腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

バイオハザード4(XBOX360版)

2021年08月08日 14時40分24秒 | XBOX360ゲーム感想文
【ハード】XBOX360
【メーカー】カプコン
【発売日】2012年3月13日
【定価】1955円円(DL専売)
【購入価格】200円
【プレー時間】45時間



今から13年前……冗談だろおいもうそんな嗚呼……まだブログ更新意欲に溢れていた俺は「バイオハザード道」てネタを始めた。
既プレーの0~3、ベロニカを再プレーし、未プレーの4を購入し、当時発売前だった5に発売直後に参戦するという流れだ。
シリーズの予習をキッチリ済ませて最新作へ備える……何と素晴らしい。我ながら偉いと思う。実際ちゃんとやり切ったし。
まぁ、意欲と意識が高かったこと、まだ溢れるゲームに押し潰されていなかった時代のいい思い出だ。今と比べても虚しい。
ともあれ、当時の俺は間違いなくバイオファンを名乗れた。そして今でもシリーズに悪感情などない。ファンのままなのだ。
……であるはずなのだが、今はとてもそう言えない。だって5以降、一切プレーしてないから。あり得んやろ。はぁ。

何故こうなったのか、自分でも分からん。5の内容に違和感があったのは確かだが、嫌悪感まではない。先が気になってもいた。
順当に6をやるのが自然なのだ。例え発売当時を逃しても、6は上位機種に幾つも移植されているし、機会は幾らでもあった。
7が出てリベレーションズが出てリベ2が出てRE2が出て……復帰する機会は本当に幾らでもあったのに。何故なんだ俺!!!
知らんわそんなんこっちが訊きたい。はぁ。でも時間は不可逆。俺はもうバイオファンには戻れないのかな。と思っていた。
そんな中、今年、シリーズ最新作「バイオハザードヴィレッジ」が発売された。正式ではないが「バイオ8」である。
ちなみに「village」のスペルを「ⅷ」に見立てているらしい。なるほど上手いな。個人的には素直に8にしてほしかったが。
……で。俺はこのタイトルを耳にした時「ん?」と思ったのである。それ、ええの? と。8云々ではなく、ヴィレッジで。
ヴィレッジ、つまり村。バイオハザード村。舞台がどこかの村なのだろう。……それ、既存のタイトルで思いつかない?
そう、比類なき「バイオハザード4」だ。視点やアクション性に大胆な変更が行われた、シリーズでも随一の大人気作である。
今更語るまでもないが、バイオ4は主人公レオンが「ヨーロッパのとある村」を誘拐事件の調査に訪れることから始まる。
言語からしてスペインの村だと思われる。排泄物の投棄が盛んで薄い胸部の調味料が名物の牧歌的な村だ。多分。
どうだ、これ完全に「バイオハザード村」やないか。被ってるやないか。ええんかカプコン。ああああ!! どうでもええやろ。

こうして俺の頭にバイオ4が強烈に思い出された。……となれば? 再プレーである。実際、そのうちやろうとは思っていた。
というのも、俺が13年前にプレーしたのは、Wii版なのだ。そしてバイオ4Wii版の特徴は、比類なきリモヌン操作にある。
あれはハッキリ言って、神だった。あまりにもゲームにマッチした操作性。リモヌンはバイオ4の為に作られたと言ったら過言。
あのゲームは本当に素晴らしかった。文句のつけようがない。当然、最高難度までキッチリとプレーした。取り零しはない。
……が。どんなに素晴らしくても、Wii版はバイオ4の例外だ。オリジナル、そして多くある他機種では、一般的なTPS操作だ。
その意味じゃ、俺は本来のバイオ4をやってない。いやいや! その理屈はおかしいよ。いやいや。うーん。ゲーオタは悩む。
結局「一度、他機種版バイオ4もいつかやろう」と決意した。それから数年後、360のDL版が何とセールで200円。即シュバ。
今になって上記の動機が入り、遂に俺のバイオ4再プレー、そして新たなるバイオハザー道が始まった。……後者も? 本当に?
まぁ今作を皮切りにシリーズ他作品に触れていくは分からん。取り敢えず4をやろう。13年ぶりに、俺レオンはウンコダ村へ。


