山の中腹に、大きな柿の木を見つけた。
どの実も、太陽を浴びて輝いていた。
食べるのがもったいないみたい。 . . . 本文を読む
朝食後(もう八時を過ぎていたが)散歩に出た。
山の中腹にある、少し広い場所に立ち止まり、下界を見下ろす。
向こうの町は、別名「朝霧の里」と呼ばれているそうだ。
昨日は雨だったので、もしかしたら、と期待していたが、まさに。
静かな山々を眺めていると、少しずつ晴れていく霧のように
自分の気持ちが見えてくる。
あたしは、優しく無かった。
ずっと、たぶん、ずいぶんと優しく無かったんだな。
考えが足りな . . . 本文を読む