夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

神山 加茂季鷹賛画

2010-11-04 05:29:51 | 掛け軸
神山 加茂季鷹賛画
紙本水墨軸装箱入 
画サイズ:縦169*横236

今年のことですが、会社の遠州流茶道を習っておられる方々と護国寺のお茶会に連れて行っていただきました。各流派のお茶席にてお茶を頂きました。
裏千家のお茶席に待合に加茂季鷹の書が掛けられていました。
ん?・・どこかにあったぞ・・という感覚

それが本作品です




加茂季鷹が82歳、天保2年の作です。




賛は「東洛の行くえい毎耳 ふじの嶺は見し 鳳はとも似わ おとそ耶筒(別説:東路の行く○○毎に ふじの嶺は 見し○○そらも似ず おどろかれつつ)」とあり、その意味は「東の洛を遠く眺めればことに富士の嶺は際立って身ゆる 鳳の鳥はもとより 普通の鳥も落とすくらいの威圧感のあるお山様である」となります。




書家の石森氏(仙台のバックホーのオペレーター)に解読して頂きました。

本作品は4枚からなる半双屏風から軸に個別に表具したもので、古い軸の表具を生かしたもの。もとの表具は「花籠生花図 唐絵」に使用していたものです。

加茂季鷹:江戸時代後期の歌人。京の人で、宝暦2年生まれ、天保12年没(1752年~1841年)、享年89歳。本姓は山本氏、名は季鷹、号を雲錦・生山などと称した歌人で、京都賀茂別雷神社の祠官で正四位下安房守の地位に在った人であるが、歌学を有栖川宮職仁親王に学び、加藤千蔭や村田春海らと親交をむすび、書道・狂歌にも秀でた歌人にして国学者である。「雲錦翁家集」などの著作がある。(広辞苑に詳細掲載)

さて、明日からというか今晩からスペインまで社外研修
読者の皆さん、引き続き御愛読を・・しばしの休養タイム、ごきげんよう



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2 コメント

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私の母も (のぼう)
2010-11-05 23:53:32
書をたしなんでおります。
硯で墨を擦りながら心落ち着かせ
いよいよ筆を持つと、息を凝らして一気に書き上げます。
母が言うには、息をしながら書くと文字が乱れるとのこと。
奥深いものです。
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 (夜噺骨董談義 )
2010-11-11 22:40:48
「のぼう」様、投稿をありがとうございます。

書にしろ、水墨画にしろ私は鑑賞するばかりですが、技術、精神面で奥が深そうですね。
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