ぬーむ。かつてガッツリやったとは言え、13年も経てば内容も操作感覚も殆ど残ってはいない。それはやむを得ない。
気持ちを新たにバイオ4に取り組んでみた。難度はいつも通りノーマルから。まぁやれるっしょ。問題は2周目プロだからな。
……む、む、難しぃ!!!! え、何これ、これがバイオ4? バイオ4ってこんなだっけ? ノーマルだよねこれ?
いや、驚いた。今作の雑魚戦の基本は「敵の顔を攻撃し、怯んだところを蹴り」である。色々忘れてもこの点は覚えていた。
だから基本に忠実に再度やってみたんだが、全然うまく行かない。敵の顔に上手く当てられないし、怯んでる時間も短い。
更に敵は殆どの場合複数で現れるから、徐々に時間差でワチャワチャになってくる。そうなると気持ちもパニックになっちまう。
コントローラーでのエイムは当然Wiiリモコンでやるより難しく、改めてあの神ゲーを想うと共に、これが標準なのかと震えた。
序盤から最後まで呆れるほど死んだ。いっそイージーで開始した方が良かったんじゃね? と思うほどに。いやー。驚きだった。

そしてバイオの難しさと言えば、物資不足だ。近年忘れかけていたこの感覚を、今作は思い出させてくれた。そう、こうだった。
今作には買い物の要素があり、武器はそこで購入・改造が出来る。だが弾薬と回復薬は売ってない(回復薬は少しある)。
つまりそれらは道中で拾う物が全てで、それを使い切ったらナイフ一本で無双しなければならない。ンなこと出来るかボケ。
だから、とにかく物資の消耗に気を配らなければならない。もちろん進行と共にどんどん手に入るが、油断は決して出来ない。
どこで難所にブチ当たり、物資が大量に消えるか分からんのだ。俺の記憶力が抜群なら覚えてるんだが、現実は非情である。
バイオハザードと言えば「恐怖」だが、俺は何よりこの物資不足(が起きるかもしれない)恐怖が実は一番あると思ってる。
その感覚を痛烈に思い出した。実際にはクリアーするまで余裕があったんだが、それは結果論だからね。ああ怖い。

そんな風にゲームに歯応えを感じていると、溢れる雑魚達との戦闘もそれなりに怖かった。これ、実は昔は感じなかったことだ。
バイオは恐怖だつっても、俺は過去このシリーズを怖いと思ったことはほぼない。突然の演出に驚くことはまぁあったけど。
なのに今回の再プレーでは、雑魚に「来るな、来るなぁ!」と何度も思った。あの焦燥感は恐怖と言って間違いあるまい。
いやぁ、今更、しかも再プレーでバイオの恐怖に開眼するとは、自分でもビックリだ。……年を食ったことでの変化かな?
ある意味13年前より今作を堪能したわ。キモいのが這い寄ってくるってこんなにキモいんだな。……肝に銘じておこう……。

