『中国を永久に黙らせる100問100答』(渡部昇一)を読んだ。実にコンパクトにまとまっており,読みやすくわかりやすい。論点整理がしっかりされているのでいい本だった。数時間で読みきった。電車で読んでいて熱中しすぎて,乗り越したほどである。
そして,この本,最高によかったのが「あとがき」である。そう,僕が日頃批判してきた「村山談話」などの経緯を書いている。以下,要約・抜粋します。
%====開始
昭和60年当時の社会党土井たか子の質問にあるのだが,内閣外務委員である小和田恒が「日本は東京裁判において,中国関係の告発条項について有罪とされています。そのように理解してください」と「侵略戦争に対する政府見解」を求めてきた土井に対し回答してしまったのだ。
結果として,サンフランスシコ講話条約無視の態度が自民党の方針になった。三国人が靖国参拝に口をだし,これに唯々諾々として従うのは中曽根内閣から始まった。
%===終わり
いつも思うのだが,民主党を売国奴の集まりと批判する人々は,自民党のこうした罪をろくに検証しないで非難ばかりするのではオカシイのではないでしょうか
歴史は「史観」が邪魔をする。だから学問としては正直好きではない。
受験勉強をする高校生がこの本を読むと「教科書とどちらが正しいのかわからなくなる」だろう。だから受験生にも薦めない。しかし,過去の事実を認めた上で話をしないと前進はない。希望はない。
大阪維新の会への妙な期待も不安である。かつて何度も新党に裏切られたではないか。細川率いる日本新党,鳩山率いる民主党。しかし,やはり自民党に任せるわけにはいかない。自民党がこうした歴史への反省をするなら別だが。
だが,実は一番危険なのは
経団連の米倉だ。
この男がフィクサーだろう。「人命よりお金が大事」という悪の権化。いまの民主党はこの男に操られている傀儡(かいらい)政権なのだろう。
したがって,政権交代しても,この米倉をゴルゴに依頼でもしない限り根本は変わらない,と思っている。闇は深い。