大関暁夫の“ヒマネタ”日記~70年代大好きオヤジのひとりごと

「日本一“熱い街”熊谷発コンサルタント兼実業家の社長日記」でおなじみ大関暁夫が、ビジネスから離れて趣味や昔話を語ります

天皇賞秋

2011-10-30 | 競馬
私が個人的に一番好きなG1レース、天皇賞秋です。府中の2000メートルで行われるこのレースは、中長距離馬とマイラーが入り乱れて最後に坂のある直線の長いコースで死力を尽くした戦いが展開される一戦。逃げて良し、先行して良し、差して良し、追いこんで良し、展開とペースひとつで何でもアリの毎年手に汗握る激戦が繰り広げられます。

今年の一番人気は、連覇を狙う最強牝馬⑤ブエナビスタ。宝塚記念馬⑱アーネストリー、上がり馬⑦ダークシャドーがこれに続きます。

単勝オッズ10倍以下の上位人気馬6頭は、どれが勝ってもおかしくないほど実力拮抗で、仕上がりと鞍上の勝負といった感が強くします。気になるのは6頭中3頭に外人騎手が乗る点。いずれ劣らぬ世界を代表する名手揃いで、馬の実力に差がないこんな時は騎手の腕にかけてみるのも一考であるかなと思います。

そこで狙いは絶好枠を引いたダービー馬④エイシンフラッシュ。鞍上ルメールは、ハーツクライであのディープインパクトに国内唯一の土を付けた名手です。相手筆頭は、鞍上仏リーディングの「超」が付く名手メンディザバルでJC馬&ダービー2着の⑪ローズキングダム。

太め残りが伝えられる⑤ブエナビスタ、コース相性とステップは絶好ながら初挑戦のG1はそう簡単にはいかないと思う⑦ダークシャドー、馬の力とデキだけなら本命と思いながら鞍上の骨折明けと大外枠が気になる⑱アーネストリー。

と言うわけで、気分は④-⑪の馬連・ワイド1点勝負!
おさえて、④、⑪固定での⑤、⑦、⑱への3連複まで。
久々にエイシンフラッシュの快勝を見たいですね。

昭和問わず語り13 ~ 怪獣ブーム①

2011-10-29 | 昭和
フェイスブックでガラモンの話をきっかけに怪獣談義が盛り上がってきたので、こちらでも怪獣ブームをしばし懐かしんでみます。まずはブームの背景から。

昭和41年私が7歳の頃、「ウルトラQ」がテレビで放映開始されました。思えばこれがブームの火付け役でした。制作の円谷プロダクションは東宝映画で昭和20年代からゴジラを皮切りとした怪獣映画を何本も制作していましたが、テレビ画面に怪獣が主役として登場するのはこれが初めてであったと記憶しています。

ものの本によれば、もともと海外の「ミステリーゾーン」的番組の日本盤を標榜して制作されたこの「ウルトラQ」でしたが、放映前に全28本を撮り終えて放映順を決めたと言う当時のやり方において、その第一話を何にするかそこにすべてのキーはあったように思います。制作順で言えば、第一作は「マンモスフラワー」だそうで、これは怪獣モノと言うよりはミステリーモノです。ところが円谷プロダクションおよびTBSのスタッフの判断は、番組のイメージをもっと娯楽性の高いものにした方がよいということで、怪獣モノの「ゴメスを倒せ!」が昭和41年1月2日放映の栄えある第一話に選ばれたと言います。

この作品は、伝説的に言い伝えのある古代怪獣ゴメスとその退治役として祀られている怪鳥リトラの闘いを取り上げたものです。パンドラの匣が開けられ復活したゴメスをリトラが身を呈して退治すると言うストーリー。今見ると、30分モノに無理やり押し込んだ苦しさは否めないものの、ヒーローものとは一味違う「東宝=円谷プロ」路線の怪獣ものの基本をしっかり踏襲しているところが秀逸です。ゴメスなどは、あきらかにゴジラの廃棄前の着ぐるみを加工し直して新たな怪獣に仕立て上げた感がありありで、それを安っぽいというよりはむしろ円谷プロらしい“いい仕事”であると思わされもするのです。

この第一話もテレビへの怪獣登場と言う点では十分衝撃的だったのですが、第五話「ペギラが来た!」第十三話「ガラダマ」は登場する怪獣のデザインの素晴らしさ、ストーリーの確かさをもって、怪獣ブームは完全に子供たちの間で一大ムーブメントになります。その2話に登場するのが2体の怪獣、ペギラとガラモン。このシリーズでは第十四話「東京氷河期」第十六話「ガラモンの逆襲」でも再登場し、制作側のこの2体に対する思い入れの深さと怪獣キャラの出来に関する自信のほどがうかがわれます。

★ペギラはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=sKQPnWem2bc&feature=related
★ガラモンはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=lDItO6PVOzU&feature=related

実際にこの2体などは、東宝映画の怪獣シリーズに登場するゴジラは別格としても、モスラ、ラドン、アンギラス、バルゴン等に比べて全くそん色のない怪獣の出来であり、この後の初期ウルトラマン・シリーズ(ウルトラマン、ウルトラセブンまで)も含めて、決して子供だましではないストーリーと登場怪獣のキャラクターづくりにかけたスタッフの知恵と努力があってはじめてこの怪獣ブームは成立したのだと、リアルタイムでブームを体験した身としては今もつくづく思わされるところであります。

ちなみに、ウルトラセブンに続いた「帰ってきたウルトラマン」からは同じ円谷プロ制作でありながら、神様円谷英二氏の志を継ぐ長男の円谷一が制作から降りたことで設定、ストーリー、怪獣すべてにおいて急激に子供だましレベルになってしまい、私も全く見ていません。同じ意味において、仮面ライダーをウルトラシリーズと同類に語る人もいますが、空き地で全身タイツづくめの悪役と闘う子供だましのヒーローものと、社会派の初期ウルトラシリーズを一緒にして欲しくないというのは、円谷ファン共通の思いであるのです。(つづく)

私の名盤コレクション13~Leon Russellとスワンプ名盤(1)「Original Delaney&Bonnie/Delaney&Bonnie」

2011-10-23 | 洋楽


主題は、レオン・ラッセルのデビュー盤です。彼の話をするには少しばかり字数が必要になるので「Leon Russellとスワンプ名盤(1)」としました。何故字数が必要になるのか、それはビートルズ解散以降の音楽界の流れを根底の部分で大きく動かしたスワンプロックの話をしないといけないからなのですが・・・。「レオン・ラッセルのデビュー盤?あ、ア・ソング・フォー・ユーのヤツね」とわりかし軽く扱われることも多いこの盤とその周辺は、実は70年代初頭に現れた新たな音楽の流れに大きくかかわっていたのです。今回はその前段とこのアルバムの意義を正確に知るために必要な、背景を少し説明します。

話の発端は68年のアメリカ。元々の発端をたどればレオンがタルサから出て、豊富な南部人脈を活かしつつLAで取り組んだプロデューサー稼業兼ミュージシャン的活動の中から、デラニー&ボニーのバックをラッセル人脈でつくりはじめたことが大きなうねりを生むことになります。制作されたアルバムは「オリジナル・デラニー&ボニー」。69年初頭にリリースされたこのアルバムのバックメンは、レオンが集めたカール・レイドル(B)ボビー・ホイットロック(K)ジム・ケルトナー(D)ジム・ゴードン(D)ボビー・キーズ(S)ジム・プライス(T)らとレオン自身(P,G)。デレク&ドミノスのクラプトン以外のメンバーが既に揃い、後にスワンプロックの中核ミュージシャンとなる訳です。まさしくこれがスワンプロック誕生の瞬間だったのです。

◆「Original Delaney&Bonnie/Delaney&Bonnie」
1. Get Ourselves Together
2. SOmeday
3. Ghetto
4. When The Battle Is Over
5. Dirty Old Man
6. Love Me A Little Bit Longer
7. I Can't Take It Much Longer
8. Do Right Woman
9. Soldiers Of The Cross
10. Gift Of Love

デラボニの存在を67年頃に知り面識もあったジョージ・ハリスンは、このアルバムをビートルズのアップルレコードから発売しようと画策しますが、これは失敗に。しかしジョージはミュージシャン仲間への口コミ役として大きな役割を果たします。その最大のものが、エリック・クラプトンへの耳打ちでした。エリックは、ボブ・ディランの“ベースメント・テープス(当時のブート名は「グレイト・ホワイト・ワンダー」)”にショックを受け、アメリカ南部臭プンプンのザ・バンドの演奏に「クリームをやめたくなった」その人です。デラボニにぞっこんほれ込み、クリームを解散させて結成したブラインド・フェイスのツアーの前座に彼らを据え、自ら一緒にステージでギターを弾くようになります。これが68年の夏ごろのお話。ほどなくブラインドフェイスは解散してしまいます。