バイオ4は非常に面白いゲームである。昔リモヌン操作無関係にそれは感じたし、世間一般の声からも間違いなく名作と言える。
けど今現在プレーすると……まぁ、やっぱ衰えは感じた。衰えって言い方は変か。ともあれ、昔ほど超面白いわけではなかった。
ラジコン操作は少々間抜けに見えるし、止まらないと攻撃出来ないのもアレだ。それがゲーム性なのはもちろん分かってるが。
なんせ元は16年前のゲーム、古く感じて当然だ。加えて再プレーでもある。割引しよう。した。十分「普通に遊べる」しな。
ただ、このゲームは奥が深い。攻略の幅が非常に広い。恐らく計算じゃなく天然でこうなったのだろうが、改めて感心した。
敵の配置やマップ構成、こちらの使用武器により生まれる戦略が実に多彩だ。難所に詰まっても、考える余地が多いのだ。
例えば、基本的に敵は飛び道具を使わない。なので例外的なボウガン野郎は極めて厄介で、放置してると穴だらけ死体にされる。
そこで、戦闘が始まったら何より先にボウガン野郎を倒す、もしくは射線を遮る障害物を軸に戦う、といった戦略が生まれる。
他、部屋に篭もって籠城戦をするとかギミックを利用し一網打尽を狙うとか、ホントに色々とやることがある。そこが面白い。
新たな戦略を取ると先程までの苦戦が嘘のようにあっさり突破できたり。もちろんその嬉しさは格別だ。やはり名作である。
最初は「こんなん反則やろ」と思ってたダイナマイト男が、後で「マイトの兄ィ雑魚殲滅ありがとう!」に化けるんだからな。
ネットに多くある今作の凄腕プレーはそういった攻略を駆使していて見応えがある。俺としては珍しく他者動画も楽しめた。

とにかく難しい(と感じた)今作だが、救いはセーブに制限がないことだ。旧バイオは物資に加えこれが本当に怖かったからな。
少し進めたらセーブして安心、というチキンプレーは面倒だが可能。セーブ回数は記録されるので、後で見ると少々恥ずかしい。
それだけでなくチェックポイント制まであり、要所要所で死んでもやり直しが可能。その意味じゃノーセーブでも十分やれる。
前のめりにガンガン進めるゲームである。同じ場所を行き来することが多かった旧バイオとはゲームの方向性がまるで違う。
実際のとこ弾薬は消費すればするほど敵のドロップ率が上がるらしいし、回復アイテムもセーブを駆使すればほぼ大丈夫だ。
ビビらずにガンガン進んでいいし、進むべきゲームである。……つっても、なかなかその度胸を持つことは出来ないんだけどね。

最初は村、次に城(教団施設)、最後に研究施設という流れで舞台は進む。ご当地リアルはあるのかな? 分からん。
あちこちにゲーム的な仕掛けや火を吐く石像なんかがあり、色々ツッコミが絶えないけど、細かく言うのは無粋だから言わない。
ただ人物の種類はもっと増やしてほしかったな。ウンコだおじさん何人いるんだっていう。他の敵でもそればかり感じた。
ゾンビ&画面が暗めな旧バイオはそういった被りを全く感じなかったが、人間としての個性が残ってる今作での違和感は強い。
酷い時は同じモデルの二人が一緒に襲いかかってきて、流石に白ける。形は同じでも色を変えたり傷を入れるとかあるだろう。
「おばさん」を殺せる(あっちも殺しにくるけど)のは何気に今作の特長だと思うが、村シーンで一種類だけなのは寂しい。
あと2種類は欲しいし、教団信者おばさんも作ってほしかった。……若いお姉さんは、殺すのに躊躇いそうだから要らないや。

雑魚戦はともかく、幾つかあるボス戦は当然かなりの脅威になる。……それに加え、正直面白くない。今作のボス戦、嫌い。
ボスの攻撃は派手で広範囲に及ぶから、操作性に難のある今作では回避が大変だ。なんというか、なかなか落ち着いて戦えない。
弾薬消耗の焦燥感もある。耐久力が読める雑魚と違ってボスはいつ死ぬのか分からない。故に必要な弾薬も事前には不明だ。
とっておきのマグナムを撃ちまくってもまだ死なないと「足りるかこれ?」と焦る。まぁそれが面白さなのかもしれんが。
「巨人を溶鉱炉に落として倒す」てシチュエーションがあったが、ガチ戦闘よりああいう形の方がバイオには合ってると思う。
ボス戦でゲームを引き締めるってのは純アクションでは有効だが、変則タイプのバイオに必要とは思えない。ラスボスでさえも。
人がいきなりぶちゃーて左右に裂けて巨大化とか、見栄えはしてもその後「はぁ?」となるしね。現実感が冷めてしまう。
つっても最新作でも当然ボス戦はあるんだろうけどね。裂けてクリーチャーになったボスって、その後元に戻れるの……?

