出ました、ミック・ジャガープレゼンツのストーンズ発掘音源第二弾は81年の「Tatoo You」ツアーのアメリカ、バージニア州でのライブ音源です。
◆Hampton Coliseum(Live,1981)
1.Under My Thumb
2.When The Whip Comes Down
3.Let's Spend The Night Together
4.Shattered
5.Neighbours
6.Black Limousine
7.Just My Imagination
8.Twenty Flight Rock
9.Going To A Go Go
10.Let Me Go
11.Time Is On My Side
12.Beast Of Burden
13.Waiting On A Friend
14.Let It Bleed
15.You Can't Always Get What You Want
16.Band Introductions
17.Little T&A
18.Tumbling Dice
19.She's So Cold
20.Hang Fire
21.Miss You
22.Honky Tonk Women
23.Brown Sugar
24.Start Me Up
25.Jumping Jack Flash
26.(I Can't Get No) Satisfaction
いわゆるスタジアムサイズのライブに移行した初めてのツアーであり、演奏自体が2時間を越える長尺化されたのもこのツアーから。いわば、その後のストーンズのライブのプロトタイプが出来上がったツアーでもあるわけです。というわけで、メンバー紹介を含めて全26曲しめて2時間15分超のワンステージをフルサイズで聞けるという、またまた素晴らしい発掘音源のリリースです。ミックスは今回もボブ・クリアマウンテン。このツアーの音源は、ライブアルバム「スティル・ライフ」で一部が公式リリースされていますが、今回の音源は低音も十分に拾っているミックスであり、同じツアーでありながら格段に迫力ある出来栄えになっています。
このツアーは映像でも「レッツ・スぺンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」でワンステージをドキュメンタリー的に再現されていたものの、一部フェイドアウト処理などによりレコード盤1枚編集だった「スティル・ライフ」と共に何とも消化不良な内容だっただけに、ファンにとっては待ちに待った待望の全容公開でもあるわけです。しかし、なぜか今回の音源、オープニングとエンディングのSE「Take The A Train」と「Star Spangled Banner」がカットされているのが実に不可解でして(もしかするとweb特有の著作権関係?)、ストーンズのライブにおいてこのSEが果たす役割も小さくないだけにこの点は少々残念です。ま、贅沢は言うまいですがね。
演奏の方は、キースとロンのギターのからみもかなり安定期を迎え落ち着きどころをみつけた感はあるものの、会場のサイズが一気に大きくなったことによる戸惑いなのか、ゲストによるキーボードやサックス等とのアンサンブルも含めややバランスの点で難ありかなという感じがするのが欠点と言えば欠点。ただこれは、以前「レッツ・スぺンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」で見たときにも感じられた問題で、時代的なPA能力の問題も多分にあるわけで、今のスタジアムクラスでのライブ音源と比べるのちとかわいそうかなと。その意味では、ボブ・クリアマウンテンの最新ミックスは、かなり低音を利かせることで以前の音源に比べれば十分に補完できている点から大正解と言えるでしょう。
セットリスト的には、カバー曲もまじえながらの代表曲+当時の最新作(と言いつつも実はボツナンバーの発掘作だった)「Tatoo You」から6曲。この辺のセットリストのつくりも、まさしく2000年代のツアーにまで引き継がれている黄金律と言っていい内容です。「アンダー・マイ・サム」で始まって「サティスファクション」で終わる展開は、66年のライブ盤「ガット・ライブ・イフ・ユー・ウォント・イット」と同じものであり、明らかにこれを意識し、ビッグになったストーズを一層浮き立たせようという意図が見えます。注目は当時新曲だった「スタート・ミー・アップ」が早くも、終盤追い込みの「ブラウン・シュガー」と「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」の間に置かれていると言う点。この曲がリリース当時からエリート路線を歩かされ、今に至るまでストーンズ代表曲になるべくしてなった様子が実によく分かります。
ここ最近のストーンズ音源発掘に関しては映像も含めると、69年ツアーの「ゲット・ヤーヤーヤズ・アウト」のフルセット公開に始まって、72年ツアーの「レディス&ジェントルマン」、78年の「サム・ガールズ・イン・テキサス」、そして73年の「ブラッセル・アフェアー」と来て今回に至りました。これまで飛び飛びのジグソーパズルのピースのような状態でしか受け止められなかったストーンズのライブ演奏の音やアンサンブルの変遷が、いきなり大量の未発表音源が与えられその全貌を見せられた訳ですが、こちらの方が消化不良になりそうなこの嬉しい悲鳴状態がいつまで続くのか、本当に楽しみです。
それにしても、今回も日本円で約550円という本音源ダウンロード。スゴ過ぎですよ。でも全世界で100万ダウンロードされるなら、それだけで5億円も売り上げてしまうわけで、ストーンズの偉大さを改めて思い知らされもするのです。最後に、この価格でこのロック・レジェンドの超絶音源をダウンロードしない奴はロックを語る資格なし!と言っておきます。相変わらず、ジャケットアートもセンスいいですね。
■ダウンロードはこちらから
