安倍新内閣で安泰か？

安倍新総理のもと、組閣誕生となりました。各テレビ局の
ニュース時間帯は1日中ほとんどこればっかりで、見てる
ほうはうんざりばっかり。アメリカの新聞がおもしろいこ
とを。小泉は右翼的な間違いを犯したが、安倍はもっと劇
的な間違いを犯すだろうと。記者会見でのスピーチも、な
にを言っているのか、上っ面の言葉だけが、美しい国日本
にしたいだとか世界から信頼される強い国にしたいとか、
ツルツル流れるだけで、実がないからなんだかよくわから
ない。歴史認識は歴史学者にまかせようなんて、平気で
言う人だから当然か。確かなのは、日米同盟強化―憲法
改正―教育基本法改正―海外派兵―消費税大幅アップとい
うシナリオは変わらないだろう。
それでも、安倍晋三は国民の味方でカッコいいですか。

学習会に参加するという意志表示

集会などに参加して、時々耳にする声があります。話の主旨はよくわかっ
た、だけど自分がなにをすればよいのか、わからないと。当然のことです。
それでいいのだと思います。自分でも納得できる場で、自分なりの意志表
示をすればよいのです。それは選挙の一票であったり、署名をしたり、と
きにはカンパをしたり、学習会に参加したり…。大事なことは自分の意志
を持続すること。そう思います。
すでにご案内していますが、１０月７日（土）１４：００からの学習会に
きてみませんか。参加することも、ひとつの意志表示です。島根県の原子
力発電所増設反対運動を２６年間続けてきた芦原さんの話です。２６年間
といえば、ずいぶん重く響いてくる歳月ではないですか。まずは話を聞い
てみようじゃないですか。原発賛成派も反対派も、先入観を取っ払って、
人の話を素直に聞いてみる、民主主義の基本だと思います。
会場は広島国際会議場３階の研修室２です。

無関心という罪悪

核廃絶運動、原子力発電所建設反対、青森県六ヶ所村にある
最処理工場の運転を止めろという活動、各地の九条の会活動、
イラン、イラク、アフガニスタンなど中東や、アフリカのスー
ダンの問題、日米安保問題などなどの言葉や話がでると、途端
に見ざる・聞かざる・言わざるの三ザルをきめこんで、腰を引
いてしまう人がずいぶんいるようだ。
そりゃあ、核廃絶や原発のことなど気にしなくても、三度の飯
はちゃんと食べられるし、子供は元気、主人も元気、私も元気
でバンバンザイ、なんて生活があっても誰も文句はいわない。
若い男性が、ホストクラブのおにいさんのような格好しても全
くけっこう、女性なら電車の中で化粧して外国人からサツビラ
を見せながら、いくらだと迫られたって全然かまわない。
だけんどです、興味の対象が野球にサッカー、占い番組、タレ
ントの裏話、お行儀のいいカルチャーサークル、自己顕示欲だ
けのショッピング、我が子だけ…なんてことなら、ほんとにそ
れでええのかと。政治や社会問題に目をふさいでしまうという
無関心、お上のすることはわかりませぬときめこむ無知は、悪
代官や悪家老の思う壺、のさばらすことになりませぬか。

善男善女

日本人のほとんどが、将来に対して生活不安を抱いている。
それにもかかわらず、将来に対してなんの不安も感じていな
い政治家たちが憲法をいじくりまわし、法律を変え、税金を
これでもかと国民にかけまくろうとしている。それなのに、
じっと我慢して、それどころか拍手喝采して飛び跳ねている
図は、なんと形容したらいいのだろう。間抜けもきわまった
善男善女たち。アイドルや好きな俳優の追っかけもいいけれ
ど、政治や政治家に対してはズレズレもいいところ。純ちゃ
ん、晋ちゃんはないだろう、と思いますが、いかが。
善男善女のみなさんが、わが身に引き寄せて好感がもてるだ
の、なにかやってくれそうだの、元気がでる歌でも歌ってく
れのでは、なんてことはやめにしないと根こそぎやられてし
まいそうです。ブラジルのサッカーが強いのは、観客の声が
厳しいからだと。政治もブラジル式でやるのも手では。

おかしな日本人

今日（９/10）の朝日新聞に、次期自民党総裁に望むことのトップが
年金・社会福祉の改革というアンケート調査結果が発表されていた。
至極もっともなことである。ところが一方で、次期総裁は安倍晋三
が圧倒的な支持（？）を受けている。憲法改正・教育基本法改正・
消費税改正を打ち出しているあの男の顔の、どこに年金・社会福祉
の改革に取り組むような熱意がありますか。まさに対極に立ってい
る人物ではないのか。小泉劇場のいなか芝居にさんざん振り回され
て、いまの結果を招いているのにも関わらず、小泉路線を引き継ぐ
安倍にいまさらなにを期待するのだろうか。おかしな政府におかし
な日本人、持ちつ持たれつで…。とはいえ、自分自身日本人である
限り、他人事ではすまされない。できるところから声をあげていく
しかない。