それにしても、今回の再プレーは「人は忘れる」という事を改めて痛感した。あんだけ熱心にやったした今作でも、こうなのだ。
もちろん覚えてることも多々あるし、「あ、こうだったな」と瞬時に思い出すこともある。けど結局大半は、忘れている。
記憶が再プレーに役立つことがちっともなかった。そこがガキの頃に触れたゲームの再プレーとは事情がまるで違っていた。
子供の頃の記憶は強く残るが、歳を取る毎にその力は薄れていく。人間誰しもそうだ。俺もバッチリそうだ。悲しい現実である。
再プレー経験は何度もあるが、「初プレーは歳食ってから」「合間が10年以上」となると、今作が初体験かもしれん。
それがどういうことなのか、身に沁みて実感できた。とにかく忘れる、消えている。かつては間違いなく濃厚な体験だったのに。
13年は結構な月日だ。そりゃ忘れて当然とも思う。けど、ことゲームにおいては……も少し、血肉になってくれているものと。
なかなかにキツい現実であった。それに、今作のような再プレーする機会のあるゲームは寧ろ特別なのだ。大半は1回だけだ。
はー。ゲームは娯楽、その時楽しければそれで役目を果たしている。だから別にいい。ってのも一面の真実ではある。
はー。考えてどうにかなる話じゃないな。それでも俺はゲームをやるのだ。価値や意義など知ったことか。カッコ良い。アホか。


さて、一周目を何とかクリアー。ゲームに慣れると今度はボリュームのデカさが少々負担に感じた。もう少し短くてもいいかも?
クリア後は、まずエイダ視点の本編である「アナザーオーダー」をやる。操作関係はレオンとほぼ同じだから問題なくやれる。
……この人、相変わらず場違いだよねぇ。幾らなんでもチャイナドレスはないでしょう。ここは13年前と全く同じ感想だった。
役割としては影のエージェントであり、戦闘や工作その他実働がメインのはず。なのに何故こんな格好を。頭がおかしいです。
アレコスの一つなら分かるけど、デフォでこれだからな。レオンらは大人の礼儀として抑えてるけど、ガチで引いてると思う。
本来なら色っぽいお姉さんウヘヘとなるのだが、場違いが過ぎていてそれが出来ない。これはどう考えても失敗ですよ三上さん。
まとにかくエイダ編。……チャイナドレスでダッシュされるとますます違和感が仕事するが、耐えろ。ウイルスのせいにしろ。
エイダは所々でレオンに手を貸してくれていたが、それがレオンへの愛ではないことは、レオンもプレーヤーも分かってる。
有り体に言えば敵勢力だが、今は利用価値があるからと手助けしてくれていただけだ。エイダ編ではそういった動きが描かれる。
つっても本当の背後関係までは分からない。「レオンのことどう思ってるの?」というギャルゲ的な疑問の答えも分からない。
彼女は続編でも「謎の第三勢力」のままな気がする。レオンは恐らく既に過去の女とすっぱり割り切ってるだろう。多分。


1周目を終え、エイダ編もやった。ならやるしかない、プロを。尚マーセナリーズは実績に無関係だし好きじゃないのでパス。
難度プロフェッショナル、バイオ4最難モード。13年前に触れた時は、異常な難度アップに序盤で頭を抱えたものである。
ノーマルでさえ難しさに慄いた今回の再プレー、プロはどうかと戦々恐々だったが……まぁ、予想通りだった。そらそうよ。
まず、雑魚が速い。攻撃速度は変わらん(多分)が、ガンガン小走りするようになり、あっという間に接近戦となる。
その前に顔を撃って怯ませるべきだが、速く動く対象は当然エイムがし難い。空振る無駄弾と眼の前に迫る雑魚の恐怖。
そして、数。ノーマルより明らかに増えていて、倒しても倒して増援がやってくる。この村、もしかしてかなり栄えてね?
夥しいガナード(寄生された元人間)がザッザッと小走りで寄ってくると、ほんま「来るな、来るなぁ!!」と叫ぶしかない。
加えて、敵の攻撃力。これがほんまえげつない。ノーマルですらかなり痛かったのに、プロだと「は!?」と二度見するほどだ。
初期体力だと2撃であぼーん。HP表示上の安全圏である緑状態を保っていても一撃必殺だったりして、どこが安全やねんとおい。
前回と同じく(これはよく覚えていた)、序盤のショットガン激戦でもうボッコボコにされた。これがムラ社会の恐ろしさか。
もちろん先に進んでも難所だらけ、つーか楽な箇所がない。セーブ回数無制限であることに手を合わせて祈りたい。はぁ。

