第二次大戦後のドイツ。15歳のマイケルは電車で気分を悪くし、動けなくなる。道すがら介抱してくれた美女・ハンナと出逢う。体調の戻ったマイケルは彼女のアパートへ通い詰め……やがて、二人は男女の関係になる──。
ただのおばショタ映画だと思ったら、結構奥深い話だったw
少年から壮年、過去と未来、時を駆けた愛の物語。
ハンナの少女性、狂気と言うべきなのか、何なのか。
人間は愛に生きもし、絶望し死に至る。その心の闇。
分からない。形容し難い。だが……。
愛すること、生きること、死ぬことの矛盾。溜め息しか出ん。
まぁ、ドイツ人が、どうドイツ人を裁けるのかね?
ヒトラーは選挙で選ばれました。このブログで何度も言ったけど。
なら、当時、選挙権を持っていた全ての人間が罪に問われるべき。
何を持って、境界や限定をするのか。
人の心の中に線引きが出来ないように。
善悪や愛に、誰がどう決めつけられるのか。
人間の矛盾を問う作品になってると思う。
でも、何よりの断罪はマイケルの溜め息だったと思うと切ない。
ハンナが死を覚悟した瞬間だったと思うしな。
刑罰以上に、マイケルに突き放されたこと。愛が冷めた瞬間。
お互いにジジイババアだから仕方ないとはいえ。
マイケルもマイケルで裁判の時に声を上げること出来たはずなのに。
人間の一生、矛盾や感情を見事に表現した作品。
ハッピーエンドじゃないとこもリアルというか、忖度なし。
前半のおばショタで見るの止めときゃ良かったw
こんな気持ちになるなら……少年時代の美しい思い出。
あのまま出逢わなければ良かったのに……。
では、また。
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