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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ラストレムナント 後編

2010年03月14日 22時55分09秒 | XBOX360ゲーム感想文
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→・さぁ後編を書くぜ!
 ・もうやる気なくなっちゃったよ……


もちろん選ぶのは前者だぜ。
このゲームは「サガ」シリーズのスタッフが一部参加しているので、
選択肢が「はい」「いいえ」ではなくこんな感じの味ある文章になっている箇所が多い。
他「乱れ雪月花」などの技名なども一部見られる。まぁパロディの域を出てはいないが。
……しかし残念ながら俺はサガシリーズと縁が薄いので、そこに魅力は感じなかったのであった。
はぁ。



グラフィック。
ラストレムナントは、スクウェアエニックスがXBOX360で放った、完全新作RPGである。
グラフィックに期待するのは当然のことであろう。さて……?
うーん。まぁ汚いとは思わない。綺麗と言えば綺麗なのだろう。
しかし既に「FF13」を知ってしまった俺には、それより見劣りする絵にしか見えない。
変な話だが、WiiやPS2のゲームをやっても、そんな事は感じない。例えば「GENJI」はとても綺麗だった。
XBOX360というPS3に近い性能のハードであるからこそ、比較してしまい、見劣りを感じてしまう。
うーん。まぁしゃーないかな。繰り返すが、決して汚いわけじゃないよ。

FF13に比べて優れてるのは、ラスレムにはきちんと「街」があること。
「HD機で街を作るのはしんどい」と誰かが言ってたが、ラスレムは多くの街を作っている。
だがさすがに全体を作るのは大変だったのか、実際に歩き回れるのは店や施設のあるごく一部だけになっている。
その上で、一つの街にそういう区画を複数用意し、歩けなくても広さを感じることは出来る作りになっている。
グラフィック面での労力を省きつつもせせこましさを感じさせない、上手い工夫だったと思う。
やっぱRPGに街は大事だなぁとこのゲームやって実感した。
何度も訪れるだけに、グラフィックをじっくり鑑賞するのにも向いてるし。

絵は基本的に綺麗なんだが、例の腐れ処理落ちのせいもあり、どうもゲームが全体的にスムーズじゃないと感じた。
戦闘シーンはもちろん、移動シーンも挙動がややガタついてるように感じる。
まぁ感じるだけだと思うけど。
それとこのゲーム、移動時のカメラが主人公に寄り過ぎだと思う。その意味でかなり操作しにくかった。
一応遠ざけられるようにはなってるが、それでも近い。あーいうのの調整はそんなに難しいのか? 分からん。

グラフィックとは関係ないが、このゲーム、意外に戦闘シーンでの残酷描写がキツい。
敵を剣で斬る度に、或いは敵にハンマーで殴られる度に派手な音と共に血が飛び散り、ダメージを演出する。
同時に振動もビリビリやって来るので、結構マジに痛さが伝わってくる。特に鈍器ダメージは。
正直、このゲームにそこまでの描写は必要ないと思うんだが。無意味に推奨年齢(C、15歳以上推奨)を上げている気がしてならない。
これからのゲームはエロだけじゃなくグロ方面でもあまりアグネッシブだと色々まずいよ。
そりゃ俺自身はそんな規制大嫌いだし、演出上必要なら当然やるべきだと思うけどさ。
まぁそんだけエグいダメージ描写でも、あくまで演出であってキャラは平然としてるのはさすがゲームだね。
イリーナ嬢(14歳)が250cmはありそうな大男が放つハンマーの一撃を背後から脳天に食らって血がブシャー!!
でも平気な顔で回復魔法を唱えてダメージを挽回するイリーナ嬢(14歳)はとっても可愛い女の子。てへっ。
はぁ。





音楽は、良いね。最近では珍しく、ほぼ全面的に気に入った。
このゲームはとにかく戦闘である事は音楽担当者も重々承知していたようで、特に戦闘BGMは質・量共に気合が入っていた。
雑魚戦にもボス戦にも複数の曲が用意され、また戦闘の局面により流れる曲が変化する演出もある。
質も、全体的にノリが良いと言うか、気分が高揚する良質戦闘曲が揃っていた。
戦闘時間の長さには強い不満を抱いたが、その分BGMを聴いていられると思えば我慢できた。……は言い過ぎか。
戦闘以外、街やダンジョンの曲も悪くはない。それらは戦闘曲とは逆で目立たないが、ゲームの雰囲気には合っていた。
うーん、やっぱ音楽について語るのは難しい。と言うより野暮だと思う。
ラストレムナント、音楽が良かった。それでいい。