ただ、今回のプロでは一つズルをした。エイダ編クリアーのご褒美である「アレコス2」を使って始めたのである。
アレコス2ではアシュリーが全身鎧姿となり、敵の攻撃から完全無敵になる。更に拉致されそうになっても(重みで)敵が倒れる。
アシュリーの保護は今作の難度の上で重要な要素なので、結構な楽をしたと言える。……でもまぁ、これくらいはいいかな、と。
今回はあくまで再プレーだからな。13年前はやれなかったチョイズルプロも悪くないかなと思ったのだ。俺の判断、故に肯定。
一応、無敵アシュリーを露骨に囮にするようなプレーは避けた。……ボッ立ち寄生体に延々殴られ続けてる姿は笑えるけど。
それはともかく、アシュリー、相変わらずいいね。アメリカ大統領の娘にして20歳女子大生、誘拐され村に連れてこられた。
レオンは途中でアシュリー救出に成功するが、そこから脱出までは長い戦いが続く。二人揃って生還しないと意味がないのだ。

アシュリーは本当にただの女子大生で、無論戦闘など出来ない。敵は全てレオンが処理し、彼女は震えて縮こまるだけの存在だ。
けど、彼女はそんな自分の現状を正確に認識し、その上で「どうすればいいか」を常に考えている。単なる守られ弱者じゃない。
「付いてこい」「止まれ」「隠れろ」等のレオンの指示にはちゃんと従い、文句も言わない。VIP娘だからって傲慢さは皆無だ。
彼女の協力が必要な仕掛けも幾つかあり、短いながら単独行動パートもある。常に自分なりに、必死にレオンの為に動いている。
なんちゅーか、非常に好感が持てる。嫌味が全く無い。だからこちらも任務の域を越えて守りたくなる。まぁ美女だし。重要。
ゲーム的な扱いも優れていて、こんなアシュリーでも長いプレー中に常時同行だとさすがに邪魔&鬱陶しく感じてしまうと思う。
だから適度に攫われてレオンは孤独かつ快適(違う)な戦いに戻り、同時にプレーヤーはアシュリー救出の思いを再認識する。
いやホント、改めてプレーすると、こんな見事なNPCは珍しいと思った。アシュリーを嫌うバイオファンなんて皆無じゃね?
ルイスからは乳を、レオンからは尻をセクハラ発言されるスタイルも見事。ソロ行動ではチラリもあってもう大好きである。
場違いチャイナのおばさんよりずっといい。今作でレオンがエイダに特に執着してない理由がプレーするとよく分かる。
つってもまぁ、恐らく今作だけのゲストキャラなんだろうな。だがそれでいい。4のエロカワヒロイン・アシュリーよ、永遠なれ。

