俺は「二次元美少女について真顔で語れるかどうか」は、
オタをあっちとこっちで分類する境目の一つだと思っている。
あ、もちろんネット上でいい。が、名無しではいけない。個を持って。
そういう人、意外と少ないと思うんだよ。
語ってはいても、どっか照れが入ってる。読めば分かる。
理由は簡単、真面目に二次元美少女を語るなんて、極めてキモいから。
「俺はアッチ側の人間とは違うぜ」という自己主張が働いてしまうのであろう。
気持ちは分かる。ネット上とは言え、体面は保たねば。
で、もちろん俺はアッチ側の人間なので、真顔で語る。
去年に1、2、想君、みっくす、アフターレイン1~3を一気にプレー。
このままの勢いでシリーズ制覇をしようと思っていた。残っているのは、
「メモリーズオフそれから」「メモリーズオフそれから again」
「メモリーズオフとぎれたフィルム」「メモリーズオフとぎれたフィルム アンコール」
の4本。2本と、それぞれの後日談的ソフトが2本。
また、先日最新作「6」が発売されたが、今はまだ手を出さないでおく。
あと、最近PSP版が発売されたが、携帯機でギャルゲをやる気にはなれないので、
プレーしたのはPS2版である。
……いっぺん、きっちり金を落として遊びたいんだけどね。
中古がどこにでも売っているからね。
前置き長い。
「メモリーズオフ それから」である。
限定版と通常版どちらにするか悩んで1年近く経ち、結局限定版を購入。
付属品がサントラだったので問題なし。
シリーズ4作目。前作が結構尖がった作品で、どうやらファンを減らしたらしい。
その反省か、メモそれは割と普通な作りのギャルゲであった。
どちらが良い悪いではない。俺は想君もそれからも好きだ。
面白ければ何でもあり。どっちもメモオフだ。
ヒロインは5人とかなり絞っている。
だが一人一人のシナリオは濃く、ボリュームは十分ある。
また今回はメインと並んでサブキャラの活躍する場面が非常に多く、
足りない攻略キャラはそっちで十分補える。
まぁそのせいで、シリーズ通して最重要サブキャラだった稲穂信の影が
劇的に薄れてしまっているが。信、今回はサブのサブキャラだったな。
ヒロインは5人だが、メインヒロインのいのりは「トゥルールート」にて
真のエンディングが用意されている。格差ありだ。
この作りは前作「想君」と同じだが、他のキャラを全部クリアーしなくても
いのりルートに入れるので、条件はかなり緩くなっている。
作品の総纏めなんだから、前作形式でよかったと思うんだけどな。
各キャラのシナリオの感想は後で書くとして。
主人公・鷺沢一蹴(さぎさわいっしゅう)さんについて。
卒業を間近に控えた高3だが、「もう少し道を決める時間が欲しい」などと言って
卒業後はフリーターになるという、とんでもないモラトリアマーだ。
ある意味感情移入できるが、これじゃダメだろう。
しかし、一蹴先生は大いにモテるし、周囲も普通に接してくれる。はぁ。
ケッタイだがカッコ良い名前を持つが、顔も相当にイケメン。
幾つかある顔出しCGでその麗しいお姿を拝見できる。
こんだけイケメンなら、フリーターでも何でもオッケーだよなぁ。
残念ながら、そして当然ながら、一蹴先生=プレーヤー ではない。
俺はとある世界のイケメンの脳に寄生し、彼の生活を覗き見させてもらうのであった。
はぁ。
真面目に話すと、彼は所謂「記憶喪失ネタ」を採用されている。
ゲーム開始直後には忘れている出来事を、徐々に思い出していくというアレだ。
それ以外にも、「知っているけど語っていない」事実は最初結構多い。
個人的には、こういう作りはもう勘弁してほしいと思っている。
ますますプレーヤーと主人公が乖離してしまうからだ。
ここで思い出したのが、同じくKIDの作品「Never7」の主人公。
この作品の主人公・石原誠を創る際、製作者は「誠とプレーヤーの
持つ知識に差をつけない」ことに非常に気を配ったらしい。
つまり、誠が知らないことはプレーヤーも知らない。
誠がゲーム中で初めて知ることを、プレーヤーも初めて知る。
そうすることで、誠とプレーヤーの一体感を高めようという試みだったという。
このやり方が絶対の正解だとは言わないが、一蹴さんを見ていると、
もう少しこの方向に行ってくれなかったものかと思う。
イケメンぶりに加え、多大なる知識量の差。
主人公との一体感、没入感は残念ながら薄かった。
まぁ思考形態はまともだと思うけどね。
どのEDでも、進路についてはちゃんとしなかったことは不満。
何らかの道を見つけんかいや。モラトリアムは終わるんだぞ。
現実なんだから。二次元か。
システムはいつも通り。完成されてるから弄る必要もない。
「ゲーム性」を期待するだけ無駄なのもいつも通り。
俺はギャルゲ衰退の理由は間違いなくこれだと思っている。
どうしてギャルゲ屋は「ゲーム」を頑張らなかったのか。
厳しい言い方だが、自業自得である。
絵は良質。ハッキリ言えば究極の域にまで来ているんじゃなかろうか。
吐く息が白くなるといった演出が微妙に新鮮だった。
ただ、どのキャラも、立ち絵が足りていないのではないかと思った。
特に雅と縁。愕然としているはずのシーンでも、表情はともかくポーズは
いつも通りだったりして、場面がブチ壊しになっていることが多かった。
立ち絵は一枚絵以上に大事だと思う。妥協しちゃいかんよ。
音楽は、普通かな。今までのシリーズ各作と比べると見劣りする。
悪くはないが。
悪いと言うか、合っていないと思うのが、OP主題歌だ。
今や大人気声優となった水樹奈々が歌っているが、ゲームは全体的に
しんみりとした雰囲気なので、この人の歌が合っていない。
無理に採用しなくてもいいのに。
さて、じゃキャラ評に入る。
ギャルゲっつったら結局これしか語るとこないもんな。
真面目に、やる。クリア順。
○鷺沢縁
・義理の妹(一蹴は知ってるが本人は知らない、つまりガチ兄だと思っている)
・真正面から盲目的なまでに一蹴を慕う。が、「兄妹だから」の壁に苦しむ
・乳無しを始め、幼児体型
・「〇〇だにゃー」「はぅぅぅ」といった口癖
いやぁ、やってくれる。
まさかメモオフシリーズにこうも直球勝負の妹キャラが登場するとはなぁ。
前作までなら考えられんキャラだと思う。本当に、直球。真っ直ぐ。
よって新鮮さはまるでないが、逆にすんなりと受け止められる。
シナリオも特に変な展開がないので、一番楽しめたと言えるかもしれない。
終盤はヤンデレに入る部分があり、俺好みであった。
美少女から、気が変になるほど愛されてみたいもんだよね。エヘ。
……はぁ。
終盤で血の繋がりがないことを知り、呼び方が「お兄ちゃん」から「一蹴さん」に
一変する。やはりこの娘、マジと書いて本気である。羨ましい。
グッドED後はどうするんだろう。一蹴が籍を抜けるのか?