このゲームはBGM完全収録のサントラが発売されているのだが、定価3300円と、ゲームソフトの実売価格より遥かに高い。
だがここは奮発して購入してやろうかと現在前向きに検討中。
全曲かつ2ループ収録の素晴らしいサントラらしいからな。値段に見合う価値はあるだろう。
ゲーム音楽をクリア後も聴き続けると、そのゲームの縁が続いているような感覚になる。ええこっちゃ。

ちなみに「ラスレム同梱版XBOX360本体(60G)」が各地のソフマップでまだ大量に余っているようで、
現在19800円で投げ売られている。ソフト抜きで見ても非常に買い得の値段である。
また、このパックには当然ラスレムのソフトも付属しているのだが、特典として「戦闘曲サントラ」もあるのだ。
これは良質揃いのラスレム戦闘曲をメドレーにして収録したというもので、オマケ以上の価値があると思う。
と言うわけで、ラスレムに興味があって今からXBOX360を買おうという人には迷わず選ぶべきパックである。
そんな人がこの世に存在するかどうかは知らないが。



システムは……このゲームの場合ほぼ全て戦闘に絡む。それ以外に特筆すべきシステムはない。
キャラの成長はロマサガ式の「腕力がアップ」「愛がアップ」というやつで、経験値やレベルはない。
戦ってれば勝手に成長するので、弄る要素はない。まぁ戦い方である程度操作できるが、やり込みでもしない限り気にしなくていいと思う。
……個人的には、フツーに経験値成長制を採用すればいいと思うだけどね。
確かに経験値制は「古い」が、「つまらない」か? そんな事はないと思う。
別に現代のRPGが経験値制を採用しててもいいだろう。
これはFF13の時にも思ったことだが、何か無理に経験値を否定しているように感じる。
ロマサガ式だとほぼ戦闘毎にパラメータが複数上がるが、その分キャラの成長にありがたみがないんよね。
あんまし好きじゃない。残念ながら。

このゲームは装備変更可能なのが主人公だけということもあり、メニュー画面はかなり簡素。
メニュー画面でやる事は大半がユニオン絡みの調整で、他のコマンドはあまり使わない。
なんつーか、簡素化はいいとして、ちょっと弄れる要素が少なすぎる気がしないでもない。
せめて武器だけは全キャラ決められるようにしてほしかったなぁ。
やっぱこのゲームは、何よりも戦闘戦闘また戦闘、なのかなぁ。なんだなぁ。




物語は、意外と良かった。いちいち比較してアレだが、FF13よりずっと良かった。
冒頭こそ、最近の2次元作品にありがちな「唐突・プレーヤー置いてけぼり」な出だしだったが、
それ以降は少しずつ話が進み、世界の謎が解き明かされていく。
そして最後に明かされる衝撃の事実は、旧菅野作品よろしく「タイトルの意味が最後に分かる」というもの。
まぁ途中で読める真相ではあるんだが、それなりにグッときた。いいよこれ。
戦闘戦闘なゲームではあるが、シナリオも普通に良かった。うん。
欲を言えば、ラスボス前にもう一山ほしかったかな。
世界中の諸侯を説き伏せるなり見捨てるなりする描写があればと思った。


シナリオはもちろん「一本道」である。
しかしこのゲームはサブイベント、今はクエストと呼ぶべきか、が非常に充実していて、一本道な感じは全くしない。
やはり、この作りがRPGにはベストだと思う。……ってまだ比較するんかよ。そりゃあさ。嗚呼。

クエストはかなりの数が用意されていて、しかも凝ってるものが多い。
本筋には当然関係ないが、ラスレムの世界がグッと濃くなるイベントが目白押しで、世界に浸りたいならプレー必須だ。
もちろん戦闘が絡むことも多いので、キャラを成長させる意味でも出来る限りやっておいた方がいい。
俺も、全部とはいかなかったが、目に付いたクエストは全てこなすようにした。
処理落ちやロード回数などの「重さ」がなけりゃ、寄り道ももっとやり易かったんだけどな。