アシュリーが無敵だからプロも簡単~なわけではなく、感覚的には10が9か8.5になる程度だと思う。いちいち難しい。
だがこまめにセーブをし、被ダメを抑えるプレーを心掛け、かつ何度も挑戦すれば、やれる。そんなブチ抜けた難しさではない。
終盤の要塞シーンだけはかなり大変だったが、何とかやれた。ファンには「マイク仕事しろ!!」で有名な箇所だ。ほんまお前。
今作の真髄は「当たらなければどうということはない」だと思う。当たらなければ被ダメは0なのだ。当たり前だが大事な真実。
そして今作はそういうプレーが可能な作りであることが、プレーすれば分かる。きっちりやれば被ダメは最小限に抑えられる。
だから苦戦しつつも何となく突破口は見えるし、やる気も消えない。実に良い調整だ。名作が名作たる所以を再認識した。
……にしても、死にまくったなぁ。不慣れなノーマルも流れを掴んだプロも、どちらも19時間くらいかかった。死にすぎ。
何だかんだ、今作も撃ちゲーに入るからな。我がゲー道の天敵である撃ちゲーは過去も未来も俺を悩ませる。はぁ。

物語は……今作はゲームシステムだけでなく、舞台や時間軸を旧シリーズから一新していて、一気にドンと飛ぶ。
2から5年が経過し、レオンは27歳、肉体的にも精神的にも成長著しく、主人公として実に頼もしい。……まぁあっさり捕まるが。
t-ウイルスから始まる一連の流れを一旦止め、ヨーロッパ某所に封印されていた寄生虫「プラーガ」を巡る戦いが描かれる。
プラーガに寄生される(させる)と人はゾンビよろしく人間性を失うが、ある程度の知恵は残っていて、武器使用や連携が可能。
またボス敵が宿している「支配種プラーガ」は文字通り一般プラーガを支配し、自在に操れる。……使い勝手、良すぎない?
天然ものなのに、傘会社が苦労して生み出したウイルスよりずっと品質が高いと思う。ウェスカーの20年は何だったんだ。
んでプラーガの存在に気づいたロス・何とか教団の大将が今回の黒幕。夢はでっかく世界征服!! そのためには資金が必要。
てことでアシュリーを営利目的で誘拐したらしい。……大統領当人ならともかく、娘で大金を引っ張れるとは思えんが……。

まぁ特に本気で突っ込むようなもんじゃない、バイオ的なシナリオだ。キャラが良いし盛り上がるからそんなに文句はない。
ただ、「最終的には世界征服」とか言い出すとな。そして5以降は実際に舞台が世界レベルになる。それはなぁ。望ましいか?
バイオは完全に「シリーズを重ねるにつれ舞台が広がっていった」ゲームである。洋館が街に、くらいはいい。国でも許せる。
でも世界となると、白ける。そんな上手くいかんて。そんな都合のいいウイルス、ないて。世界を甘く見んなよウェスカー。
今作は良くも悪くも色んな意味でバイオの方向性を変えてしまった。まぁ、シリーズが続くとはこういうことなのだろう。
大体、プラーガやウイルス派が勝って世界にそれが蔓延したらどうなる? 当然、社会は秩序もクソもない原始時代以下になる。
そんな社会を支配したとして、何の旨味があるんだ。あまりに無意味。人類を絶滅させたいというのなら分かるけど。
まいい。どのみちあの程度の教団に世界征服は不可能だ。降って湧いたデカい力を持ったがためにイキっちまった田舎者の物語。
捕縛したレオンをわざと逃したり、アシュリーを殺そうとするプラーガもいたり、冷静に考えると無茶苦茶だもんな。
アシュリーを殺したらアメリカが本気を出して潰しに来て、お前らなんぞ一撃やぞ。あらいぐま街を核の炎で浄化した国やぞ。
夢は実現可能であればこそだ。君らはウンコダ村周辺の支配で満足しておきなさい。都会は怖いとこやねんぞ。はぁ。