まぁテキトーに頑張って下さい。
そもそも一蹴が鷺沢家に引き取られたのは9歳頃で、なら縁は8歳。
義理の兄貴だと知らない方がおかしいだろ。やれやれ。
ヒロインをいのりに譲りつつ、義理妹として甘え続けるというノーマルEDの方が
個人的には好みだった。ハレイム万歳。
いい、いい。この世にタブーなんてそうそうない。
いのりを正妻、縁を愛人して突っ走ろうぜ。
ちなみに、俺は「妹=ロリ」の風潮が嫌いである。
なんで妹だったらロリ固定なんだ? 例えば、19歳妹が20歳兄貴にべたべたでもええやん。
二次元妹キャラの元祖と思われる「同級生2」の唯だって、少々子供っぽい所はあれど、
普通の体型した18歳やったやん。もう少し幅のある発想をしようよ。
とにかく、妹=ロリキャラ、妹(系)好き=ロリコン に凝り固まるのは止めようぜ。
うん。
ああそうそう、大事なこと忘れてた。声優だ。
他キャラの声優は名前を全員知ってたのに、このキャラだけが知らない人だった。
当然のようにググってみると…………!!!!!???
た、確かに数年前、そういう騒動があったと記憶しているが、
そんなに有名な人じゃなかったんで、名前までは知らなかった。
まさかこんな形でその名を知ることになるとはなぁ。
この騒動、時期的に、このゲームの発売直後やん。
KIDは「なんてことしやがるふざけんなこの野郎」と言いたかったに違いない。
無名とは言え、普通にやってればその後売れた可能性は十分あった。
なんであんなアホな真似をしたのかね。さっぱり分からん。
完全に自業自得なので、同情は一切出来ない。
可愛い縁ボイスに萌えることで、せめてもの供養としてあげよう。
○藤原雅
直球妹が来たと思えば、今度はツンデレ。分かり易い。
しかし「ツン」時の態度は、拒絶とか冷たいとか以前に「無礼」でしかないと思う。
なんであんな態度を取る奴にヘコヘコ近づいていかなきゃならんのだ。
「ギャルゲは、実はプレーヤーがキャラに尽くすもの」という俺の持論は通りのキャラである。
そりゃ尽くすっつっても、選択肢を指で選ぶだけで、労力はない。
でも精神的には「なんで俺が。お前が尽くせよこの野郎」と思ってしまう。
心が狭いのう。あはは。
デレ期に入れば、何の問題もない。楽しめる。
しかし雅・縁シナリオは一度いのりと寄りを戻し、三角関係が発生するので、
デレが極まった思ったら修羅場に突入する。うまくいかんのう。
あの強引な復縁は不満である。シナリオ作りの為に無理にやったとしか思えない。
いのりシナリオをやった後だとますますそう思う。
EDは、縁と同じくグッドよりノーマルの方が纏まりがいいかもしれない。
にしても、今の時代にあそこまで家に縛られる人間がいるのは不自然だと思う。
二次元物語にそんなこと言っても始まらんが。
〇さよりん
「苗字は秘密」というのがネタのキャラだが、説明書にばっちり書いてあるのはどうかと思う。
まぁ前作やってれば、そのうち分かることだけどな。
縁の親友で雅を慕う後輩、つまりは脇役だ。
しかし選択肢次第で攻略ルートに入って非常に驚いた。「まさか!?」と思った。
オマケだけにそう長いシナリオではないが、それ故に話が引き締まっていたと思う。
EDも普通のカップルって感じでとても良し。
でもこれが出来るなら、他のサブキャラにもED用意してやってもよかったと思う。
別に一蹴と恋仲にならなくてもいいし。
〇花祭果凛
モデルさんということで、見た目のゴージャスさは一番。
家は金持ちで付き人あり、リムジンで移動。
こんな子とイチャれるフリーター。世の中、顔なんだねぇ。
絵はいいし、キャラもいい。親しみやすい。
が、シナリオがイマイチ。一蹴はともかく向こうは惚れないと思う。
また、一蹴の過去が重要な伏線になっているのだが、これもイマイチ。
なんか取って付けたような罪と、それに伴う自己嫌悪。
そんだけ罪悪感があるのなら、一蹴の前にもっと早く顔を出すべきだろうに。
惜しいな。シナリオさえ良ければな。
見た目、キャラ、声優などは一番好みなんだけどな。
〇野乃原葉夜
電波。意味不明の自説を延々と聞かせるのが趣味。
ハッキリ言ってウザくて仕方がなかった。
俺はリアルでも二次元でも、話の分かり難い奴が嫌いなのだ。
まぁ話し下手なら仕方ないのかもしれんが、このキャラのように独りよがりは最悪だ。
それは相手のことを考えず、ただ勝手に好きなように喋ってるだけだから。
一応美少女でなければ一蹴も相手にしないに違いない。
つーわけで嫌いなキャラ。
他キャラシナリオ中にこいつが出てくると本当にうんざりした。
……で。
シナリオを進めていくと、その電波の理由が判明する。
その理由が、主人公のせいなんだよな。こいつが原因なのだ。
だから一蹴さんは激しい罪悪感を覚えるのだが……そんなん、俺は知らんって。
いきなり降ってわいた主人公の罪に、プレーヤーたる俺は同調できない。
ただでさえキャラが嫌いなのに。
やっぱ、主人公様との一体感は重要なんだよなぁ。
でもまぁ、EDは結構良かった。
EDつーより、そこに至る展開が良かった。きちんと清算していた。
まぁあんなもんだろう。
眼鏡を外したED絵はやっと好みの域に来ていた。
最初からあの格好なら良かったのに。
〇陵いのり
物語は、交際している彼女から振られる場面から始まる。
それまで何の問題もなく付き合っていたのに、何故?