仲間キャラはメイン以外に、酒場で雇うことが出来るゲストキャラが多数用意されている。
その中にはクエストをこなすことで勧誘可能になる強力なキャラもいる。
しかし、このゲームは最大18人を戦闘に参加させられるものの、
「リーダー」扱いとなるオリジナル顔キャラは6人までしか使えないという大きな制限があるのだ。
残り12人は同じ顔ばかりの兵隊から選別して使うことになる。
これらの兵隊には固有の設定もボイスも何もない。モブキャラと変わりない。
これ、このゲームの非常に大きな欠点だと思う。
ストーリー進行に関わるメインキャラですら、全部で7人もいる。メインキャラですら全員戦闘参加はできないわけだ。
ましてゲストキャラを雇ってパーティに入れる余裕など全くない。実際俺は入れなかった。
しかしクエストを通して仲間に入れられるキャラ達はどいつもそれなりに魅力的で、使えるものなら是非使いたかった。
なんでこんなにキャラ制限を厳しくしたのか、理解ができない。明らかにゲームの魅力を削いでいる。
交互に使用しようにも、戦闘に参加させないとパラメータが成長しないので、それも難しい。
またシナリオで出張るメインキャラを外すのも居心地が悪いものがあるし。
一体何を理由にこんな仕様にしたのか、この点は全く理解できない。
戦闘シーンのデータを軽くしたかった、とか? あれだけ処理落ちするのに?
はぁ。




世界設定。
タイトルになってる「レムナント」はまぁ遺跡兼超兵器ってやつで、
人々はその正体はよく知らないまま、レムナントの機能を利用して恩恵を受けている。
もちろん物語でレムナントを巡って発生する様々な対立が描かれるわけだな。
レムナントは色々登場するが、象徴的に扱われてるだけでイマイチ目立っていないと感じた。
戦闘中に必殺技扱いで使うことは出来るが、何せコマンドの登場がランダムなので、期待はできないし。
まぁそれでも、レムナントは間違いなくこのゲームの主役なんだがな。

世界設定で面白いと感じたのが、多種族の描き方。
このゲームには所謂人間の「ミルラ」、魚の大男といった風情の「ヤーマ」、カエル人間「クシティ」など、
複数の種族が同じ世界に住んでいるんだが、そういった設定ではほぼ確実に描かれる「種族間対立」「差別」がこのゲームにはない。
まぁあるのかもしれないが、少なくともゲーム上では殆ど描かれない。
どの街でも多種族が混合して生活してるし、そこの領主の種族も様々だ。
ヤーマは体が大きく、クシティは小さいが、別に「ヤーマはパワー系」と決まってるわけではなく、
魔法系のヤーマやパワー系のクシティが普通に存在し、その意味でも種族間に差は感じない。
冷静に考えれば全然リアルではないのかもしれないが、この奇妙に平等で平和な世界設定は新鮮に感じた。
もちろん戦争や権力争いなどはあるが、そこに種族間問題が見当たらないのである。何気に凄いことだ。
あれだけ多種族が平等なら、ラスレムワールドの未来は明るいのではないだろうか。
そんな事は物語には一切関係ないんだが、妙にED後に期待できてしまう世界だった。はは。



キャラクター。
主人公、ラッシュ・サイクス。
パッケージの雰囲気からクールなイケメンと想像していたが、実際は全く違った。
声も言動も態度も非常に軽いと言うか、よく言えば馴染みやすい、悪く言えば馴れ馴れしい小僧だった。
領主であるダヴィッドやその側近の4人に何の躊躇いもなくタメ愚痴を利く根性、あれが今の若者ってぇやつか。
ジェネレーション何とかを感じるぜ。
ちなみに声は野島健児氏で、個人的にはどうしても「シスタープリンセス」のヘタレ兄貴を思い浮かべてしまう。
性格も単純で、目的があれば状況を見回すことができず、いちいち暴走する。
しかしその無鉄砲さ・前向きさが他のキャラに影響を与え、終盤はパーティのムードメーカーとして立派に成長する。
ゲーム開始時は本当にタダの小僧だったが、知らない間に立派になってたって感じだ。
そしてEDで明かされる衝撃の事実。いやプレーヤーにはもう見え見えだったが……熱い展開だった。
キッチリ主人公だった。いいね。
……しかし最後まで馴染めなかったのが、コイツの走り方。
なんかいちびってると言うか、変なモーションで街を小走りに動く姿に違和感を覚えて仕方なかった。
うーん。