一方レオン・ラッセルのデビューアルバムは、それよりも前の「オリジナル・デラニー&ボニー」のリリース後間もなく始まっていたのですが、当時の世界のポピュラーミュージックの中核を担っていた英国人ミュージシャンたちがデラボニに大きな関心を寄せたとこにより、デラボニの共同制作者であったレオンへの関心も高まり、夏頃一度完成間近にまで至ったアルバムの制作方針は大きく変化を遂げ、英国で再録音されることになったのでした。(続く)

菊花賞

2011-10-22 | 競馬
三歳牡馬三冠ラストは、淀の3000メートル菊花賞です。

今年の焦点は、二冠馬14オルフェーヴルの三冠成るか否か。結論から言えば、過去二冠および前走トライアル神戸新聞杯での圧倒的な強さとガチガチ長距離血統から見ればほとんど死角なしと言えるイメージで、前日オッズを見ても1.4倍と圧倒的な支持を受けています。相手筆頭は、ダービーおよび神戸新聞杯で共に2着した13ウインバリアシオン。この二戦からこの馬も他の馬からはやや離れた位置にいるように思えます。

馬券的な狙いは先週の味をしめて2頭固定の穴をからめた3連複中心にいきたいと思います。まずは、ダービー3着の8ベルシャザール。スプリングステークスでオルフェーヴルに1馬身差以内に迫った力は見直しが必要でしょう。あとは血統的に買いたいダノンの2騎9ダノンミル、16ダノンマックインと4ユニバーサルバンク。単騎逃げの前残り警戒で15サンビーム。

三連服
13・14固定の、8・9・16・4・15へ。

13ウインバリアシオンにはミホノブルボンの三冠を阻止した刺客ライスシャワーのイメージがダブるので、馬単13→14を抑えます。長距離は騎手の腕も重要な要素。鞍上安藤勝己に、ザッツザプレンティの時のまくり気味の4角先頭という騎乗での大金星に期待します。

秋華賞

2011-10-15 | 競馬
3歳牝馬三冠最終戦秋華賞です。

桜花賞2着オークス3着の⑫ホエールキャプチャが1番人気、クィーンSGⅢで古馬を一蹴した④アヴェンチュラが2番人気。昨年の段階でこの世代断然の強さを見せたレーヴディソールがエリザベス女王杯まで復帰しない今、レーヴの強さが目立った2歳女王戦で2、4着したこの2頭が結局強いのは当たり前と言えば当たり前(3着ライステラスは戦線離脱)。となればそれに続くのは同レース6着トライアルのローズS2着の⑮マイネイザベルかと思しきも、京都内回りでは父譲りの左利きのこの馬には分が悪い。ホエール、アヴェンチュラの2頭は堅いとしても、これにもう1頭穴馬を加えた3連複が今年の秋華賞ではおいしい馬券になると見ました。

まずは、トライアル紫苑ステークスの勝ち馬⑯カルマートに2着⑧デルマドゥルガー。いくらこのレースからの参戦馬が分が悪いからと言っても、鞍上が安藤、武という達者な腕の2人は大レースで侮ってはいけないのは競馬の鉄則です。この2頭は夏場を古馬にもまれた経験が秋に活きているのです。他にはやはり腕が確かな横山典弘鞍上の⑬アカンサス。スイートピーS勝ちでオークス7着。前走から鞍上強化し、賞金的に本番出走圏内にいただけに休み明けは試走で今回が本番というは大いにありうる流れです。あとは、春は重賞で善戦しオークスでは人気薄ながら5着の⑩スピードリッパーとトライアルのローズSをクビ+クビの3着した①キョウワジャンヌ。

3連複
④⑫固定で、⑯、⑧、⑬、⑩、①を加えた5通りでいきます。


70年代懐かし洋楽曲16~18

2011-10-10 | 洋楽
今日も洋楽ネタいきます。
テーマは、秋に聞きたい男性ボーカルの知られざるキャロキン・カバーの名作。

★「ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロウ/ディヴ・メイスン」
YOUTUBE → http://www.youtube.com/watch?v=P-uTiJ5q8kc


ディヴ・メイスンって歌うまいよねって思わず言ってしまう1曲です。これはあのロバータ・フラッグやジャニス・イアンとか、数多くの女性シンガーもカバーしている、キャロル・キング名作「つづれおり」収録の名曲です。でもディヴが歌うと完全にオリジナルに聞こえるのはなぜ?それだけ完全に自分のものにしている訳ですが、歌詞的にみても至って女性的なものでありながら全くもって違和感なし!デラニー・ブラムレット仕込みの野太いボーカルが実に「秋」な訳です。キャロキン・カバーの中でも意外性で確実に№1です。78年のアルバム「黄金の蝶」からのシングル。全米でスマッシュヒットしましたが、アルバムはなんかポップシンガーに転身したデイヴって感じでイマイチでしたっけ。


