6月4日(木曜日)
午前中は、金澤 昌史弁護士が顧問契約を交わすリーフォーム会社、(株)河原公房の勉強会。
社長は、まだ30代前半とお若いですが、自社をよりよい状況にしようと、大変熱心に取り組まれています。
ある事件のご依頼を契機に、金澤弁護士と顧問契約を交わされましたが、その折、社長が、「せっかく、法律事務所と顧問契約を交わすのだから、月1回でも、ミーティングを開いていただいて、会社を取り巻く問題の検討をしたい。」とのお申し出があり、喜んでお受けし、会を重ねてきました。
この日は、金澤弁護士とのミーティングに、会社の営業のリーダーと、内部のリーダーお二人を同席させられました。
愛社精神を持たれた、優秀なお二入で、社長にも会社の発展の見地から、しっかりと直言なさいます。
やはり、中・小企業は人です。
河原公房の発展に少しでも役に立てるよう、サポートしてゆきたいと、改めて感じました。
夕方からは、金澤弁護士や私など当時、京都で司法試験受験にはげんでいた仲間の一人、I 弁護士との会食。
弁護士になってから5年、毎日忙しく飛び回っていると聞いていましたが、めずらしく先方から、「会いたい。」と。
聞けば、事務所のボスから、「経営状態が思わしくないので、年内で事務所から出てほしい。」との、事実上の解雇通知を受けたとか・・・・・・。
「まるでアルバイトの解雇やな・・・・。」
契約の専門家を気取る弁護士ですが、意外に雇用契約を交わして働くことはまれで、たいていが口約束のナアナア。
報酬も決めずに働くことだけが決まるというような、冗談みたいなケースもママあります。
本当にこの世界は、遅れているというかレベルが超低い・・・・・・。
「まあ、腹も立つけど、切られたということやな。そうなれば、新人ではない以上、どこかにパートナーとして売り込むか、独立するか2つに1つやね。」
「そうなんですけど、独立するには金がなく、巷言われるような独立して事務所を構えれば最低限必要な金額を稼ぐ自信がない・・・・。」
「???????」
「職業として成り立っていないやん?」
そういえば、現在修習中で、12月より実務家となる予定の方々の半数以上が、いまだ就職が決まっていないとか。
また、現在弁護士2年目の方々の間では、何のビジョンもなく、独立して自宅開業をする人もいるとか・・・・・・・。
「職業としての弁護士」を、やってゆくのは難しくなっているようです。
まあ、このことは、私が受験生をしていた15年前からいい続けていたことではありますが・・・・・。
しかもこの方々は、一般の社会人経験がほとんどない方が多いので、「普通に頑張る」レベルを知らず、甘っちょろい方が多い。
毎日忙しくしていれば、頑張っていると思えるお気楽な方々に、私の言葉はなかなか通じないです。
弁護士も職業(当たり前)。
ましてや、自営業となれば、お客さんとの接点なくして、依頼なんてあるわけがない。
接点を多く持とうとするなら、売り物を作り、短期・中・長期の目標を掲げ、取り組むのは当たり前。
受身の仕事ぶりでは、お先は真っ暗です。
弁護士受難の時代といいますが、自業自得。
しかもどの世界も、マーケットの半数以上のシェアーは、上位2割の者が占めるのは同じことです。
生活保護を受ける弁護士の出現もそう遠くはないでしょうね。
尾埜合同法律事務所 http://www.ono-lo.jp