ダヴィッド。
ゲーム的にはラッシュが主役だが、パーティのリーダーはこの子。
最初はラッシュを利用しようと画策するが、徐々に本当の仲間になり、最後まで苦楽を共にする。
EDの絶叫と涙は良いシーンだった。
領主としての苦労やプレッシャー、それが報われるシーンなど、見所も多い。
戦闘でも必殺コマンドが出現しやすいので、重宝した。
……ラッシュ共々、腐どもに目を付けられないよう願う。
まぁ連中はこんな硬派なゲームはやらんか。
偏見? 知るか。ホモが好きな男子なんていません(偏見)。
イリーナに手ぇ出すなら許さんぞ。ふぅ。


エマ。
ゲームは中盤までの実質唯一の女キャラ。なのに何と41歳子持ち。
おいおい、と思うかもしれないが、熟女な雰囲気が魅力的で、正直アリである。田中敦子ボイスも最高だ。
……が……はぁ。まぁ覇王と一騎討ちの長いムービーを用意されていただけ、恵まれていただろう。
ラッシュやダヴィッドとのいけないアレコレとか妄想するのは下衆だろうか。
いやアリだと思う。


エミー。
エマの娘。そして後継。
引き継ぎ後は偶然武器や技が上手く成長できたのか、自軍最強のキャラに成長してしまった。
特に必殺技「百花繚乱」の威力は凄まじく、コマンドが出た時は「おっしゃ!」と喜んでしまう。
中盤から登場した年頃の娘さんなのに、ラブコメ描写がダヴィッドともラッシュとも無いのは残念。
ダヴィッドに道ならぬ恋してるとかあってもいいんじゃなかろうか。ダヴィッドは姉としてしか見てないが、とか。


トルガル。
猫顔の種族ソバニのキャラ。残念がら戦闘では使わなかった(制限で使えなかった)。
パーティの冷静キャラとして存在感はあった。猫顔でそれだから妙な味わいがあった。


パグズ。
まんまカエル。他種族と違いカエル種族のクシティは本当にカエルまんまの顔をしている。ある意味グロい。
それでいて知性派キャラなんだから面白い。


ブロクター。
魚大男ヤーマ。あんま存在感はないが、悪いわけでもないので普通に最後まで使用した。


イリーナ。
ラッシュの妹。前半は囚われの身となる彼女を救出するのがゲームの目的となる。
しかし中盤からは立派に戦闘員となり、まぁ腕力はないが、回復系キャラとして大活躍。
敵の剣で斬られようとハンマーで殴られようと、HPが残っている限り平然と回復。
なんてぇタフな14歳妹だ。ちょっと興奮したぞ俺ぁ。
物語上も自身の血ゆえの特殊能力からキーキャラとなっており、出番が多い。
また妹を深く愛するラッシュに対し、こちらも深く兄を愛する姿が良い。変な意味じゃないよ。
両親を含めた家族関係は極めて良好で、ええなぁと思った。
シナリオで家族問題を取り上げなかったことは正解だったと思う。
全体的に、妹キャラとして文句のない仕上がりだった。

……が、贅沢を言うと、顔がイマイチ好みでない。
恐らく外人にも受けるような作りにしたのだろうが……うーん。
性格はあんなに妹なのに。残念である。
ちなみに戦闘時のモーションにパンチラがあるらしいが、せっかくの処理落ちを駆使しても俺には発見できなかった。
ったく製作者わかってねーよなぁ。


覇王。
これがキャラ名。もちろん本名ではなく通称だが。
しかし偉そうな名前にまるで負けてない実力と威圧感を備え付けており、出てくる度に色んな意味で圧倒される。
当然のようにラスボスだが、軟弱な形態変化などはせず、あくまで元の姿のまま立ち塞がる。
物語中盤から登場し、以後「敵」として際立った存在感を見せる良いキャラだった。
残念ながら人外なので、覇王自身のドラマがないのがやや不満か。
あと取り巻きの二人、途中までは威張ってたのに、ラストバトルじゃ台詞も何もなく、酷い扱いだった。
覇王が無理ならあの2人に何かイベントやドラマを挟んでやればよかったのに。