……高校出てもフリーターになる男なんて嫌、というわけではない。と思う。
最初の攻略は、友達として復縁し卒業式を迎えるという、
言わばノーマルEDで終わる。
しかし他キャラのシナリオをクリアしていると、物語の謎解き編とも言える
「トゥルールート」が出現する。これがいのりのシナリオとなる。
一蹴が過去に遭った交通事故の真相。
他キャラシナリオでも絡んできたが、全貌は明かされていなかった。
いざ!
……んーむ。
ちょっと一蹴さんの「記憶の欠如」に頼り過ぎというか。
完全に忘れてたのに、いきなり完全に思い出すなよ。
「Kanon」の祐一辺りの悪影響かなぁ、こういう設定。
そもそも、8歳程度のガキが、心閉ざしてどうこうなんて状態になるか?
感情移入が、出来ないんだよなぁ。
てわけで、遂に明かされた真相は、あまり楽しめるものではなかった。
ある程度は途中から読めてたしな。
いのりのキャラは、まぁ普通のヒロイン。良くも悪くもない。
ヒロイン中唯一上手いメシ作ってくれるから、一蹴さんはさっさと結婚した方がいいよ。
2年半も付き合ってたんだから当然合体もガンガンしていたはずだが、
作中ではそれを匂わせる描写すらなかった。また下らん規制か? 匂いくらい出せよ。
正直、キャラが無難すぎてあまり立っていない。
いのりとの恋愛よりも謎解きの方が主になっているシナリオだと思う。
大体、お前がさっさと真相話せば、こんな面倒なことになってなかったんだよ。
一蹴さんは忘れてるんだから、話せよ。それしかないだろうが。
話さなきゃ、分からんのだよ。話さなきゃ。話せ。
勝手に背負って満足するな。はぁやれやれ。
サブキャラ。
今作はヒロインが少ないが、その分サブキャラの出番が非常に多かった。
攻略は不可だが、サブキャラ分を含めればメインが少ない事も納得できる。
〇稲穂信
唯一のシリーズ皆勤男で、ある意味シリーズを象徴するキャラ。
が、今作はでは他のサブキャラが非常に頑張っているので、非常に影が薄くなっている。
明確に自覚を持って他人と一線を引いているのもなんか好かん。
今作でキャラ人気を落としたのではなかろうか、と想像する。
〇白河静流
一蹴さんがバイトするカフェの店長代理。つっても所詮はバイトの立場。
この人もモラトリアマーか? 知らん。
攻略できてもよさそうな立ち位置だが、相談役止まり。
見た目は2以上に「お姉さん」でかなり好みなんだがな。
〇白河ほたる
一時帰国のはずが、随分長く滞在してんなぁ。
それに健ちゃんより一蹴さんとの方が長く会ってない?
まぁ天下の水樹ボイスを楽しもう。水樹さんにとっちゃ黒歴史なのかもしれんが。
考えすぎか。
いのりがタメ口利いてたのが意外だった。
〇黒須カナタ
前作とは声優を変えて登場。理由は知らん。
奔放なキャラは変わらず、力になってくれたりかき回したり、色々してくれる。
オタク受けは非常に悪いキャラだと思う。
でも前作よりはなんか印象が良かった。
サブキャラの方が向いていたんかもしれんなぁ。
〇木瀬歩
関西弁の嫌味女→終盤に改心。美味しい!!
何故さよりん同様オマケシナリオが用意されていないのか。
残念だ。
んなとこか。長くなったが、真面目に書いた。
キモい上等、俺はゲームオタク。腐れゲー道を歩む。
なんだかんだでハマってやれたので、楽しめたよ。
唯一、「一蹴さんが鷺沢家に引き取られた理由」が結局分からなかったのが
大きな不満だ。絶対に伏線だと思っていたし、そうでないと不自然なのに。
まいか。
で。
このゲームには続編「メモリーズオフそれから again」が存在する。
金に苦しむKIDが無理矢理出したものだと思われるが、
存在するんだからやっぱやるべきだろう。
気持ちの冷めないうちに、と思い、プレー中に購入しておいた。
てわけで、すぐに「again」のプレーに入る。
このゲームのシナリオ上不満だった所を埋めてくれているといいんだが。
ま、気軽かつテキトーかつ真面目にボタンをぽちぽち押すべや。
ギャルゲをやるし、他のゲームもやる。なんら問題なし。
さあ次はどんなシナリオとキャラだ? 萌え萌え萌え。
……「ゲーム性」も忘れないでいてくれるとオイラ嬉しいんだけどな。
拍手を送る
オタをあっちとこっちで分類する境目の一つだと思っている。
あ、もちろんネット上でいい。が、名無しではいけない。個を持って。
そういう人、意外と少ないと思うんだよ。
語ってはいても、どっか照れが入ってる。読めば分かる。
理由は簡単、真面目に二次元美少女を語るなんて、極めてキモいから。
「俺はアッチ側の人間とは違うぜ」という自己主張が働いてしまうのであろう。
気持ちは分かる。ネット上とは言え、体面は保たねば。
で、もちろん俺はアッチ側の人間なので、真顔で語る。
去年に1、2、想君、みっくす、アフターレイン1~3を一気にプレー。
このままの勢いでシリーズ制覇をしようと思っていた。残っているのは、
「メモリーズオフそれから」「メモリーズオフそれから again」
「メモリーズオフとぎれたフィルム」「メモリーズオフとぎれたフィルム アンコール」
の4本。2本と、それぞれの後日談的ソフトが2本。
また、先日最新作「6」が発売されたが、今はまだ手を出さないでおく。
あと、最近PSP版が発売されたが、携帯機でギャルゲをやる気にはなれないので、
プレーしたのはPS2版である。
……いっぺん、きっちり金を落として遊びたいんだけどね。
中古がどこにでも売っているからね。
前置き長い。
