点のセーフティネットは却って壊す(医療費・介護保険負担増)

なぜこんなことになったか?
「痛みに耐えてがんばる」気質。事勿れ主義。分割統治されやすい状況。
一見新しげに見えて、実際は「えらい人」の言うことを聞いてしまう
(昔:利益誘導 今:小泉さん・マスコミ)
欧米には卑屈、他には傲慢な体質。
「えらい人」有利の選挙制度「改革」。
右翼も左翼も「えらい人」、それも男性中心。
野党などの古臭い体質→自民党が新しく見えてしまう現象

勃興する新しい政治の流れ
3つの政治集会に参加(亀井静香さん・さとうももよさん・船橋市
の地域から平和を)して実感した。
広がる保守層の怒り。旧町長(86の市町村が現在23に)が反自
民で団結して闘う動き。深刻な都市部ネオコンの伸張。楽しさの
要素を取り入れた地域の運動など。

民主党の「良質保守」化と自民党の「革命」政党化
自民党の「革命」政党化とは反対者に「守旧派」「抵抗勢力」
「反日」のレッテルを張り、抹殺・粛清する手法で、「新憲法制定」
という「革命」をやろうとしている→大都市ネオコン無党派には受け
るが、違和感が保守層にも広がっている。自民党は自滅の芽をつ
くっている。

「ふつうの人」のための政治を取り戻すために
〇地方選・参院選でネオコン勢力を敗北させること
〇女性やマイノリティの声を届ける政治家を多く送ること
それには―
・民主主義+暮らしを守る一致点で、緩やかに連携しながらネオ
 コンを包囲すること。
・多様な流れを尊重し、しかし、目標には連帯して向うこと。
・財界が政党を操作しているなら、庶民も団結して政党や政治
 家にモノ申す集団になること。

(参加者からの報告概要)
岩国:厚木からの艦載機移転・配置に反対の市に、政府は
    岩国市庁舎建替え補助金、35億円をカット。一部の
    市民から市長への攻撃が始まっている。
    
大竹:岩国と連帯して反対だった市長が寝返り、容認してしまった。
    市議会を傍聴して、その不甲斐なさに、なんとしてでも
    改革の波を起したいと、報告なさった女性が市議選に
    立候補したことを表明。

安芸大田:町長が原発を考えるシンポジウムにパネリストとして参加、
    最終の核廃棄物処理場受け入れを考えているのではないかとの
    懸念から、3団体が受け入れしないよう申し入れた。
    町長は現時点では考えていないが…と口を濁していた。
    引き続き警戒が必要。

学習と 小さな交流会  のおしらせ

2007-01-15 00:54:03 | お知らせ

 2007年の課題と私たち 2007年になりました。今年は日本と世界にとって分岐点になるかもしれません。日本では、憲法改正、防衛省になっての始動、教育基本法改正後の教育、ホワイトカラーエクゼンプション等の労働法、税金、参議院選挙等、大きな課題が山積しています。世界では、イラク戦争、南半球と北半球の格差を縮める事ができるかどうか、アジアでの原発増設や地球温暖化等、気が遠くなるような問題があります。   
格差が拡大していくような今の状況は一人一人の力ではどうしようもないと思いがちですが、一人一人が何をするかが問われています。現状を把握し各自で、どうしたいのかを考え、声を出すことが現状の責任をとることなのかもしれません。
市民の思いや願いが反映される政治が行われるようにと、情報等を発信している佐藤周一さんに、2007年の日本の課題や思われている事をお話していただきます。その後、参加者の疑問や意見等を交えて、2007年について自由に話し合いをします。参加された方々の交流が深まることも願っております。お誘い合せの上ご参加ください。                                   

     「学習会と話し合いの小さな交流会」

◆日時  1月27日(土)   午後6時半から午後8時45分  

◆場所  広島市まちづくり交流プラザ  5階 研修室C    

◆お話  「市民が望む2007年!」   40分前後          
                         佐藤周一さん  社会市民連合 事務局長  
                            広島瀬戸内新聞 主宰      
          その後自由な話し合い

◆カンパ(資料代)   300円   (お茶とお菓子つき)            

     主催 ボイス・オブ・ヒロシマ  
         http://blog.goo.ne.jp/p-h-21/                       
         連絡先  日浦 082-928-4338
                 2002hiroko@mail.goo.ne.jp


あけましておめでとうございます。

2007-01-05 09:02:15 | 市民の願い
2007年になりました。
安倍首相が参議院選挙に憲法改正を全面的に打ち出すと発言しています。
戰争をする国にし、兵を派兵するという事なのだと思います。子ども達を戰争に送り出し、人を殺させたり、殺される事は、あってはならないことです。憲法を改正するという事がどういうことかを、明確にするとともに、戰争をする国にはならないと市民で声を上げていきましょう。
他にも市民にとって、日本が悪い方向へ進んでいくような危惧があります。危惧を明確にして、どういう方向へ進んでほしいのかを、市民で考えて市民で対案を考えるほどの気力が求められています。微力ですが、話し合ってこの1年を過ごそうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。