ボイス・オブ・ヒロシマ

2002年に広島市の主催で行われた「広島・長崎講座」で、被爆の
実相を多角的にとらえることを学んだ受講生で結成したNGOで
す。命を慈しむ多くの市民と共に被爆、核、戦争、平和等を学
び、相互に発信し、活動することに取り組んでいます。    
     

美浜の会メール・ニュース08-6

2008-05-06 17:01:12 | お知らせ
皆様へ  美浜の会メール・ニュース08-6です。


転送歓迎です。重複して受け取られた場合は申し訳ありません。

今回は、保安院への要望書の賛同団体になってくださいという緊急のお願いです。



■緊急です-ガラス固化問題に関する保安院への要望書の賛同団体になってください

 六ヶ所再処理・アクティブ試験はガラス固化問題で行き詰まっています。4月22日の再処理ワーキンググループに、原燃は解決策の報告書を出すことができませんでした。本格運転に入る目途が立たない状況になっています。

ガラス固化溶融炉は昨年12月27日から停止したままで、炉内残留物をとりだし点検するのに4ヶ月近くかかりました。どのように炉を運転すれば安定してガラス固化体がつくれるかという報告書をだすよう、原燃は宿題を出されています。しかし、これまでの経過が語っているのは、行き詰まりは運転技術の問題ではなく、炉そのものがもつ根本的な技術的欠陥によるものだということです。

これまでの過程で温度が1100℃に達しない欠陥ガラス固化体が多数つくられています。この欠陥を認めさせ、アクティブ試験を中止するよう求めることが要望書の主旨です。


◆原子力安全・保安院への要望書の提出と交渉

そのため、原子力安全・保安院に要望書を提出し、交渉をもつ予定です(要望書は最後に掲載しています)。花とハーブの里、グリーンピース・ジャパン等14団体が呼びかけ団体になっています。この要望書を転送やみなさんのホームページに掲載するなどして広めてください。

提出日は5月14or15日を考えており、その日に交渉も行う予定です。



★賛同団体の募集
 期間が短いため、個人賛同はなしで団体賛同だけを募集します。
 

・賛同団体になっていただける場合は、このメールに返信でお願いします。

 団体名と都道府県名を明記してください。

・募集締め切りは5月12です。



<関連情報> 

 ◇原燃社長の4月末定例会見-ガラス固化の現状を語っています。

http://www.jnfl.co.jp/jnfl/president-talk200804.html

◇六ケ所ガラス固化体製造再開へ審議開始/国の調査会

 東奥日報 2008年4月23日(水)

 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2008/20080423110830.asp

◇ガラス固化問題の解説的内容は美浜の会ホームページをごらんください。

http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/wgroup_yobo080421_src.pdf




2008年4月29日

美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)

530-0047 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階

       TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581

       http://www.jca.apc.org/mihama/

       mihama@jca.apc.org



・・・・・・・・・・・・



<保安院への要望書>

原子力安全・保安院への要望書(確定案4月28日)



六ヶ所再処理工場のアクティブ試験で

ガラス固化技術の根本的欠陥が明らかになりました


試行錯誤の試験でこれ以上欠陥ガラス固化体をつくるのはやめてください

アクティブ試験を中止してください

すでに製造された欠陥ガラス固化体は別扱いにしてください



原子力安全・保安院長 薦田 康久 様

2008年5月1△日

六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民


 六ヶ所再処理工場のアクティブ試験でガラス固化体の製造試験が行われた結果、その固化技術に根本的な欠陥のあることが明らかになりました。ガラス固化工程は昨年11月4日に開始されたものの、白金族の蓄積のために、2ヶ月もたたない12月27日に運転停止に追い込まれ、その後、内部点検に4ヶ月近くもかかっています。

 事前のモックアップ試験や化学試験に基づいて立てたはずの運転基準が、初期の段階で早くも破綻しました。これら準備的試験の結果を踏まえた判断から、アクティブ試験に進むことを決めたはずなのに、この結果は、その判断が間違っていたことを示しているのではないでしょうか。

この固化技術では、白金族の蓄積を根本的に防ぐことを放棄し、蓄積を容認し、蓄積した場合を想定して除去する技術まで開発しています。このような技術には根本的な欠陥のあることが、アクティブ試験の過程で誰の目にも明らかになったということです。

 この過程で、「ガラス温度」が1100℃を超えないようなバッチがいくつも現れ、これらガラス材を含むガラス固化体が多数製造されています。「ガラス温度」は1100℃以上が必要だということは、日本原燃の青柳技術部長が2月14日の核燃料サイクル安全小委員会で明言しているとおりです。ところが、これら欠陥ガラス固化体は他と区別せずに貯蔵されています。しかし、これら欠陥品が地層処分に耐えられるという保証はどこにもありません。とりあえずそれらには目印を付け、何らかの別の取り扱いをするべきです。

 これ以上試行錯誤でガラス固化を行えば、欠陥ガラス固化体がさらに増えるのは必然です。また、溶融炉がしばしば運転停止する間に、危険な高レベル放射性濃縮廃液が溜まり続けることになります。

 以上の観点から、次の点を要望します。なお、この要望書は、核燃料サイクル安全小委員会および同再処理ワーキンググループの委員全員に配布してくださるよう、よろしくお願いします。

要 望 事 項

1.ガラス固化技術の根本的な欠陥が明らかになりました。欠陥ガラス固化体を増やさないため、危険な高レベル廃液の蓄積を避けるため、アクティブ試験を中止してください。


2.「ガラス温度」が必要とされる1100℃に達しなかったガラス材を含む固化体は、別扱いにしてください。



六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民(○団体)


■呼びかけ団体(14団体)

核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団/再処理工場について勉強する農業者の会/花とハーブの里/PEACE LAND/三陸の海を放射能から守る岩手の会/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室/原水爆禁止日本国民会議/ストップ・ザ・もんじゅ東京/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/福島老朽原発を考える会/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会


◆連絡団体

  グリーン・アクション
    〒606-8203 京都市左京区田中関田町22-75-103
    TEL:075-701-7223; FAX:075-702-1952

  グリーンピース・ジャパン
    〒163-0802 東京都新宿区西新宿8-13-11 NFビル2階
    TEL:03-5339-9800; FAX:03-5339-9817

  原子力資料情報室
    〒162-0065 東京都新宿区住吉町8-5曙橋コーポ2階B
      TEL:03-3357-3800; FAX:03-3357-3801

  福島老朽原発を考える会/ストップ・ザ・もんじゅ東京
   〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-19銀鈴会館405号 共同事務所AIR気付
    TEL:03-5225-7213; FAX:03-5225-7214

  花とハーブの里
    〒039-3215 青森県上北郡六ヶ所村倉内笹崎1521 菊川方
    TEL:0175-74-2522; FAX:0175-74-2522 

  美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
    〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3F
    TEL:06-6367-6580; FAX:06-6367-6581


◆賛同団体