大関暁夫の“ヒマネタ”日記~70年代大好きオヤジのひとりごと

「日本一“熱い街”熊谷発コンサルタント兼実業家の社長日記」でおなじみ大関暁夫が、ビジネスから離れて趣味や昔話を語ります

ロンドン五輪開会式に出るロックレジェンドを予想する!

2012-07-28 | 洋楽
明日はいよいよ待ちに待ったロンドン・オリンピック開幕です。

イギリスはロンドンでの開催となれば、我々音楽ファンの関心事は開会式のセレモニーに一体誰が登場するのか、に尽きますね。英国と言えばビートルズをはじめ、ロックレジェンドの宝庫です。前回の北京大会閉会式にレッドツェッペリンのジミー・ペイジが登場し、まさしく4年後の予告編と言った様相でしたから、必ずや音楽ファンが喜ぶサプライズがあるはずです。

様々な噂が流布される中、ポール・マッカートニーが「ヘイ・ジュード」を歌うと宣言したとか。徹底した緘口令がひかれる中、ポールがこう宣言したというのはただ事じゃないですよ、これは。要はポールがソロで歌うのならこんなことを事前に公表するなんてことはあり得ないわけで、これは「ヘイ・ジュード」にポールを中心として相当なサプライズ仕掛けがあるということなのではないでしょうか。一体何が?

本命は、映像技術を駆使したビートルズの再結成ではないかなと。ポールとリンゴが、3D映像のジョン、ジョージと同じステージに立って「ヘイ・ジュード」を演奏。それを名だたるロックレジェンドたちがバックコーラスで盛り立てるってどうですか。もうひとつのアイデアとして、「ウイ・アー・ザ・ワールド」方式でビッグネームたちが「ヘイ・ジュード」を歌い継いでいくというのはどうでしょう?いづれも盛り上がること間違いなし。

盛り上げ役のロックレジェンドはと言えば、まずは今年のツアーがなくリハ不足でバンドとしての出演は断ったストーンズも、ミック・ジャガーの単独出演はあるかなと。「四重人格」ツアーを控えてリハは万全のザ・フー。王室と仲の良いサー・エルトン・ジョン。王室といえば、クィーンのブライアン・メイとロジャー・テイラー。クィーンのボーカルも務めた英国を代表するボーカリスト、ポール・ロジャース。さらには、ロッド・スチュワート、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ロバート・プラント、ピンク・フロイド、キンクス、コステロ、ボウイ、スティング、ウインウッド......。名前をあげたらキリがないほどの面々がいるわけで、誰が登場するのか本当に楽しみです。

下手な予想はこれくらいにして、今日は早く寝て早起きして生でノーカットで見なくては。
おやすみなさ~い。

私の名盤コレクション24~Leon Russellとスワンプ名盤(9-2)「The Concert For Bangla Desh」

2012-07-01 | 洋楽
「バングラディシュのコンサート」において、主役はジョージ・ハリスンであり、注目の大物はボブ・ディラン、エリック・クラプトンでありましたが、多くのミュージシャン入り乱れての音楽面で中心的な役割を果たしたのは間違いなくレオン・ラッセルでした。

彼はジョージやクラプトンとはデラニー&ボニー&フレンズのツアーで寝食を共にした仲でありましたし、何よりディランからも呼ばれてレコーディング・プロデューサー役を務めたと言う実績が、この御しがたい大物を呼び寄せたステージのバンマスは彼をおいて他にないという状況を作ったに違いありません。ジョージもそれを望んでいたのでしょう。当時はツアーに出ていなかった彼が、スワンプの名作「オール・シングス・マスト・パス」収録曲の数々をステージで再現するに際しては、本物のスワンパーのコーディネーターを必要としたに違いなく、レオンはこのチャリティ・ライブ実現にあたって最も必要とされた人物であったのです。

主役のジョージの「ワーワー」で始まるこのコンサートでは、スペクターサウンド全開のスタジオ盤とはうって変わって、レオン主導のかなり南部色の濃い演奏を聞くことができます。プロデューサーのクレジットにこそ、フィル・スペクターの名前があるものの、実質的なプロデューサーは間違いなくレオン。彼にとっては、このコンサートの直前に制作したスワンプ人脈のシェルター・ピープルやタルサ・トップス、マッスルショールズ・スワンパーズに加えてクラプトンを含むフレンズ・イン・イングランドを従えての大名盤「レオン・ラッセル&ザ・シェルター・ピープル」完成による自信に満ち溢れたステージであったに違いないのです。

特にレオンも「ザ・シェルター・ピープル」でカバーしたジョージ作の「ビウェア―・オブ・ダークネス」では、ジョージとの掛け合いでレオンはホンマもんのスワンプボーカルを聞かせ、作者を完全に圧倒しています。また彼の最大の見せ場は、スワンパーたちを引き連れてストーンズナンバーの「ジャンピング・ジャックフラッシュ」とコースターズの「ヤング・ブラッド」をメドレーで聞かせるという、バンマスの貫録を見せつけるかのような独壇場とも言えるパフォーマンスです。ここで「ジャンピング・ジャックフラッシュ」なんぞをやるなんて言うのは、「俺は、今日出られなかったストーンズの代りだぜ!」とでも言っているかのような大物感すら漂わせているのです。

ゲスト扱いのディランのバッキングも実に見事。即興と思われるベースでの伴奏とジョージも加えたコーラスが感動的な「女の如く」は歴史に残る“名シーン”であり、フォーク界の大物と元ビートルズをコーディネートする姿は、音楽界のフィクサーの面目躍如と言える演出でありました。このライブの後、レオン自身がアルバム「カーニー」でシンガー・ソングライター的展開を見せると、スワンプ・ブームは急激にしぼんでいくわけで、まさしくこのライブがスワンプ・ロックにとっては“最後のひと花”の如き檜舞台でもあったのです。