グラフィックは、さすがに今見るともう一つだ。仕方ない。上述のように、敵キャラのモデルが少なくて被りまくりなのが残念。
PS4世代だと60fpsになってヌルヌルらしいが、xbox360版は30のまま。その意味でもWii版からの劇的な強化は感じられなかった。
音楽は、それよりボイスだろう。相変わらずのクオリティを誇る空耳ボイスの数々は、最早ネタでなく今作の楽しみ所だと思う。
異国語というのは心底「意味不明」だ。故に何とか自国語に当て嵌めようとすることで、こういう悲喜劇が生まれてしまう。
まぁ面白いからええか。ウンコだやオッペラは誰の耳にも明らかだし、三上氏も分かった上でそのまま通したのだろう。
今回は教団信者が新たに「アニエス・ベー、アニエス・ベー……」と言ってるように聞こえた。海外のファッションブランドな。
不気味な信者達が自分のべべを自慢しながら近づいてきてると思うと笑えた。実際ローブは立派だし、多分高価なんだろうな。
今作にはオマケで射的屋があり、そこで高得点を取るとフィギュアを貰える。で、このフィギュアの観賞時にボイスを出せる。
数はそんなに多くなく、当然レオンら主要キャラがメインだが、敵キャラフィギュアもある。で、中にはウンコださんもいた。、
ボタンを押せばボイス停止・最初からに出来るので、「ウンコだウンコだウンコだ捨てろ―!」とラップみたいにして遊んだ。
わははははは、バイオ4最高。……ま、男は幾つになってもガキなのである。今更か。ウンコで大笑い……ははは……。

空耳ボイスは大いに楽しめたのだが、「ボイスがいつも身近から聞こえる」ことは不自然だし、おかしいと思った。
敵との距離と関係なく、そのエリアにいれば同じ音量でアニエス・ベーアニエス・ベーと聞こえるのだ。これ、どうなんよ。
おかげで声が聞こえるだけで「近くにいるのか!?」と警戒心と恐怖が湧く。だからゲームに貢献してるとは言えるのだが。
当時のハード性能では遠近でボイス調整は出来なかったのかな。リアリティという面では大いに不満の残る設定だった。

実績。今作は実績の数が少なく、エイダ編とプロまでやればほど全部取れる。それでももちろん実績1000フルにある。
ちなみにPS3・PS4版は、なんとプラチナトロフィーがない。ゲームの規模的にあり得ない。PS4版でもそのままてアホかいな。
俺は当初PS4版の購入を検討したんだが、これに萎えて止めた。てのも理由の一つ。マジ、このゲームがプラチナ無しはないよ。
それからPS3・XBOX360のパッケ版は「ベロニカ」とのセット「リバイバルセレクション」として発売されており、単品はない。
しかしDL版はそれぞれ個別に売られているのだ。うーん、実にどうでもいいな。ちなみに俺はGwGで貰ってベロニカ持ってる。
それからベロニカはシリーズで唯一、何故かPS4世代で出ていない。海外では出てるらしいのだが。クソが。
今からやるとなると少々面倒なタイトルである。俺はXBOX互換で幾らでもやれるけどねガハハ。これが言いたかった。完。
プロのクリアーさえ達成すればほぼ実コンなので、今回は楽だった。取得ポイントも100や150が多くて気持ち良い実績だった。

ふぅ。で。今回再プレーしてどうだったかと言うと。……バイオ熱が上がりました、めっちゃ。うおおお、バイオがしたい!!
いや、ちょっと待て。その熱意はいいことだが、また最初から再プレーするのか? この罪ゲ時代に、それはあまりに贅沢では?
うううむ、どうしよう。このやる気に素直に従うか? それとも敢えて抑え、まだ見ぬゲームへと目を向けるべきか?
そこで、決めた。まず「バイオハザード HDリマスター」をプレーしよう、と。初代のリメイク版のリマスター、である。
これは過去にPSプラスフリプにて入手しているのだ。故に金をかけずすぐやれる。取り敢えずこれを試金石としよう。

