日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

今日のひとこと、からーー焼き肉屋さん

2024-09-27 15:30:40 | 思い出
今日のひとこと、で「焼肉屋さんのメニューで好きなものは」と、お尋ねなのですが。

大昔、亡父の親友の娘さんが、焼き肉屋さんを開業いたしまして。
家族で、お祝いに駆け付けました。

あたしは運転手として同行いたしまして、初めての店内にキョロキョロ。
うっかり、亡父の見張り(!?)を、忘れました。

当時の父は身長はあたしと同じでしたが、体重が百キロをゆうにこえて、腹回り125(当人申告)。
バケツでご飯、が、シャレにならないゴッフォげっふぉん、ごふぉ。。。

肉肉肉肉、さらに肉肉肉、。。。。

はっと気づいた時には、開店前のショーウィンドウがすっからかん。

ネタだと思うでしょ?
残念でした。まぎれもなく真実でして。
以後、出禁に、なりましたのでした。

体に悪いから、食べ物を少し制御しないと、と亡母に諭されると、

わたしは、好きなだけ食べて、好きなだけ飲んで、ころっと死にますから、いいのです。

と、かたくなに言い張りました。
ま、それも人生、ではありますが。
運悪く、勘のいい娘(あたしです)を持ちましたもので、あたる直前に気が付かれて、無理やり車に乗せられて。

はい、病院についたとたんに意識が飛んで、入院になりまして、その後19年七か月生き延びて。
ころっと死ぬ、なんてできなかったね。
人生なんて、そうそう、思う通りにはならないもんなのですよ、ね。
でも、わがままし放題で長生きできたんだから、どうか勘弁してくださいよ、ね。
ちゃんと回復、できたでしょ?
行きたいところにどこでも連れてってもらえたし、自分の足で出かけるのも自由だったし。
しゃべれるし、歩くのがほんの少しだけ不自由だったけど、普通は寝たきりになるか即死なのが、速く発見したから(この世に)戻れたんだよ、って。
お医者様から言われたでしょ?命あるのが丸儲け、って。
でも、たったひとつ、「好きなものを好きなだけ食べる」のだけは、きつく止められたよね。
 それがかなしい、のか。
先生(医者さま)がおっしゃってました。
『人間、自分の一番の「欲」の部分に、あたるんだよなぁ。』って。
で。
歩けるから隠れて出かけて、よその、食事が出される集会に勝手に出席(紛れ込む、ともいう)して・
好きに食べて救急車騒ぎになった。のどに詰まらせて。(あたっているから嚥下障害があるのです)
そういうことで、皆様からは
「こんなに食べたいんだから好きに食べさせてあげたら?この親不孝者が、ひどい娘だ」
なんて、聞こえるように言われ、いろんな人たちから、何度もののしられた。
何一つ言い訳はしなかったけれど。
食べさせて、結果、即死したら、いやなのです。ええ、あたしが、いやなのです。
それでも、死んだほうがまし、って、おっしゃいますか?
・・・いう、のね。
よその親だから、知らない、って、言いますか?
・・・あたしは(そこでは)一人っ子だったから、兄弟での相談もできなかった。母は先に死んだ。
普通に成人男子二人分ほどは、毎日毎日食べているのですよ、父さん。
そのほかに、お店でこっそりパンを袋に何個も買い込んで、部屋の机に隠してますよ。
目をつぶってますけど。知ってたよ。
  ・・・・勝手なことをほざく連中よ、おまえらも、同じ立場になってみればいいのだ。
心の中で、他人をののしってしまう自分が嫌で、隠れてひとりで泣いた。

だけど。
とうさん本人には、逆らったり意地悪言ったりは、しなかった。
できなかった。
あたしが「あんまりだ」と、口をきこうとしたら、当時まだ生きていた母が、あたしを抱え込んで、泣きながら言った。

  おとうさんが悪いんでない。
  病気がそう言わせてるんだ、それだけなんだから、健康なあたしたちが守ってやらなきゃ、なんだ。

かんしゃくおこした父から杖で何度もぶたれても、床にまるまって、歯を食いしばって我慢した。
一番つらいのは父なのだ、と、胸の中で呪文を唱えていた。
でも、いつもそういうとき、父はふいにまともにもどって、「あぁ、」とか言いながら、あたしをぶつのをやめた。
そして、あたしの子どもたちにはそういうことはしなかったから、もしかすると
「ころっと死なせてくれなかったあたし」に腹を立てていた、のかもしれない。

長い長い介護が終わったら、いろんなことがイヤになった。
些細なことに腹が立った。
自分が考えることを、相手も考えてると思うなよ。
人間嫌いに、拍車がかかる。
自分が石ころになった、もうあたしの役目は終わった、と、思ってしまった。

それから。
ながいながい月日が流れ、たくさんの方々の善意に触れ。
氷が溶けるように、ゆっくり心が緩んでくるのが実感されて。
人間って、「生かされて、生きている」のだな、と、気づかされる。

そんなことを思い出してるのも、やっぱ、お彼岸に父を送るのを忘れたから、かしらん。
今年、あたしは父さんのあたった(脳梗塞になった)年に、なりました。
あと20年、父さんの亡くなった年まで生きられるかしらん。
無理っぽい、かなぁ。。。

とうさん、いろいろごめんね、大好きよん。





2 コメント

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Unknown (ケイエス)
2024-09-28 12:49:22
>あと20年、父さんの亡くなった年まで生きられるかしらん。

Otikomiさん、私は今もずっと覚えているのです。
何年か前にOtikomiさんが「来年の桜が見られるかな?」っておっしゃってて、
私が「大丈夫。見れます。是非見ましょう」みたいなことを言って、そしてその通り今でもOtikomiさんは毎年素敵な桜を眺めてらっしゃるのだから。
こういうことは欲張って良いのですよ!

今日も良い一日を:)
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ケイエスさん、こんにちは^^ (otikomi)
2024-09-29 12:35:42
>ケイエス さんへ
>Otikomiさん、私は今もずっと覚えているのです。... への返信

あたしも、覚えてます。
心細くて消えてしまいそうだった時、励ましてもらえたこと。
ケイエスさんやうさぎさんたちから、「桜を見るのだ!」って
忘れない。桜を目にするたびに、強くなっていく自分を感じました。
世の中の半分は敵かもしれないけど、半分は味方なんだ、って言葉を思い出して。
味方、何億居るんだ!!って、驚く話ですよね^^;

張り切って、背筋を伸ばしてまいります。
つっ転んで骨を折っても、時がくれば治るし。
肺が片方無くても、深呼吸を忘れなければ走ることもできるし。
朝は日が昇る、夜空は星だらけ。
もしあの世に行っても、知り合いばっかりで、きっと楽しい。大丈夫。うん。^^

ケイエスさんにも、良い一日でありますように^^
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