★「ノット・マイ・ベイビー/ロッド・ステュワート」
YOUTUBE → http://www.youtube.com/watch?v=Us9j0_4Rv88


これまた意外な取り合わせ。あの世紀のロック・ボーカリスト、ロッド・ステュワートがキャロキンをカバーしているんですね。アルバム未収録の完全シングルのみリリースだったと記憶しています。アルバムで言えば、72年の「ネバー・ア・ダル・モーメント」と73年の「スマイラー」の間に位置する感じだったかなと。売れなかったけど、好きでした。キャロルが65年に黒人シンガー、マキシン・ブラウンに書いた曲のカバー。ロッドは元々カバーのセンスには定評ありですから。適度な黒っぽさを活かしたあのボーカルでやられたら、大抵はカバーの方が良くなっちゃう。キャロル自身は80年の「パール」、01年の「ラヴ・メイクス・ザ・ワールド」でセルフ・カバーしてます。ピアノ弾き語りの後者もなかなかです。良い曲ってやつはどう料理しても良いわけです。これも実に「秋」です。


★「アップ・オン・ザ・ルーフ/ジェームス・テイラー」
YOUTUBE → http://www.youtube.com/watch?v=P6FjYloIT-w&feature=related


最後は“真打ち”登場!キャロキン・カバーと言えばジェームス・テイラー。昨年お二人揃って来日してくれて、オールドファンを喜ばせてくれました(願わくばもう少し狭いハコでやって欲しかったけど)。ジェームス・テイラーのキャロキン・カバーと言えば「君の友だち」と言うのはちと浅い!“通”は「アップ・オン・ザ・ルーフ」です。79年のアルバム「フラッグ」からのシングルですが、この頃のジェームスはカーリー・サイモンとの不仲もあってか、ロックに行ったかと思えばドゥーワップしたりシャンソンしてみたり、あっちフラフラこっちフラフラ状態で、出したアルバムがビートルズの「ディ・トリッパー」なんかをカバーしていた最高にへんちくりんなアルバムでした。その中で突如の“原点回帰”とばかりに、キャロルのデビュー作からのこの名曲をカバー。オリジナルより断然良い。やっぱり、「キャロキン・カバーはこの人に限る!」を実感させてくれる名唱です。これまた季節は「秋」って感じです。

私の名盤コレクション12~「Honky Chateau/Elton John」

2011-10-09 | 洋楽
久々かつこちらに移転後初の洋楽をやります。移転記念と言う訳でエルトンの隠れた名作を。

★Honky Chateau/Elton John
A1. Honky Cat
A2. Mellow
A3. I Think I'm Going To Kill Myself
A. Susie (Dramas)
A5. Rocket Man (I Think It's Going To Be A Long, Long Time)
B1. Salvation
B2. Slave
B3. Amy
B4. Mona Lisas And Mad Hatters
B5. Hercules

72年のエルトン全盛期の幕開けを飾る「ホンキー・シャトー」です。シャトーの名は、この時期彼が好んで録音場所としていたフランスのシャトー・スタジオから取られています。それまでは「現代の吟遊詩人」の肩書の下、ポールバックマスターの弦楽アレンジ等の影響もあり、レコードではどこか陰のある陰鬱なイメージを醸し出しつつステージではジェリー・リー・ルイス張りのノリノリのステージアクションで人気を博し、そのギャップにファンの間からもとまどいの声が出されていた時期でした。そんな背景を受け、このアルバムからはツアーバンドであるディー・マレー(B)ナイジェル・オルソン(D)そして新加盟のディヴィー・ジョンストン(G)の3人をバックに従えたレコーディングを敢行し、レコードとステージのギャップを埋めて余りある素晴らしい作品をリリースしたのです。

ホンキーの名の通りA1「ホンキー・キャット」A3「自殺の予感」A4「スージィ」のようなノリのいいナンバーから、エネルギッシュなステージを彷彿とさせるB3「エイミー」B5「ハーキュリーズ」などのこれまでにないロックナンバーも披露し、今までの暗くてまじめなイメージはなかったことにしてくれと言わんばかりのイメージチェンジをはかっています。これらノリの良い曲もいいのですが、やはりこの人の真骨頂はバラードナンバー。A2「メロウ」A5「ロケット・マン」B1「サルベイション」B4「モナリザ・アンド・マッドハターズ」は、どれも素晴らしき名曲の数々で、この頃のエルトンがいかに充実した創作活動を展開していたのかが、よくわかる作品です。

