大関暁夫の“ヒマネタ”日記~70年代大好きオヤジのひとりごと

「日本一“熱い街”熊谷発コンサルタント兼実業家の社長日記」でおなじみ大関暁夫が、ビジネスから離れて趣味や昔話を語ります

嗚呼、洋楽生活40年(その4)

2013-02-23 | 洋楽
私のTレックス「ザ・スライダー」でのLPデビューは大成功でした。何と言っても、A面1曲目「メタル・グゥルー」が期待にたがわぬ素晴らしい曲で、この1曲で大満足でした。2分ちょっとの短い曲ですが、とにかくいきなり盛り上がるサウンドと雄たけびは、中学2年の駆け出しロック小僧を興奮させるのに十分すぎたのです。

実は、シングル「ザ・グルーバー」のジャケット解説に「ゲット・イット・オン」以降7曲のヒット・レコードの文化放送「オール・ジャパン・トップ20(土曜深夜放送、司会は文化放送アナのみのもんた)」での最高位を記録した時のチャートが掲載されていまして、「メタル・グゥルー」はTレックスとして国内で初めて1位を記録したシングルだとそこで知り並々ならぬ期待感をもっていただけに、満足感もひとしおだったのです。

もう1枚のシングルカット曲B面1曲目の「テレグラム・サム」は、どちらかと言うと地味な印象。でもメロディがいいのでよしとしようと。LPは全14曲入りで、確かによさが分かるのに時間を要する曲も何曲かありましたが、1回聴いただけでけっこう気に入った曲も多くて、2000円の大枚をはたいての初購入LPとしては大成功の部類だったのでした。雰囲気たっぷりのジャケット写真が気に入っていたことと、アルバム見開き面が朱赤バックに白抜き文字の歌詞カードだったことも、「外国のアーティストはセンスがいいなぁ」とこのLPの評価を高めるのに大きな力になってもいたと思います。

さらに、LP付属の日本語ライナーノートにあったTレックス年表を見てビックリしたのは、なんとマーク・ボランが私と同じ9月30日生まれであるという事実でした。初めてファンになった洋楽アーティストが同じ誕生日、運命的な何かを感じずにはいられず、「この人についていこう」ぐらいの勢いで、さらなるのめり込みに拍車をかけてくれたのでした。

そんなLPのライナーを読むに中で、Tレックスがどうやらグラム・ロックというジャンルに分類されていることを知りました。そうなると今度は、グラム・ロックというジャンルに入るやつらを徹底的に聴いてみようということになるわけです。その流れで買ったレコードが、スウィート「ヘル・レイザー」、シルバー・ヘッド「エース・スプリーム」、スージー・クアトロ「キャン・ザ・キャン」などEPと、スレイドのベスト盤「スレイデスト」でした。

ラジオで紹介される新アーティストでも、「グラム・ロック」として紹介されると何となく身内のような気がして、親近感を覚える感じすらあったのです。そんなアーティストには、マッド、ジョーディ、コックニー・レベルなどがいました。

一方Tレックスと同様に、グラム・ロックの雄として語られることが多いのがデビッド・ボウイですが、ボウイはマークがかなり強烈にライバル視していたので、中坊の私はボウイを好きなる事は同じ誕生日のマークを裏切る行為だと思い、長らくボウイとは一定の距離を置いて接っしていました。今考えるとおかしな話ですが、それだけファンとして純粋だったということでしょう。その当時流行っていたボウイのシングルは「夜をぶっとばせ」でしたが、これはローリング・ストーンズのカバーでした。私はこれを、「なんだ自分曲じゃないのか。だっせー!」とけなしていたりもしたようにも記憶しています。

実際にはその頃すでに下火になり始めていたグラム・ロックですが、私のグラム・ロック熱は「ザ・スライダー」の購入を機に一気に最高潮に達した感があったのでした。

★今回の関連レコード
<Tレックス>
ザ・スライダー(LP)
<スウィート>
ヘル・レイザー
ブロック・バスター
ロックンロールに恋狂い
<スレイド>
カモン
スクイーズ・ミー・プリーズ・ミー
スレイデスト(LP)
<スージー・クアトロ>
キャン・ザ・キャン
48クラッシュ
デイトナ・デモン
<シルバー・ヘッド>
エース・スプリーム
恐るべきシルバー・ヘッド(LP)
<マッド>
タイガー・フィート
<ジョーディ>
君にすべてを
朝日のあたる家
<コックニー・レベル>
悲しみのセバスチャン
<デビッド・ボウイ>
夜をぶっとばせ
タイム
アラジン・セイン(LP)

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