ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

話し合い 「祝島の豊かな漁場を子どもたちへ!」

2008-09-28 22:59:51 | お知らせ
話し合い
     「祝島の豊かな漁場を子どもたちへ!」
                       
祝島をご存知ですか?
大分と四国の間の豊後水道から瀬戸内海へ入ってくる海流が、広島方面と北九州方向へ分かれる分岐点あたりにあり、地図上ではハート型に見える山口県の島です。日照時間が長く、甘いびわや鯛などの高級魚が取れる豊かな漁場としても知られています。
 北海道生まれのランボー(上田直樹)さんは、世界を船で巡るピース・ボートに2回参加しました。その時に日本のアイデンティーティーは?と聞かれ応えられなかったそうです。帰ってきて日本各地に行き、祝島に日本のアイデンティーティーを見つけたそうです!
その祝島から約4km真向かいの長島の田ノ浦(海)を埋め立てて、上関原発を造る計画が進められようとしています。この計画に当初から関わってきた木原省冶さんは、祝島島民の方がたや今後のこと等を心配しています。
20代のランボーさんが、祝島や上関に関する思いを、映像を交えて伝えます。木原さんは、祝島や上関原発計画の現状や留意点を話します。
その後に、参加者で祝島、上関原発計画の認識を深める話し合いをします。子どもたちに祝島の生命力あふれるゆたかな海を残す選択肢が見えてくることを願っています。
急な案内で申し訳ありません。ぜひ、ご参加ください。
          
          話し合い
           「祝島の豊かな漁場を子どもたちへ!」
日時  10月1日(水)  18時~20時10分
場所  広島国際会議場 3階研修室③
内容  ランボーさん  映像を使って祝島への思い等
          ピース・ボート2回乗船
        木原省冶さん  祝島、上関原発計画の現状と留意点
          原発はごめんだヒロシマ市民の会 代表
カンパ   500円
問い合わせ先  増田 ℡082-892-3386      
主催    ボイス・オブ・ヒロシマ
http://blog.goo.ne.jp/p-h-21/



9月19日の上関町役場の強行採決の一端

2008-09-28 11:25:36 | 行事報告
9月19日(金)上関町議会の埋め立て許可同意の強行採択に関して
                           上関町役場前に行って        
上関町議会で、中国電力(株)が山口県知事に提出している公有水面埋め立て(上関原発予定地の田ノ浦の埋め立て)に同意する上関町長の意見案が強硬採決されるかもしれないと聞き、多くの人が採択を見届けることによって、これからの町会議員の動きにブレーキ等がかかればと、願って参加しました。
広島から2人で行きました。この日は中国電力(株)本店に「長島の自然を守る会」からカンムリウミスズメに関しての申し入れが行われ、そちらに行った人もいました。
11時過ぎてから次第に上関町議会の傍聴のための抽選券をひく為に、推進派や反対の人が集まってきました。

251人が抽選券を引きました。傍聴できるのは、たったの20人。地元の人の話しでは、推進8人、反対12人の人が傍聴できたようです。議案を審議する町議会の審議は午後1時半から始まりました。議場に入れない約200人の原発反対の人たちは、役場前の駐車場や、役場の前の道路(車1台が通れる道幅)の両側に座わり、一部の人は横断幕やバナー等を持っていました。推進派は、抽選が終ったらさっと帰ったようです。祝島の人たちを中心に集まった人たちは、埋め立て許可同意が採択されないように、2階の議場をうかがいながら、互いの情報交換等をしていました。町議会の動向はわかりませんでした。

時たまの報告等によると、反対派の議員の「田ノ浦(海)を埋めたてて、何か問題が起きた時に誰が責任を取るのか」等の問いに対して、推進派議員はまったく何も答えることができず、ダンマリで、議事進行が遅れているようでした。外から2階の議場に向けて、「審議がわかるようにしてくれ~」、「審議を尽くすように~」、「強行採決をしないで~」、「子供たちに今の海を残すように!」「海は人間だけの物ではありません~」「祝島はどうして生活しろというんだ~~」等々の声が投げかけかけられました。これらの訴えは、祝島の方たちが漁業補償金を拒否して、反対運動をしながら懸命に生活していること、海を、命を、子供たちを守るんだ!との思いが込められていました。