「メモリーズオフ それから」である。
限定版と通常版どちらにするか悩んで1年近く経ち、結局限定版を購入。
付属品がサントラだったので問題なし。
シリーズ4作目。前作が結構尖がった作品で、どうやらファンを減らしたらしい。
その反省か、メモそれは割と普通な作りのギャルゲであった。
どちらが良い悪いではない。俺は想君もそれからも好きだ。
面白ければ何でもあり。どっちもメモオフだ。
ヒロインは5人とかなり絞っている。
だが一人一人のシナリオは濃く、ボリュームは十分ある。
また今回はメインと並んでサブキャラの活躍する場面が非常に多く、
足りない攻略キャラはそっちで十分補える。
まぁそのせいで、シリーズ通して最重要サブキャラだった稲穂信の影が
劇的に薄れてしまっているが。信、今回はサブのサブキャラだったな。
ヒロインは5人だが、メインヒロインのいのりは「トゥルールート」にて
真のエンディングが用意されている。格差ありだ。
この作りは前作「想君」と同じだが、他のキャラを全部クリアーしなくても
いのりルートに入れるので、条件はかなり緩くなっている。
作品の総纏めなんだから、前作形式でよかったと思うんだけどな。
各キャラのシナリオの感想は後で書くとして。
主人公・鷺沢一蹴(さぎさわいっしゅう)さんについて。
卒業を間近に控えた高3だが、「もう少し道を決める時間が欲しい」などと言って
卒業後はフリーターになるという、とんでもないモラトリアマーだ。
ある意味感情移入できるが、これじゃダメだろう。
しかし、一蹴先生は大いにモテるし、周囲も普通に接してくれる。はぁ。
ケッタイだがカッコ良い名前を持つが、顔も相当にイケメン。
幾つかある顔出しCGでその麗しいお姿を拝見できる。
こんだけイケメンなら、フリーターでも何でもオッケーだよなぁ。
残念ながら、そして当然ながら、一蹴先生=プレーヤー ではない。
俺はとある世界のイケメンの脳に寄生し、彼の生活を覗き見させてもらうのであった。
はぁ。
真面目に話すと、彼は所謂「記憶喪失ネタ」を採用されている。
ゲーム開始直後には忘れている出来事を、徐々に思い出していくというアレだ。
それ以外にも、「知っているけど語っていない」事実は最初結構多い。
個人的には、こういう作りはもう勘弁してほしいと思っている。
ますますプレーヤーと主人公が乖離してしまうからだ。
ここで思い出したのが、同じくKIDの作品「Never7」の主人公。
この作品の主人公・石原誠を創る際、製作者は「誠とプレーヤーの
持つ知識に差をつけない」ことに非常に気を配ったらしい。
つまり、誠が知らないことはプレーヤーも知らない。
誠がゲーム中で初めて知ることを、プレーヤーも初めて知る。
そうすることで、誠とプレーヤーの一体感を高めようという試みだったという。
このやり方が絶対の正解だとは言わないが、一蹴さんを見ていると、
もう少しこの方向に行ってくれなかったものかと思う。
イケメンぶりに加え、多大なる知識量の差。
主人公との一体感、没入感は残念ながら薄かった。
まぁ思考形態はまともだと思うけどね。
どのEDでも、進路についてはちゃんとしなかったことは不満。
何らかの道を見つけんかいや。モラトリアムは終わるんだぞ。
現実なんだから。二次元か。
システムはいつも通り。完成されてるから弄る必要もない。
「ゲーム性」を期待するだけ無駄なのもいつも通り。
俺はギャルゲ衰退の理由は間違いなくこれだと思っている。
どうしてギャルゲ屋は「ゲーム」を頑張らなかったのか。
厳しい言い方だが、自業自得である。
絵は良質。ハッキリ言えば究極の域にまで来ているんじゃなかろうか。
吐く息が白くなるといった演出が微妙に新鮮だった。
ただ、どのキャラも、立ち絵が足りていないのではないかと思った。
特に雅と縁。愕然としているはずのシーンでも、表情はともかくポーズは
いつも通りだったりして、場面がブチ壊しになっていることが多かった。
立ち絵は一枚絵以上に大事だと思う。妥協しちゃいかんよ。
音楽は、普通かな。今までのシリーズ各作と比べると見劣りする。
悪くはないが。
悪いと言うか、合っていないと思うのが、OP主題歌だ。
今や大人気声優となった水樹奈々が歌っているが、ゲームは全体的に
しんみりとした雰囲気なので、この人の歌が合っていない。
無理に採用しなくてもいいのに。
さて、じゃキャラ評に入る。
ギャルゲっつったら結局これしか語るとこないもんな。
真面目に、やる。クリア順。
○鷺沢縁
・義理の妹(一蹴は知ってるが本人は知らない、つまりガチ兄だと思っている)
・真正面から盲目的なまでに一蹴を慕う。が、「兄妹だから」の壁に苦しむ
・乳無しを始め、幼児体型
・「〇〇だにゃー」「はぅぅぅ」といった口癖
いやぁ、やってくれる。
まさかメモオフシリーズにこうも直球勝負の妹キャラが登場するとはなぁ。
前作までなら考えられんキャラだと思う。本当に、直球。真っ直ぐ。
よって新鮮さはまるでないが、逆にすんなりと受け止められる。
シナリオも特に変な展開がないので、一番楽しめたと言えるかもしれない。
終盤はヤンデレに入る部分があり、俺好みであった。
美少女から、気が変になるほど愛されてみたいもんだよね。エヘ。
……はぁ。
終盤で血の繋がりがないことを知り、呼び方が「お兄ちゃん」から「一蹴さん」に
一変する。やはりこの娘、マジと書いて本気である。羨ましい。
グッドED後はどうするんだろう。一蹴が籍を抜けるのか?
