大関暁夫の“ヒマネタ”日記~70年代大好きオヤジのひとりごと

「日本一“熱い街”熊谷発コンサルタント兼実業家の社長日記」でおなじみ大関暁夫が、ビジネスから離れて趣味や昔話を語ります

ストーンズの20曲

2012-08-19 | 洋楽
雑誌「レコードコレクターズ」8月号(既に先月号)で、「ローリング・ストーンズ ベスト100ソングス」と言う特集がありました。その中で、読者も自身のベスト20を編集部に送付して、増刊号ではその結果も踏まえて再チャート化しようという企画があり、ヒマを見つけて出そうと思っていたのに、気がつけばほっぽりぱなしでこんなに日にちがたってしまいました。ところが、今日何気にその締切日を見たら、何と明日8月20日!間にあったぁ!と言うわけで、私のストーンズ・ベスト20を選んでみます。

1.ホンキー・トンク・ウーマン
生で間近で見たキースの5弦ギターのイントロのカッコイイこと!やっぱこれ最高。
2.ブラウン・シュガー
大好きな70年代型ストーンズの代表曲。
3.ジャンピン・ジャック・フラッシュ
ストーンズをストーンズたらしめた名曲。
4.レット・イット・ブリード
ストーンズ・スワンプの代表曲。
5.イッツ・オンリー・ロックンロール
意外に人気薄ですが好き。ロンが曲作りにかかわった現ストーンズのテーマ曲。
6.ワイルド・ホース
カントリー・フレイバーにストーンズのルーツを垣間見る名曲。
7.サティスファクション
一応入れておかんといかんのだろうな的な代表曲です。
8.メモリー・モーテル
ストーンズ№1バラード。ミックと好対照なキースの歌がたまらなく良い。
9.ストリート・ファイティング・マン
ジャンピン・ジャックと並ぶ60年代後半の再生ストーンズを印象付けたナンバー。
10.ダイスをころがせ
スワンプ系への傾倒がひとつの実を結んだ70年代的ストーンズ・ナンバー。
11.ドゥー・ドゥー・ドゥー
12.ビースト・オブ・バーデン
13.黒く塗れ
14.ハッピー
15.ロックス・オフ
16.ダンシング・ウイズ・ミスターD
17.友を待つ
18.シャイン・ア・ライト
19.愚か者の涙
20.夜をぶっとばせ

個人的な特徴はと言えば、バラード系が多いことと、マイナー調のナンバーが少ないことかなと。大抵のストーンズファンが上位に入れる「悪魔を憐れむ歌」や「ギミー・シェルター」が入っていません。苦手なマイナー調なもので。普通は上位に入らない「ダンシング・ウイズ・ミスターD」って、私が“新作”としてリアルタイムで初めて聞いたストーンズ作品「山羊の頭のスープ」A面1曲目ですから。オドロオドロの衝撃性とスワンプ的にかったるいギターリフ好きですね(昔はこの曲のPVもあったような)。これマイナー調ですが、単純なマイナー進行じゃない感じが実にキースっぽいじゃないですか。

これで投票しておきます。こういう自分のベスト曲選びってけっこう楽しいですね。

ロンドン五輪閉会式とNHKの罪深さ

2012-08-13 | 洋楽
ロンドン五輪の閉会式は英国らしいロックレジェンドをフィーチャーした素晴らしいショーでした。

一番の注目は、五輪閉会式で再結成かと噂されたピンク・フロイド。フロイド・サイドから「ピンク・フロイドとしての出演はない」と公式メッセージがあったものの、もっぱら出演を公言していたニック・メイスンに加えて、ロジャー・ウォーターズかデビッド・ギルモアが共演するとの噂が。残念ながら二人の登場はなし。その代わりと言っては何ですが、ジェネシスのマイク・ラザフォードがベースで登場して、曲は名盤「炎」から「あなたがここにいて欲しい」を。ボーカルを務めたのは、若手シンガーソングライターのエド・シーラン。ギルモア張りの味な歌声を聞かせてくれました。ウォーターズ、ギルモアは出なかったものの、素晴らしいパフォーマンスでした。

ところがこのパフォーマンスの間、NHKの実況はパフォーマーの紹介はおろか、演奏そのものを全く無視で日本選手のコメントを紹介するという暴挙に。全然歌に集中できない状況を演出です(鈴木慶一氏は「だまれ!」とツイートしたとか)。今回の閉会式は英国が誇るレジェンドたちを一同に会しての素晴らしい音楽ショーが事前にアナウンスされていただけに、それに期待感を持って待ち楽しみに見ていた音楽ファンも多かったはず。このピンク・フロイドのシーンばかりでなく、他の場面でもパフォーマンスを無視したひどい実況が多く、ネット上での騒ぎはもとより苦情電話で回線がパンク寸前の状況に陥ったと聞きます。アメリカ在住の友人の話では、あちらのテレビでは余計なナレーションは最小限にとどめ、あくまで実況映像優先の放送であったと。日本の国営放送NHKでこれですからね。日本の文化観賞レベルの低さを表すもの以外の何物でもありませんね。

それはさておき、個人的にはやはりラストパフォーマーのザ・フーに尽きます。いまだ現役を貫き、今年はあの名作「四重人格」をライブで再現するツアーを敢行する生けるロックレジェンド、ザ・フー。貫禄が違いましたね。曲はメドレーで、「ババ・オライリー~シー・ミー・フィール・ミー~リッスン・トゥ・ユー~マイ・ジェネレーション」。個人的には、「四重人格」から「リアル・ミー」等の私が生で聞いたことのない何曲かを期待したのですが、今回は比較的オーソドックスな代表曲のメドレーでした。「四重人格」ツアーでの再来日に期待しましょう。フーはキーボードがこのツアーから入れ替わっていますが、その他は鉄壁のバックメンに支えられピートもロジャーも70歳近くとはとても思えない素晴らしいパフォーマンスでした(ピートは風車奏法も小さいながらもジャンピング・カッティングも見せてくれました)。

ここでもNHKはまたまたやってくれました。フーのパフォーマンスが盛り上がりを迎え「マイ・ジェネレーション」に入ったところで、いきなり画面は日本選手団のアップへ。同時にアナウンサーの余計な語りに移り、話が終わって画像がステージに戻った時には、既にフーの演奏も終了して出演者一同整列状態。一番いいところが見られずじまいでした。仕方ない、アメリカのテレビ画像がYOUTUBEにアップされるのを待ちましょう。他にも、キンクスのレイ・デイヴィス、ジョージ・マイケル、クイーン、スパイスガールズ等々、やはり英国は素晴らしい。四年前、北京五輪の閉会式でジミー・ペイジが登場してロンドン五輪の予告編を演じてから、楽しみにしてきただけに本当に満足のいく閉会式でありました。それだけに、NHKの罪は深いですね。