3時過ぎていたでしょうか休会があり、いつの間にか始まり、遠くから来た方達は帰りの時間を話し合い始め、4時過ぎていることに気がつき、フーと疲れが…
5時過ぎて、採択されたことがわかりました。なんで… 

5時半ごろに反対派の3人の町会議員から報告がありました。
「申し訳ありません!しかし推進派議員はダンマリで賛成意思がはっきりしていないし、問題が起きたら、徹底的に追求すると言っています。いろんな方面から問題点を
指摘、追及していきます!引き続き応援をよろしくお願いいたします」等々と。
感謝とともに、力強く、「絶対にあきらめない!」と述べられました。

そして、推進派議員にどうして賛成したのかを聞きたいと要求したところ、控え室に閉じこもって出てこないとの事でした。推進派の議員の回答を待っている祝島の方々始め、まだおられましたが、私は18時20分ごろに上関町役場を後にしました。

19日の上関町町議会の映像が下記にあります。
http://kry.co.jp/news/news870341.html

〇11時前に上関町に着き、祝島から上関町議会に来る人たちを撮るために港にいた鎌仲監督に会いました。鎌仲監督は「上関」を映画にすると聞いています。映画を完成する前に通信として出されるそうです。「六ヶ所村ラプソディー」と重なり、上関原発延期の追い風になりそうです!もう一人、纐纈あや監督も「祝の島(ほうりのしま)」を撮っていて、2年後に完成の予定だそうです。2本の映画は、原発推進のエネルギー政策の見直しを考えさせると思うと嬉しくなります。

〇上関町議会への参加者は、祝島のおばちゃん、おじちゃんはもちろんですが、上関町、北海道、神奈川、徳山、下関、周南市、田布施、広島(わかる範囲で)からの参加もありました。

〇総事業費8000億円を超える国策という名の、上関原発建設に向けた第一歩が踏み出されたといえるかもしれません。
この重大議案は、たった12人の上関町会議員の多数決によって決められました。8人の推進議員と4人の反対議員によって決まりました。
 この強行採決には、金権主義、不誠実、強者の論理があります。祝島の人達に27年間も押し付けてきたことと重なります。祝島の人たちは、この結果を受けても、上関原発を建てないで、今の自然を子供たちに残そう!あきらめない!と言っています。上関原発に関して認識を深め、祝島島民の方々や支援してきた市民団体に協力できることを行っていけば、生命力あふれる瀬戸内海の自然は私達で守れます。

 
                     

上関情報と緊急依頼  9月14日

2008-09-28 11:22:01 | お知らせ
皆様    

夏のお疲れが出るころかと思われます。体調に留意してお過ごし下さいませ。
上関町の田ノ浦(海)が埋め立て許可が出されるかもしれないと、
祝島、長島の自然を守る会、支援団体等に危機感がつのっております。
田ノ浦は瀬戸内海の原風景といわれ、豊かな生命力の宝庫です。
上関町だけの問題にすると田ノ浦は埋め立てられてしまうかもしれません。
皆様方のご協力が求められてます。
2点の協力依頼と状況報告をお知らせいたします。
同じ日に重なっておりますが、どちらも多数の参加が望まれます。
                                                              

(1)「長島の自然を守る会」が、カンムリウミスズメに関する中国電力の9月12日の公式
  見解に対しての申し入れを行います。鳥学会員であり長島の自然を守る会の方の同席があります。
  鳥、自然、環境等に関心がある方は、ぜひ参加されてこのことを多くの人に伝えてください。

 1.中国電力への申入れ
   ①日時 9月19日(金)11:00~12:00
   ②場所 中国電力本社
 *参加くださる方は10:45に1F本館ロビーに
 ご集合ください。

 2.山口県への申入れ
   ①日時 9月19日(金)14:30以降を要請中
   *正式な返答を受け次第、ご連絡します。
   ②場所 山口県庁   


*カンムリウミスズメの調査結果概要(記者資料より抜粋)
結論は「計画地点におけるカンムリウミスズメの繁殖の
可能性はほとんどないものと考えられる。」
というもので、その根拠として、主なものは
①既知の繁殖地において幼鳥の巣立つピーク頃と
 考えられる5月初旬の調査で計画地周辺海域において
 繁殖を肯定する情報は得られなかった。
②7月にカンムリウミスズメが相当数(延べ49個体)確認されたことは
 他の地域で繁殖・成長したカンムリウミスズメが移動したきた
 可能性が考えられる。を挙げています。
 その他、詳細な点については、後日、お知らせします。

