ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

アボリション2000年次報告「竜の棲家」紹介

2004-11-10 03:53:22 | お知らせ
アボリション2000は核廃絶を訴え行動する、国際的なネットワークです。ボイス・オブ・ヒロシマでも講師をお願いしたことのある、プルトニウム・アクション・ヒロシマの代表、大庭里美さんはそのグローバル評議会の評議員をつとめられ、毎年発行される年次報告の日本語訳もなさっています。
イランの大量破壊兵器に関する論争と行動の背景になった核拡散防止条約(NPT)とはどういう背景の元に生れたのか、またその問題点や、条約の義務が守られていない現状などがわかりやすくまとめられています。また、世界各地の多数派の声も数多く載せられており、米国主導の報道の偏りに気付かせてくれる本です。
来年5月にはNPT再検討会議が開かれ、また被爆60周年の年にもあたります。もう一度条約の内容を読み返し、新たに核を持とうとする国々を牽制すると同時に、米国をはじめとする核保有国が条約にある、「軍縮を実施し、核兵器を廃棄する」という義務を遂行するよう、世界中の市民が声をあげなければいけない時が来たと思います。
来年を迎える前に是非一度読むことをおすすめします。
大庭さんのコメント,入手方法はこちらへhttp://ph21.hp.infoseek.co.jp/abolition/abolitionhtml.html