まぁテキトーに頑張って下さい。
そもそも一蹴が鷺沢家に引き取られたのは9歳頃で、なら縁は8歳。
義理の兄貴だと知らない方がおかしいだろ。やれやれ。
ヒロインをいのりに譲りつつ、義理妹として甘え続けるというノーマルEDの方が
個人的には好みだった。ハレイム万歳。
いい、いい。この世にタブーなんてそうそうない。
いのりを正妻、縁を愛人して突っ走ろうぜ。
ちなみに、俺は「妹=ロリ」の風潮が嫌いである。
なんで妹だったらロリ固定なんだ? 例えば、19歳妹が20歳兄貴にべたべたでもええやん。
二次元妹キャラの元祖と思われる「同級生2」の唯だって、少々子供っぽい所はあれど、
普通の体型した18歳やったやん。もう少し幅のある発想をしようよ。
とにかく、妹=ロリキャラ、妹(系)好き=ロリコン に凝り固まるのは止めようぜ。
うん。
ああそうそう、大事なこと忘れてた。声優だ。
他キャラの声優は名前を全員知ってたのに、このキャラだけが知らない人だった。
当然のようにググってみると…………!!!!!???
た、確かに数年前、そういう騒動があったと記憶しているが、
そんなに有名な人じゃなかったんで、名前までは知らなかった。
まさかこんな形でその名を知ることになるとはなぁ。
この騒動、時期的に、このゲームの発売直後やん。
KIDは「なんてことしやがるふざけんなこの野郎」と言いたかったに違いない。
無名とは言え、普通にやってればその後売れた可能性は十分あった。
なんであんなアホな真似をしたのかね。さっぱり分からん。
完全に自業自得なので、同情は一切出来ない。
可愛い縁ボイスに萌えることで、せめてもの供養としてあげよう。
○藤原雅
直球妹が来たと思えば、今度はツンデレ。分かり易い。
しかし「ツン」時の態度は、拒絶とか冷たいとか以前に「無礼」でしかないと思う。
なんであんな態度を取る奴にヘコヘコ近づいていかなきゃならんのだ。
「ギャルゲは、実はプレーヤーがキャラに尽くすもの」という俺の持論は通りのキャラである。
そりゃ尽くすっつっても、選択肢を指で選ぶだけで、労力はない。
でも精神的には「なんで俺が。お前が尽くせよこの野郎」と思ってしまう。
心が狭いのう。あはは。
デレ期に入れば、何の問題もない。楽しめる。
しかし雅・縁シナリオは一度いのりと寄りを戻し、三角関係が発生するので、
デレが極まった思ったら修羅場に突入する。うまくいかんのう。
あの強引な復縁は不満である。シナリオ作りの為に無理にやったとしか思えない。
いのりシナリオをやった後だとますますそう思う。
EDは、縁と同じくグッドよりノーマルの方が纏まりがいいかもしれない。
にしても、今の時代にあそこまで家に縛られる人間がいるのは不自然だと思う。
二次元物語にそんなこと言っても始まらんが。
〇さよりん
「苗字は秘密」というのがネタのキャラだが、説明書にばっちり書いてあるのはどうかと思う。
まぁ前作やってれば、そのうち分かることだけどな。
縁の親友で雅を慕う後輩、つまりは脇役だ。
しかし選択肢次第で攻略ルートに入って非常に驚いた。「まさか!?」と思った。
オマケだけにそう長いシナリオではないが、それ故に話が引き締まっていたと思う。
EDも普通のカップルって感じでとても良し。
でもこれが出来るなら、他のサブキャラにもED用意してやってもよかったと思う。
別に一蹴と恋仲にならなくてもいいし。
〇花祭果凛
モデルさんということで、見た目のゴージャスさは一番。
家は金持ちで付き人あり、リムジンで移動。
こんな子とイチャれるフリーター。世の中、顔なんだねぇ。
絵はいいし、キャラもいい。親しみやすい。
が、シナリオがイマイチ。一蹴はともかく向こうは惚れないと思う。
また、一蹴の過去が重要な伏線になっているのだが、これもイマイチ。
なんか取って付けたような罪と、それに伴う自己嫌悪。
そんだけ罪悪感があるのなら、一蹴の前にもっと早く顔を出すべきだろうに。
惜しいな。シナリオさえ良ければな。
見た目、キャラ、声優などは一番好みなんだけどな。
〇野乃原葉夜
電波。意味不明の自説を延々と聞かせるのが趣味。
ハッキリ言ってウザくて仕方がなかった。
俺はリアルでも二次元でも、話の分かり難い奴が嫌いなのだ。
まぁ話し下手なら仕方ないのかもしれんが、このキャラのように独りよがりは最悪だ。
それは相手のことを考えず、ただ勝手に好きなように喋ってるだけだから。
一応美少女でなければ一蹴も相手にしないに違いない。
つーわけで嫌いなキャラ。
他キャラシナリオ中にこいつが出てくると本当にうんざりした。
……で。
シナリオを進めていくと、その電波の理由が判明する。
その理由が、主人公のせいなんだよな。こいつが原因なのだ。
だから一蹴さんは激しい罪悪感を覚えるのだが……そんなん、俺は知らんって。
いきなり降ってわいた主人公の罪に、プレーヤーたる俺は同調できない。
ただでさえキャラが嫌いなのに。
やっぱ、主人公様との一体感は重要なんだよなぁ。
でもまぁ、EDは結構良かった。
EDつーより、そこに至る展開が良かった。きちんと清算していた。
まぁあんなもんだろう。
眼鏡を外したED絵はやっと好みの域に来ていた。
最初からあの格好なら良かったのに。
〇陵いのり
物語は、交際している彼女から振られる場面から始まる。
それまで何の問題もなく付き合っていたのに、何故?
……高校出てもフリーターになる男なんて嫌、というわけではない。と思う。
最初の攻略は、友達として復縁し卒業式を迎えるという、
言わばノーマルEDで終わる。
しかし他キャラのシナリオをクリアしていると、物語の謎解き編とも言える
「トゥルールート」が出現する。これがいのりのシナリオとなる。
一蹴が過去に遭った交通事故の真相。
他キャラシナリオでも絡んできたが、全貌は明かされていなかった。
いざ!
……んーむ。
ちょっと一蹴さんの「記憶の欠如」に頼り過ぎというか。
完全に忘れてたのに、いきなり完全に思い出すなよ。
「Kanon」の祐一辺りの悪影響かなぁ、こういう設定。
そもそも、8歳程度のガキが、心閉ざしてどうこうなんて状態になるか?