んなとこか。
色々あったが、クリアーできてよかった。途中放棄だけは嫌だったからね。

このゲームは当初PS3・XBOX360のマルチタイトルとして発表されていた。
しかしPS3版は何故か延々発売日未定の末、現在では予定からも消えてしまい、つまり発売中止になってしまったようである。
せっかく作ったんだから、売り出せば少しは金になるのにと思うのだが……何故だろう?
まぁ仮にXBOX360版のまま出せば、処理落ち等の問題が解決しても、大した売り上げは達成できないだろうけどな。

で、PS3版がない代わりと言うわけでもないだろうが、このゲームはPC版が既に発売されている。
これがまぁ、酷い。つっても出来が悪いわけではない。出来が良すぎて酷い。
と言うのもこのPC版、XBOX360にあった多くの欠点を解消した大幅なバージョンアップ版になっているらしいのだ。


・バトル倍速モード搭載
・リーダーユニット制限撤廃
・六拠点のボスキャラを後に仲間にできる
・追加技・陣形あり
・技の使用・不使用を選択可
・2周目要素あり


など。特に上二つの要素は、それだけでXBOX360版を止めてPC版を選んでいいほど魅力的だ。
XBOX360版から半年も経っていない時期の発売なのに、この大幅パワーアップは何なのか。
XBOX360版はβ版だったのかと言いたくなるほどだ。
ある意味これがこのゲームへの一番大きな不満点かもしれない。
他機種版での追加要素を知り、手持ちの作品に対する不満を抱く……何とも悲しく虚しいもんである。
発売期間が離れてるならともかく、半年でこれはなぁ。
一体どういうこってスかスクエニさん。やる気あるんスか。
世界戦略とかどうとか知らんけど、そもそも誠実に商売する気あったんスか。
1年後に中古で買った俺はともかく、発売日に買った人らは報われんのう。
はぁ。


てぇわけで、仮に今からこのゲームをやるにしても、XBOX360版は勧められない。
どう考えてもPC版の方が圧倒的に優れているからだ。
まぁ値崩れやスペックや「敢えてXBOX360版を選ぶという気概(アホ)」の理由があるならその限りではないが。
家庭用完全版として今からでもPS3で発売してほしいと個人的には思うが……無理だろうなぁ。


このゲームは世界規模での展開どころか、ドラクエ・FFに並ぶスクエニ第三の柱とまで期待されていたらしい。
だがその目論見は壊滅的に失敗したと言えるだろう。売り上げでも、内容でも。
実際にゲームをやってみて、その市場の評価は正しかったと言わざるを得ない。
FF13の場合、巨大シリーズ最新作であることの製作体制の歪みなど、色々理由を想像することができた。
しかし完全オリジナルで作られたこのゲームは、ある程度身軽で、製作者にとってはやり易い体制だったと想像できる。
それでいて、この出来だった。駄作ではないが、問題作ではあると思う。
……これはもう、単純にスクエニの開発力が落ちていると言えるのではないだろうか。
それもスクエニを象徴する、日本ゲーム業界の大黒柱たるRPGというジャンルにおいて。
あんま考えたくはないが……はぁ。



スクエニXBOX360RPG三部作のうち、まずラストレムナントをプレーした。
で、インフィニット・アンディスカバリー、スターオーシャン4、共に既に入手済みなのである。
スターオーシャン4はPS3版の方がいいかとも思ったが、三部作の意義を考え、敢えてXBOX360版にした。
残る2本も今年中にはプレーし、この三部作を見届けるという目的を果たしたい。アホか。

俺はまだまだJ・RPGに夢を見たいのである。
別に「オブリビオン」や「Fallout3」を意識し、見習う必要はない。否定する必要もないが。
一本道でもいいし、キャラが外人受けしなくてもいい。面白ければ、それでいい。
20年以上も確固たる人気を獲得してきたこのジャンルが、悪いものであるわけがない。
ゲームがある限り、RPGは無くならないし、無くなってはいけないのだ。
そしてその役割を担うべきメーカーは、比類なきスクウェアエニックス以外に無いだろう。
何だかんだで期待してるんで、これからも頑張ってRPGを作り続けてください。
あ、でもMMOじゃないよ。FF14なんてどうでもいいからね。
……あれがまた成功して、スクエニがそれに甘え、ますます純RPGがダメになる。
そんな流れが想像できなくもない。嗚呼、未来は重いなぁ。
やれやれである。
はぁ。








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