夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

湖上の岬 その2 福田豊四郎筆 その77

2018-01-12 00:01:00 | 日本画
故郷での恒例の年末の高校の同級会。



今年は参加者が少ないようなので、前半だけ息子と家内も飛び入り参加となりました。



我が家に泊まった同級生は幼馴染で、男の隠れ家の設計者でもあります。息子と意気投合したようです。



我楽多揃いの当方の蒐集ですが、他に自慢できそうなコレクションにひとつに福田豊四郎の小作品の作品群があろうかと思います。本日はその中から同題の作品が揃いましたので紹介します。

湖上の岬 その2 福田豊四郎筆 その77
紙本着色額装 共シール P10号
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横530*縦410

インターネットオークションで6万円弱で購入した作品です。福田豊四郎の作品はときおりインターネットオークションに出品されますが、贋作もありますので、真贋を見極めての購入が必要です。



もうひとつの作品は以前に紹介しました下記の作品ですが、岬の向きが反対になっています。

湖上の岬 その1 福田豊四郎筆 その49
紙本着色額装 共シール F12号
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横606*縦500



上記の作品は2015年9月に郷里の骨董店より40万円で購入したものです。ひとつ目の作品がP10号、こちらの作品がF12号ですから、大きさに違いがあり、多少のお値段に相違はあるでしょうが、真贋さえ見極められるとインターネットオークションがお買い得です。ただ福田豊四郎の作品もそうですが、天龍道人、寺崎廣業などのマイナーな画家の佳作が多く出品されていた頃に比べると品不足が顕著になってきました。

 

埋もれていた作品が公の場に出てくる機会としては、大いにインターネットオークションを評価すべきでしょう。

ふたつの作品の落款、印章や共シールの落款、印章を比較すると、同一時期の作品であることに相違ないようです。

 

金彩をふんだんに使った作品と、緑青をふんだんに使った作品。どちらも福田豊四郎の魅力がいっぱいです。



福田豊四郎の郷里に近い十和田湖を描いた作品ですが、故郷をこよなく愛した福田豊四郎の作品はノスタルジアに満ちています。



当方のブログには福田豊四郎が描いた十和田湖の作品がいくつか投稿されており、また他の画家の作品もあります。



小生が中学校に上がるとすぐに亡くなった病気がちの父と小学校の低学年の頃に訪れた十和田湖、学生時代に初のデートをした十和田湖、亡くなった家内との奥入瀬渓流の散策、そして家内と息子との十和田湖。今回の帰省は休みが少なく、冬の十和田湖を訪れることは適いませんでしたが、十和田湖の季節の中で冬はダントツに美しいです。

今年は顔馴染みの骨董店で福田豊四郎の作品をたくさん見せていただきました。今回はこれぞといった気に入った作品がなく、購入は見送りましたが、蓑虫山人の大幅の「鯉登り図」を購入しました。

いずれにしても父の友人で家族ぐるみで付き合いのあった福田豊四郎の作品の蒐集は小生のライフワークのひとつです。

昨日は赤坂の日枝神社の祭壇にて安全祈願・・、仕事始めの参拝ができなかったので、終わったあとの青空を見上げて「ようやく新年が来たな!」と実感。「ゆっくり休めということだったのだろう、あのまま正月を迎えてはいけなかったのだろう。」と改めて痛感しました。「突っ走りすぎたらいけない、体とうまく付き合え!」ということ。


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