そのままバイオ熱の昂りが続き、再プレー沼にはまっていってしまうか。「やるにしてもまず6だ」と新たな道を重視するか。
あの洋館に決めてもらう。……何となく結果は読めてるけど、言うまい。さぁ、決意を新たに初代だ。変な感じだが、言うまい。
比類なきバイオハザードシリーズを追う連続企画(大袈裟)「バイオハザー道」の復活を期して終わり。あの頃は、やれたんだ。
それに2と3はリメイクがあるから、完全に再プレーになるわけじゃない。新旧交えてシリーズを再構成。ワクワクが止まらない。
……って、そんな順調に行くかいや。バイオは難しいんやぞ? 実トロにも拘るんやろ? 1本やるだけで相当な時間を食う。
それに他ゲーはどうすんだ? アサクリは? 龍が如くは? ペパマリは? どうすんの? の? ののの? うあああああ!!
ゾンビよろしく、一本一本潰していくしかない。いや失礼な例えすんなよ。そうやな。いい匂いのするゾンビに集られてる感じ。
それも嫌やろ。そうやな。ゲームは生きている。俺も生きている。生き~ているから~……もういいや終わり。意味不明。
はぁ。





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4 コメント

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Unknown (サク)
2021-08-09 00:41:24
おお、バイオ4再プレイですか

リモヌンからコントローラー操作に変わるとだいぶ難易度が上がる感じですか。リモヌン操作はシューターに向いてると言われながらも結局一般的にはならずに終わってしまいましたね

名作だけどアクション面は今見ると見劣りするところもあるというのは私も当時感じましたね
リベレーションズのプレイ直後だったので、特にそう感じました

再プレイにより、バイオ熱が復活したというのは素晴らしいことですね
1のプレイ後はジル繋がりでリベレーションズをプレイされるのはいかがでしょうか
レイドモード、otaさんが好きなゲームの形態だと思うのでハマると思うんですよね。発売順的にも6の前にリベレーションズですし
返信する
Unknown (九丸)
2021-08-09 14:59:23
お久しぶりです

エイムやリロード中に移動できないのが5以前のバイオのネックですね
過去作がリマスターされるたびに、構え歩きくらいは実装されてもよかったのにと思ったものです

バイオ熱再燃とのことで、未プレイのものを発売日順に消化することをお勧めします
返信する
Unknown (ota)
2021-08-10 03:11:57
>>サクさん

>リモヌンからコントローラー操作に変わるとだいぶ難易度が上がる感じですか。
家庭用撃ちゲーアナログ操作の達人ならともかく、一般人にはあれこそベストと言えるものでした。
ただ質は高くても所詮リモヌンはゲームコントローラーの正道ではなかったってことですね。これは仕方ないです。

>名作だけどアクション面は今見ると見劣りするところもあるというのは私も当時感じましたね
基本的にゲームは発売当時にやるもんですからね。オタクはそういった常識をついつい忘れてしまうものですがw
今作はゲーム性がマップ等と非常に合ってるので、リメイクもし難いだろうなと思いました。発案は何度もされてるんでしょうけど。

>1のプレイ後はジル繋がりでリベレーションズをプレイされるのはいかがでしょうか
ふっふ、実は1はもう終えてまして、丁度セールやってたんで、勢いでPS4のDL版を大量に買い込んだんですよ。
具体的にはPS3版を所持している5と6以外は全部かな。もちろんリベも買いました。980円とかだし! うへへへ。
なのでやります。いずれ。……いつになるかは、まぁその。はい。
返信する
Unknown (ota)
2021-08-10 03:19:47
>>九丸さん
お久しぶりです。体調ならぬ心調はどうでしょうか。いざとなったら全部投げ捨てましょう。俺はそうしたいです。

>過去作がリマスターされるたびに、構え歩きくらいは実装されてもよかったのにと思ったものです
まぁそこ変えるとゲーム性が一変しますからね。バイオ1リマスターではアナログ操作が採用されていて驚きましたがw

>バイオ熱再燃とのことで、未プレイのものを発売日順に消化することをお勧めします
取り敢えずバーンと未プレー作をDL版セールで揃えちまったんですよ。俺はやりますよ、ええ。ふはははは。
2と3はREにして、後は0から行こうかなと思ってます。しかしこうなるとベロニカのPS4版も欲しいのう……。
返信する

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