ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

日本の若い女性たち

2005-06-07 23:16:07 | ニューヨークからの報告
 ニューヨークから2グループに分かれて別々に帰って来ましたので、情報交換をしようと集まりました。そのときに若い女性たちが話したことが嬉しく、若いっていいなって思いました。
海外の人たちにヒロシマを話し、海外の方の感性にふれ、ヒロシマが今までと違って見えたそうです。海外の視点を知るのは世界が広がるのでしょうか?嬉しそうに言ってました。
 
若い人たちが、いい体験をしてきたのが伝わってきました。
一緒に行った仲間とこれから細く長くつながっていけるといいと思いました。

NPT再検討会議決裂

2005-05-28 09:51:13 | ニューヨークからの報告
 難しい状況でしたが、NPT再検討会議が前進することなく、三つの主要委員会がことごとく決裂し
ました。核の現状が露呈された会議だったのではと思います。
 国際原子力機関(IAEA)など、多国間交渉の枠組みによる核拡散防止はあると新聞に書いてありました。IAEAのエルバラダイ事務局長の「核燃サイクル5年間凍結」の提案は、話し合われることはなかったのでしょうか?(この提案に望みをもっていたのですが…)

核兵器の有利性に固執する国々の現状が見えたのではないでしょうか?
核兵器を持つ有利性とは?
言葉で明確にいえないことばかりで、知らない事が沢山あるように思います…


  写真は国連内地下のIAEAの展示の一部です

若者の回答とNPT再検討会議

2005-05-25 23:02:18 | ニューヨークからの報告
 すっきりした感じの良い青年の回答の日本語訳を知ったのは日本に帰って2週間が過ぎていました。台湾のその青年の回答の視点に触発されます。下記は回答です。

  青年は国名、年齢、性別は記入していませんでした。最初に台湾、書き終えてチャイナと言いました。年齢は10代か20代のように思います。
1.ヒロシマを知ってますか? YES
2.ヒロシマのイメージは   記入なし
3.核兵器がなくなるにはどうしたらいいですか?   積極的に。  
4.核兵器や戦争がなくなるために何をしていますか? 何もしていない。
5.世界がどのようになるといいと思いますか?    戦争がない世界。金持ちと貧乏人のギャッ                          プがない世界。
6.アメリカについてどう思いますか?        イラク戦争のように不正なことを行う。
                           常に自分たちの利益が第一。
7.日本についてどう思いますか?          あまりに保守的。もっと自由に。
8.平和運動についてどう思いますか?        口だけで要領を得ない。
9.世界に平和に関して発信したいことは        平和は率直さを信じることから始まる。

この青年は何もしていないと書いていますが、国連にいました。

NPT再検討会議で何も決定できなくて終了するかもしれません。
この青年の回答はこれからの参考にするといいのかもしれません… 

核廃絶

2005-05-22 22:30:16 | ニューヨークからの報告
 NPT再検討会議は19日に議題がやっと決まり、27日までの数日で後退しない最終文書が作成されるといいのですが…
IAEAのエルバラダイ事務局長の「核燃5年間凍結」の提案が賛成されると、NPT再検討会議は後退しないと勝手に思っています。


 昨日フォーラムに参加しました。原爆の実態は多くの人に知ってほしいが、被爆者の証言を聞きにくい壁があるのではないだろうかと…
その壁は中国、韓国、北朝鮮等の反日感情、核の傘等だろうか?アジアの歴史認識もまじえて、原爆をとらえた方が良いのではないだろうか…

新聞でみるNPT再検討会議の行方

2005-05-19 12:05:33 | ニューヨークからの報告
 新聞から、NPT再検討会議に関する記事を取上げ、感想等入れました。

 NPT再検討会議でやっと大筋の合意が得られ実質討議が始められそうです。三つの主要委員会で討議が行われ、第1主要委員会は核軍縮がテーマで「安全保障など」の小委員会を設ける見通し。第2主要委員会は核拡散防止がテーマで「中東も含む地域問題」の小委員会を、第3主要委員会は原子力の平和利用がテーマで「脱退問題」の小委員会を設ける方向である。既に大幅に遅れているので、これらが正式に決定され、核廃絶へ各国の協議が進むことを願います。
 ニューヨーク現地時間19日に三つの主要委員会での実質討議がスタートしました。
米核戦略専門家のダニエル・エルズバーグ氏は核軍縮に本気の政府なしといっています。政府は自国の有利性を重視しているように思います。政府と市民の願いが一致しない場合、わたしたちは何もしないでいいのでしょうか…  

 エルバラダイ事務局長の「核燃5年間凍結」の提案が注目される可能性があるという記事があります。原発の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す「再処理」問題は、テロリストに略奪される危険性が増え、世界の安定を脅かす…とこのようなことが書いてあります。

 5月10日にニューヨークの国連本部でピースデポと韓国のNGOの主宰で「北朝鮮を含めた東北アジアを非核地帯にするためのワークショップ」が行われました。日本と韓国、北朝鮮は核兵器の製造や配備、実験を行わないので、核保有国である中国、ロシア、米国から核攻撃をしないなどの約束を取り付ける事を被爆者の体験を聞いて考える内容だったようです。この非核地帯化が実現すれば、NPT体制の強化になり『核の傘』依存から脱却することにつながるといっています。難しいことも多いと思いますが、実現するといいと思います。

 5月11日に国連本部で公式のNGOセッションが開かれました。約80ヶ国の政府代表やNGOメンバーら約300人が参加したそうです。テーマ別に20近いNGO代表が演説しました。「被爆者からのアピール」として日本被団協の小西事務局次長(75)が広島での被爆体験を証言しました。もし今、すべての核兵器をなくすことに失敗すれば、子や孫たちに苦痛を運命づけることになってしまう等と、感情のこもった英語での証言に一段と大きな拍手が送られたことが新聞に掲載されています。
 被爆者の方々が安心される日はいつ来るのでしょうか。

  写真は国連真向かいのビルです。各国の国旗は工事中のため掲揚できないそうです。