オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

国宝『鳥獣人物戯画』には「アミニズム」が溢れている!

2015年06月02日 00時00分47秒 | オズマの独り言

 国宝『鳥獣人物戯画』。僕の好きな絵巻物。

 何が好きかというと,「動物と人間が一緒に見立てられている」ところ。

 専門的には「アミニズム」というもので,「万物に命が宿る」と考える日本人独特のもの,と紹介されている。

 ウサギがはねまわり,カエルが如来になっていたり,サルが僧侶になっていたり。

 表情豊かな動物たち。しかし,それはそのまま人間社会。同時に,人間と動物の融合。

 西洋では「自然制圧」の考えが主力だとか。だからかな,「イルカは高等なので」論が出るのは。日本人にとっては「全部同じいきものダッペ」といっても理解されないのは。

 噴火,地震が続いている。そんな火山列島日本。自然の恩恵と厳しさにつねに対峙してきた人間と動植物。

 それゆえの「アミニズム」だと思う。そこに仏教思想が入ってより強力に強化された。

 あらためて,日本人のココロだと海外の人々に紹介してほしい。そしてココロの問題は科学で解決できないと説明してほしい。西洋のココロも科学で解決できないように,ね。