感情移入が、出来ないんだよなぁ。
てわけで、遂に明かされた真相は、あまり楽しめるものではなかった。
ある程度は途中から読めてたしな。
いのりのキャラは、まぁ普通のヒロイン。良くも悪くもない。
ヒロイン中唯一上手いメシ作ってくれるから、一蹴さんはさっさと結婚した方がいいよ。
2年半も付き合ってたんだから当然合体もガンガンしていたはずだが、
作中ではそれを匂わせる描写すらなかった。また下らん規制か? 匂いくらい出せよ。
正直、キャラが無難すぎてあまり立っていない。
いのりとの恋愛よりも謎解きの方が主になっているシナリオだと思う。
大体、お前がさっさと真相話せば、こんな面倒なことになってなかったんだよ。
一蹴さんは忘れてるんだから、話せよ。それしかないだろうが。
話さなきゃ、分からんのだよ。話さなきゃ。話せ。
勝手に背負って満足するな。はぁやれやれ。
サブキャラ。
今作はヒロインが少ないが、その分サブキャラの出番が非常に多かった。
攻略は不可だが、サブキャラ分を含めればメインが少ない事も納得できる。
〇稲穂信
唯一のシリーズ皆勤男で、ある意味シリーズを象徴するキャラ。
が、今作はでは他のサブキャラが非常に頑張っているので、非常に影が薄くなっている。
明確に自覚を持って他人と一線を引いているのもなんか好かん。
今作でキャラ人気を落としたのではなかろうか、と想像する。
〇白河静流
一蹴さんがバイトするカフェの店長代理。つっても所詮はバイトの立場。
この人もモラトリアマーか? 知らん。
攻略できてもよさそうな立ち位置だが、相談役止まり。
見た目は2以上に「お姉さん」でかなり好みなんだがな。
〇白河ほたる
一時帰国のはずが、随分長く滞在してんなぁ。
それに健ちゃんより一蹴さんとの方が長く会ってない?
まぁ天下の水樹ボイスを楽しもう。水樹さんにとっちゃ黒歴史なのかもしれんが。
考えすぎか。
いのりがタメ口利いてたのが意外だった。
〇黒須カナタ
前作とは声優を変えて登場。理由は知らん。
奔放なキャラは変わらず、力になってくれたりかき回したり、色々してくれる。
オタク受けは非常に悪いキャラだと思う。
でも前作よりはなんか印象が良かった。
サブキャラの方が向いていたんかもしれんなぁ。
〇木瀬歩
関西弁の嫌味女→終盤に改心。美味しい!!
何故さよりん同様オマケシナリオが用意されていないのか。
残念だ。
んなとこか。長くなったが、真面目に書いた。
キモい上等、俺はゲームオタク。腐れゲー道を歩む。
なんだかんだでハマってやれたので、楽しめたよ。
唯一、「一蹴さんが鷺沢家に引き取られた理由」が結局分からなかったのが
大きな不満だ。絶対に伏線だと思っていたし、そうでないと不自然なのに。
まいか。
で。
このゲームには続編「メモリーズオフそれから again」が存在する。
金に苦しむKIDが無理矢理出したものだと思われるが、
存在するんだからやっぱやるべきだろう。
気持ちの冷めないうちに、と思い、プレー中に購入しておいた。
てわけで、すぐに「again」のプレーに入る。
このゲームのシナリオ上不満だった所を埋めてくれているといいんだが。
ま、気軽かつテキトーかつ真面目にボタンをぽちぽち押すべや。
ギャルゲをやるし、他のゲームもやる。なんら問題なし。
さあ次はどんなシナリオとキャラだ? 萌え萌え萌え。
……「ゲーム性」も忘れないでいてくれるとオイラ嬉しいんだけどな。
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どうしてギャルゲ屋は「ゲーム」を頑張らなったのか。
の一言に少し考えさせられました。
確かにユーザーは飽きてしまったのかもしれませんね。
また来ます。
感想を読んで頂き、更に僅かでも楽しんで頂けたのなら本当に嬉しいです。
コマンド選択式アドベンチャーの停滞っぷりには毎度毎度嘆いてるのですが、
最近はこれもユーザーの選択、好みなのかもしれないと思い始めました。
未だ多くのギャルゲ・エロゲがこの方式を踏襲し、それでも売れる作品は売れてる以上、「これが正解」と言われて否定もしにくい。
一方でゲーム性を追い求めた傑作「街」や「428」があまり売れていないことを見ても、ユーザーは本当は変化を求めていないのではないか?
俺個人としてはゲーム性の追求を強く望んでいるのですが、大勢はそうじゃないように思えるのです。はぁ。
もちろん現状の方が作り易く、コストを抑えられるという生臭い理由もあるんでしょうけど。
俺が要求するのはあくまで「面白さ」なので、ゲーム性が低くても総合的に面白ければオッケーではあります。
ただこれではアドベンチャーギャルゲのユーザーが減っていくのは当然と思います。
このまま行き着く所まで行くんでしょうかね……。
あまり更新はなく、扱うゲームもアレなブログですが、またお越しをお待ちしております。
日本のゲームユーザーはライトかヘビーかオタクか非オタクかにかかわらず、実写を嫌う傾向にあるのではと思います。
格闘ゲームも実写はダメでしたし…
「街」は友達から借りて遊びました(もちセガサターン版)が楽しめた反面、売れなかった理由もはっきり分かりましたよ。
自分がギャル・エロゲーでゲームとして楽しめたのは「慟哭」「遺作」「臭作」ぐらいですかね。他にはちょっと思いつかないなあ??
街と428は手法として恐らく実写でなければ作れないので、あれで正解だったと思いますが……。
遺作と慟哭は俺も大変楽しめたゲームです。特に慟哭はサターン18推枠の名作です。
コマンド選択アドベンチャーを離れれば、ゲーム性の高いギャルゲも幾つかありますよね。
最近もアイマスやラブプラスなどの新機軸のギャルゲが受けてるのは良い傾向かと思います。
この流れに乗り遅れず、コマンド選択ギャルゲも進化してくれというのが俺の願いです。うう
後は「あすか120%」ですか?製作元の”フィルインカフェ”はもう無いみたいですが・・・
自分もギャルゲーは常にテキストノベルばかりなのに疑問を抱いていた一人なのですが、最近はガンシューとかもあるみたいですね。
ギャル・エロゲーは男性向けのゲームなのでもっと男向けのジャンルが出てもよさそうなのですがね。特にエロゲーは同人ばっかに任せとらんでもっとゲームをしゃんとせんね!!