http://www.stonesarchivestore.com/
◆Hampton Coliseum(Live,1981)
1.Under My Thumb
2.When The Whip Comes Down
3.Let's Spend The Night Together
4.Shattered
5.Neighbours
6.Black Limousine
7.Just My Imagination
8.Twenty Flight Rock
9.Going To A Go Go
10.Let Me Go
11.Time Is On My Side
12.Beast Of Burden
13.Waiting On A Friend
14.Let It Bleed
15.You Can't Always Get What You Want
16.Band Introductions
17.Little T&A
18.Tumbling Dice
19.She's So Cold
20.Hang Fire
21.Miss You
22.Honky Tonk Women
23.Brown Sugar
24.Start Me Up
25.Jumping Jack Flash
26.(I Can't Get No) Satisfaction
いわゆるスタジアムサイズのライブに移行した初めてのツアーであり、演奏自体が2時間を越える長尺化されたのもこのツアーから。いわば、その後のストーンズのライブのプロトタイプが出来上がったツアーでもあるわけです。というわけで、メンバー紹介を含めて全26曲しめて2時間15分超のワンステージをフルサイズで聞けるという、またまた素晴らしい発掘音源のリリースです。ミックスは今回もボブ・クリアマウンテン。このツアーの音源は、ライブアルバム「スティル・ライフ」で一部が公式リリースされていますが、今回の音源は低音も十分に拾っているミックスであり、同じツアーでありながら格段に迫力ある出来栄えになっています。
このツアーは映像でも「レッツ・スぺンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」でワンステージをドキュメンタリー的に再現されていたものの、一部フェイドアウト処理などによりレコード盤1枚編集だった「スティル・ライフ」と共に何とも消化不良な内容だっただけに、ファンにとっては待ちに待った待望の全容公開でもあるわけです。しかし、なぜか今回の音源、オープニングとエンディングのSE「Take The A Train」と「Star Spangled Banner」がカットされているのが実に不可解でして(もしかするとweb特有の著作権関係?)、ストーンズのライブにおいてこのSEが果たす役割も小さくないだけにこの点は少々残念です。ま、贅沢は言うまいですがね。
演奏の方は、キースとロンのギターのからみもかなり安定期を迎え落ち着きどころをみつけた感はあるものの、会場のサイズが一気に大きくなったことによる戸惑いなのか、ゲストによるキーボードやサックス等とのアンサンブルも含めややバランスの点で難ありかなという感じがするのが欠点と言えば欠点。ただこれは、以前「レッツ・スぺンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」で見たときにも感じられた問題で、時代的なPA能力の問題も多分にあるわけで、今のスタジアムクラスでのライブ音源と比べるのちとかわいそうかなと。その意味では、ボブ・クリアマウンテンの最新ミックスは、かなり低音を利かせることで以前の音源に比べれば十分に補完できている点から大正解と言えるでしょう。
セットリスト的には、カバー曲もまじえながらの代表曲+当時の最新作(と言いつつも実はボツナンバーの発掘作だった)「Tatoo You」から6曲。この辺のセットリストのつくりも、まさしく2000年代のツアーにまで引き継がれている黄金律と言っていい内容です。「アンダー・マイ・サム」で始まって「サティスファクション」で終わる展開は、66年のライブ盤「ガット・ライブ・イフ・ユー・ウォント・イット」と同じものであり、明らかにこれを意識し、ビッグになったストーズを一層浮き立たせようという意図が見えます。注目は当時新曲だった「スタート・ミー・アップ」が早くも、終盤追い込みの「ブラウン・シュガー」と「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」の間に置かれていると言う点。この曲がリリース当時からエリート路線を歩かされ、今に至るまでストーンズ代表曲になるべくしてなった様子が実によく分かります。
ここ最近のストーンズ音源発掘に関しては映像も含めると、69年ツアーの「ゲット・ヤーヤーヤズ・アウト」のフルセット公開に始まって、72年ツアーの「レディス&ジェントルマン」、78年の「サム・ガールズ・イン・テキサス」、そして73年の「ブラッセル・アフェアー」と来て今回に至りました。これまで飛び飛びのジグソーパズルのピースのような状態でしか受け止められなかったストーンズのライブ演奏の音やアンサンブルの変遷が、いきなり大量の未発表音源が与えられその全貌を見せられた訳ですが、こちらの方が消化不良になりそうなこの嬉しい悲鳴状態がいつまで続くのか、本当に楽しみです。
それにしても、今回も日本円で約550円という本音源ダウンロード。スゴ過ぎですよ。でも全世界で100万ダウンロードされるなら、それだけで5億円も売り上げてしまうわけで、ストーンズの偉大さを改めて思い知らされもするのです。最後に、この価格でこのロック・レジェンドの超絶音源をダウンロードしない奴はロックを語る資格なし!と言っておきます。相変わらず、ジャケットアートもセンスいいですね。
■ダウンロードはこちらから
http://www.stonesarchivestore.com/