長島の自然を守る会は4月下旬から6月上旬にかけて
若鳥を確認し、記者会見の席上でビデオ映像も流し、
相当数の個体を確認したことをマスコミ報道でも
明らかにしています。


長島の自然を守る会
代表 高島美登里




(2)皆様
上関原発の建設予定地の田ノ浦(海)の埋め立て許可が、山口県の二井知事から中国電力に出されるかもしれないと、27年間、運動し続けてきた祝島や支援団体に緊張がはしっています。「瀬戸内の海と川と平和を守るウォーク」の3日と、9日の二井知事への申し入れに参加しました。支援依頼と報告をします。
                                       

 支援依頼

〇9月19日(金)の正午前に上関町役場に参集ください。
 上関原発を建てるための埋立て許可が決議される予定の、上関町議会があります。 田ノ浦が埋めたてれらると、祝島の漁業従事者に多大な損失を与えることが予測されます。 

 

 近状報告 

山口県の若者たちの呼びかけによって「瀬戸内の海と川と平和を守るウォーク」が、9月3日から9日までの1週間行われました。原爆ドーム~山口県庁までの約150キロを、上関原発のために田ノ浦(海)が埋め立てられないように!と署名活動をしながら歩きと通されました。広島のスタート地点では20名ほどでしたが、最終日の9日は山口県庁までのウォークは70名以上になっていました。上関、祝島,山口の他に、北海道、神奈川、東京、奈良、神戸、和歌山、大阪、兵庫,岡山、広島からの参加があり、上関原発建設に日本各地の人が必要ないとを思っていることがわかりました。

9日の3時から「瀬戸内の海と川と平和を守るウォーク」から約70名で二井知事に申し入れが行われました。上関原発予定地の田ノ浦(海)を埋め立てないで!錦川上流に平瀬ダムを建設しないで!岩国基地の増強を進めないで!が切々と訴えられました。

県職員12名による回答は、そのようにしかできないかと思われますが、自分の保身に負われているような回答で、両者にとって虚しさと疲れが残るものでした。

日本各地から集まったウォーク参加者は、「瀬戸内の海と川と平和を守るウォーク」での出会いに感謝し、新しいスタートが始まりました。
ピースウォーク 原発・艦載機移転に反対の映像が下記にあります。
http://4ch.kry.co.jp/movie/news/080909_3.asx

翌日の10日朝に祝島島民によって、田ノ浦の埋め立て申請を許可しないよう求めた申し入れが行われました。祝島島民は中電からの漁業補償をもらわないで、自然と共生して、たくましく生活を営んでいます。署名を二井知事に直接受け取って欲しいとの島民の申し入れに二井知事は会うことを拒み、4時間以上の座り込みが県庁内で行われました。午後1時過ぎに二井知事が会うつもりはないこと、すでに庁舎内にいないことがわかり、それまでの県側の無責任な不誠実な対応に祝島島民に猛反発が起きました。今回は署名を県へ渡さないことを宣言し、急遽、山口県庁内でのデモを開始することになり、11階から階下まで降りました。このことは新聞に県側は「地元上関町の政策を尊重するのが基本」と知事との面談を設けるつもりはないと拒否したと伝えられています。この緊迫した申し入れの様子は、参加者によって知らされ、多くの人が(北海道からも)山口県庁に電話、メールで知事は祝島島民と会って、想いを聞いてください!と伝えました。

知事に面会求め座り込みの映像が下記にあります。
http://4ch.kry.co.jp/movie/news/080910_1.asx


9月19日(金)に埋立て許可が決議される予定の上関町議会があります。
13時30分に始まる本会議では20人の傍聴が可能で、なるべく反対派で埋めることが望まれますが、傍聴者は抽選で決まります。12時30分に傍聴券の抽選者を締め切り、当選者は署名をして傍聴を申し込めます。署名をする前に傍聴券の譲渡が可能なので、当選したら祝島の反対派住民などに傍聴券を渡すことができます。(そうしましょう!)
本会議は18議案があり、通常1、2時間で終了するようです。
ご協力できる方はぜひ19日の正午前を目安に上関町役場にお越し下さい。



以上です。