ギャルゲ・エロゲの「ご褒美」の要素は、「ゲーム性」とかなり相性がいいと思います。
なのに作り手がギャル部分だけに傾倒し、ゲームを蔑ろにしがちなのは勿体無いですよね。
どっかのメーカーが予算多く使った、誰に恥じることもない大作ギャルゲを作ってくれないかなぁ。
【今までゲーム性をサボっていたから、ギャルゲと言うだけでダメゲと見られる→濃い人はともかく一般人には見向きもされない】
この傾向を何とか改められないものかと思います。ゲームとして面白ければ、海外展開だって夢じゃないし。
……無理か。はぁ。
「二次元美少女について真顔で語れるか」については、自分だとやはり相手によります。親しいオタ友相手ならいくらでも語れますが、それ以外では・・・難しいですね(苦笑)。やはり引かれますから。僕がそのへん、なにげに気になるのは、いわゆる「痛車」の所有者たちが、そういった羞恥心と、そして世間とどう折り合いをつけているのか?です。
脱線しました。僕は一蹴、主人公としては好きな方です。otaさんの言うように思考が(基本)まともなので。前作のショーゴは相当アレでしたし、次作の春人も鈍感すぎて何度か殺意を感じた程だったのでw。
ただ記憶喪失ネタはotaさんのご指摘通りイマイチだったかと。ややご都合主義寄りでしたね。ネバー7のように、主人公とプレイヤーの知識に差をつけない方向で作ってほしかったです。
なぜ制作側は「ゲーム」を頑張れなかったか。これが衰退を招いたのは確実ですね。非常に同感です。・・まぁ自分が思うには、テキストAVGでゲーム性を上げるのは非常に難しくて、いくら考えても良いアイデアが出なかったんじゃないかと。て、これじゃ推理にもなってませんね。すみません。
立ち絵の不足は大問題ですよね。僕も如実に感じました。「このシーンでいつもの立ち絵?そりゃねーよ」と思う場面が幾つもありました。ゲーム性が無いのなら、こういう部分で頑張るしかないと思うんですけどね。
OPの歌はまったく合ってませんでしたね。笑ってしまうくらい合ってなかったw。あんなドスの効いた曲調じゃこの作風にはね・・・。EDはどれも素晴らしかったし、合ってたと思います。
縁は直球でしたね。一人は必要な枠だと思います。自分もノーマルEDの方が好感持てました。声優騒動には哀愁を感じますw。僕も妹=ロリの図式は安直だと思いますね。otaさんのいってた「20の兄と19のブラコン妹(非ロリな容姿)」という作品が実際にあれば是非触れてみたいw。
雅は、個人的にはツボです。萌えです。やっぱりツンデレ最強です。幾つかのCGで、身体のラインがくっきり出ているものがありましたが、乳から腰にかけての曲線美が堪りませんでしたね・・・ぐへへへ。
すみません地が出ました。過程はともかく、あの復縁は結構力業でしたね。バッドEDもキッチリ酷くて○でした。ノーマルEDの雅はカッコよかったです。女だけど漢って感じでしたわw。
果凛も雅と並んで好きなキャラです。otaさんも好みだそうで何か嬉しい?です。なんというか、カリン編はプレーしてて妙に「多幸感」があったんですよ。こんな事はギャルゲー経験上、滅多にないことでした。ただ過去の因縁絡みはちょっと・・・。otaさんの感想が全てだと思いますw。あと、カフェ編の一蹴は妙に「仲間の絆」に固執していて、そこが浮いていた気がします。
葉夜、otaさんは嫌いだそうですね。確かにあの電波っぷりじゃ受け付けない人が多いと思います。ラストの眼鏡なしは可愛いと、とても同意です。ストーリーはまさに{メモリーズオフ}でしたね。
いのり編についてはotaさんとほぼ同様の感想でした。「記憶の欠如に頼りすぎ」ですよね。いきなり完全に思い出すってww。それに、いくら一蹴が8歳で手術直後でも、なりすましなんて無理だと思いました。リナと双子じゃあるまいし。で、いのりがさっさとゲロしてれば済んだ話だと思うと、なんかあまり感動できませんでした。破局覚悟だとしても普通は話すだろってw。
天使やらピアノやら人形やらのモチーフで、聖的な雰囲気は良かったんですけどね。ともかくこんなヒネた見方をしているのは自分だけかも、と気になっていたので、otaさんも「あまり楽しめるものじゃなかった」そうで、なんか安心しました。
あと、木瀬さんのおまけシナリオが、「それから」「メモとぎ」と、2作とも無いのはどういうことかと。さよりんにはあるのに。これは誰もが思ったことですよね?w
カナタは今作でいい味出してたと思います。意外とサブ向きかも、と僕も思いました。でもオタ受けは悪いんでしょうねw。あとotaさんのほたる評、「一時帰国のはずが、随分長く滞在してんなぁ」には笑わせてもらいました。
信は珍しく影薄でしたね。さよりん編くらいしか印象ないです。
続編も最近やりましたけど、やっぱり「本編」が最高ですよね。ある意味本編だけに留めるのが正解なのかもしれません。
5pbには、どんな販売形式でもいいから、高クオリティーなギャルゲーを『量産』し続けてもらいたいです。しかし・・・それはもう叶わない望みなのでしょうね(泣)。
>「二次元美少女について真顔で語れるか」については、自分だとやはり相手によります。
当然ですね。そういうのに興味ない人にも真顔で語るのはどう考えてもないです。
でもいつも斜に構えてちゃーオタが廃るというもの。出す場ではガチで我が嫁の魅力について語りたいもんです。キモ。
>なぜ制作側は「ゲーム」を頑張れなかったか。これが衰退を招いたのは確実ですね。非常に同感です。
これは当時、KIDの作品を色々とプレーして、面白さとは別問題として強く感じていたことです。
……が、程なくして諦めました。正直、予算や市場規模を考えれば、そんな冒険をしている余裕はないのでしょう。