アルバムとしては、シングルヒットしたA1「ホンキー・キャット」A5「ロケット・マン」はベスト盤に譲って、できればその他の8曲をじっくり堪能したい~有名曲のイメージでせっかくの他のナンバーが曇ってしまうのはもったいない、そんなことを感じさせられるアルバムでもあります(次作になる「ピアニストを撃つな!」も、全く同様。「ダニエル」「クロコダイル・ロック」抜きで聞いた方が、アルバムの特徴がよく分かります)。B4「モナリザ・アンド・マッドハターズ」あたりは、「ユアソング」や「キャンドル・イン・ザ・ウインド」にも匹敵する名曲としてファンの間で人気が高く、今でもステージで歌われる隠れた名曲であります。個人的にはA2「メロウ」がフェバリットですが。

アルバムはエルトン初の全米№1に輝き、文字通り“黄金時代”の幕開けとなりました。次作「ピアニストと撃つな!」次々作「グッドバイ・イエロー・ブリックロード」と併せた三作は、シャトースタジオ制作の“シャトー三部作”であり、どれも駄曲なしのものすごいアルバムを立て続けにリリースすることになります。エルトン自身が「シャトースタジオは魔法がかった場所で、信じられないペースで信じられないような曲が次々誕生した」と振り返っています。そのスタートがこのアルバムであり、彼が言う“魔法”は、天才アーティストのみに許されたバンド形式での合宿レコーディングが生みだす“バンドマジック”だったのかもしれません。

彼には他に目立つアルバムが多いからなのか現在意外なほどに語られることが少ないアルバムですが、もしこれが他のアーティストの作品であったなら間違いなく歴史的名盤とされていたにちがいない、それほど完成水準の高い作品であります。その後の数々の栄光に輝くエルトン作品の原点でもあり、またシンガーソングライターがスーパースターに上っていく貴重な瞬間をとらえた作品として、もっと再評価されていい作品であると思います。ジャケットの今では考えられない哲学者然とした表情もなかなかグッドです。

スプリンターズ・ステークス

2011-10-02 | 競馬
今年もいよいよ秋のGⅠシリーズの開幕です。初戦は電撃の6ハロン戦スプリンターズ・ステークス。

今年は海外から有力馬が参戦して、例年とはやや違う様相です。一番人気はシンガポールからの参戦馬⑤ロケットマン。これまで短距離戦ばかり21戦して17勝2着4回という完璧な戦績です。日本の中山コースは特異な形態であり、ここでうまく流れに乗れるかは未知数ですが逃げ・先行型なので馬群をさばくのに苦労をするということはなさそうです。他にも外国馬は2頭。①ラッキーナインと⑱グリーンバーディは前走を日本で使っての参戦で本気度は高く、人気薄の外国馬の激走も要注意です。

迎え撃つ日本馬は、昨年2着入戦4着降着の⑧ダッシャゴーゴーが大将格。春のGⅠ高松宮杯でも4着降着となってお、GⅠでのツキのなさは気になります。むしろ注目はGⅠ初挑戦なるも4連勝でこの夏最大の上がり馬⑩カレンチャン。3連勝はできても4連勝は難しいのがこの世界の常識ですから、GⅠ級の力はあると見ます。あとは古豪⑬ビービーガルダン。一昨年このレース2着。不調気がありましたが前走を見る限り完全復活とみれ、軽視禁物でしょう。ただ今年の日本馬はやや小粒な印象ですので、どこまでがんばるか。

気になったのは、有力馬が洋楽に関連した名前であること。ロケットマンはエルトン・ジョンのヒット曲、カレンチャンはカーペンターズのカレン・カーペーンター、ダッシャゴーゴーはゴーゴーズ、ビービーガルダンはBBキング・・・。と言う訳で、この4頭で3連複中心でいきたいなと。

⑤⑧⑩は人気ですが、⑤⑧⑬、⑤⑩⑬、⑧⑩⑬あたりは取りごろの倍率です。

あとは、4頭の組み合わせからおいしそうな馬連と上がり馬⑩カレンチャンからワイドで少々遊びます。

幸先の良い秋スタートを切りたいものです。