最近はKID系が衰退する代わりに5pbの科学ADVシリーズがヒットしていますが、恐らくゲーム性は普通のADVじゃないかと思います。
結局は「面白い」が全てであり、ゲーム性はその為の手段に過ぎない。ゲーム性ゼロでも、その作品が面白ければオッケー。
だからゲーム性が薄い分、シナリオや絵の質・数、音楽といった要素には徹底的に拘ってほしいと思います。
もちろん本当は、ゲーム的にもハマりまくれるような作品を希望したいんですけどね……。
>立ち絵の不足は大問題ですよね。僕も如実に感じました。「このシーンでいつもの立ち絵?そりゃねーよ」と思う場面が幾つもありました。
>ゲーム性が無いのなら、こういう部分で頑張るしかないと思うんですけどね。
この点は多くのKID作品にて、「手抜き」に近い不満を抱いてるんですよね。幾らなんでも少なすぎる。
せっかくシナリオに感情移入してても、途端に「作り物」であることを突き付けられる。これは絶対にダメです。
労力で解決できる問題なんだから、せめて不自然に感じない程度の数は用意してもらいたいもんです。
キャラは良かったですね。のんたんもサブとしてはいいんじゃないかとw
音楽もサントラを聴きまくった今では気に入っていて、今でも頻繁に流しています。雅のテーマの和な感じが特に好きですね。
どのキャラも補完が必要とは感じないので、やはり「again」は……と思いますね。公式後日談……難しい。
>5pbには、どんな販売形式でもいいから、高クオリティーなギャルゲーを『量産』し続けてもらいたいです。
>しかし・・・それはもう叶わない望みなのでしょうね(泣)。
2次元美少女の需要は今も旺盛にありますが、流行はアイマスとかカンコレとか、方向性がもう全ッ然違いますねw
最低限商売になればいいんですが、それすらも難しいのが現状だと思います。俺も発売日から追いかけるほどの情熱はないなぁ。
tanakaさんにメモオフ続編について教えて頂き、非常に驚きました。もちろん喜ばしいことです。
今はそれに期待するしかないですね。いや、次は、買おう。その心意気を。……多分。
otaさんはよく「主人公の脳に寄生して」的な表現をされますね。主人公とプレイヤーの一体感の重要性にも触れられてますし。
自分は、メモオフは名前を変えれない時点で、一体感はかなり感じづらかったです。
のめりこもうとするたびに「健ちゃん」「いっしゅー」とか言われると、ふっと我に返るというか、オレはいっしゅーじゃねー!コージじゃー!みたいな気分になりますw
RPGで自分の名前つけてヒーロー願望を満たすというか
恋愛シミュレーションで自分の名前つけてハーレム願望を満たすというか…
なんで、メモオフはそういうもんだと思って割り切ってやてったんで、没入感はあまり気になりませんでしたね。
「それから」に関しては、もっと気になる部分があったんですが
「恋愛シミュレーションしてるのにあんまり女の子に好かれてる感が無いなぁ」と感じた部分です。
開始早々いのりにフラれて、そこから先もひっかかりはあるものの冷淡な態度を取られてる中、
雅ルートではデレに入るまでが長く、いのり以上に冷たくあしらわれる。
果凛ルートでは何かイマイチよくわからんけど好かれた?と感じ。
葉夜ルートは好意を示されるタイミングが本当に少ない。
それに加えて、修羅場アリ、うじうじ鬱タイムあり、憎まれアリ…つらひ。
縁ルートだけでした、おぉ幸せ…と終始感じながらプレーできたのは。
キャラ的には全員好きだったので(葉夜も好きw)そこが非常にもったいなく感じました。
2ndなんかは、罪悪感こそあるものの、終始ほたるがラブラブ光線向けてくれてるんで
ギャルゲプレー時に求める感覚にすごく浸れたんですよね…。
ハーレム、とまではいかないまでも
女の子に好かれてる!って感じるのがすごく大事だなぁと思いました。
そういえば最近全然恋愛シミュレーションやってないなぁ。otaさんお勧めの恋愛シミュレーション宜しければ教えてください!
プレー歴は、メモオフシリーズ、ToHeart1,2、ときメモ1、キミキス、アマガミ、サクラ大戦、同級生、下級生、ちょっと外れるけど久遠の絆、KIDのループシリーズで
未プレーでやってみたいなぁと思ってるのは有名所のAir、Clannad、Kanon、YU-NOとかです。
はっは、「コッチ側」ですね。改めてよろしくお願いします。はっは。
>otaさんはよく「主人公の脳に寄生して」的な表現をされますね。主人公とプレイヤーの一体感の重要性にも触れられてますし。
感情移入は大事ですが、「彼とは別人」として見ることも大事だと思ってます。ヒロインが好きなのは俺じゃないんですから……クッ。
>自分は、メモオフは名前を変えれない時点で、一体感はかなり感じづらかったです。
なるほど。これは単純に「名前を変えられると音声で呼べないから」ですね。大昔から続くギャルゲ永遠の課題です。
ときメモ2が解決に乗り出しましたが、イマイチでした。その後技術が伸びなかったことから、やっぱ難しいんでしょうね。
ちなみに、だからこそ「お兄ちゃん」といった三人称で萌えさせられる呼称は素晴らしいと思いますw
>「恋愛シミュレーションしてるのにあんまり女の子に好かれてる感が無いなぁ」と感じた部分です。
ふむふむ……面白い感想ですね……なるほど。メモオフは物語に凝るタイプのギャルゲですから、確かにそういう要素は薄めですね。
いのりと縁以外はゲーム開始後に知り合う(実質)からというのも大きいかもしれません。
そこはagainで補えってことかもしれませんねw
>otaさんお勧めの恋愛シミュレーション宜しければ教えてください!
やー、これは俺が訊きたいくらいです。惚れ込んでるYU-NOのリメイクが決まったんで、これは楽しみにしてますね。
key系も昔は好きでしたね。kanonはネットSSにもハマりまくって……懐かしや……。