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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣

2008年08月15日 01時40分08秒 | ニンテンドーDSゲーム感想文
前回フルボコに貶した。
別にそれを間違いだったとは思っていないが、やっぱり俺はFE大好きだった。
どっぷりとハマってプレーできた。
ただ、それは「FEだから」であって、このゲーム単体で見ると、やっぱ、なぁ。

結局ハード5のまま頑張った。
6章くらいまでは鬼のようにしんどかったが、その後は徐々に楽になった。
もちろんそれでも十分難しいし、何回も何回もリセットしたけどね。
プレースタイルはいつも通り、全員生存・加入・村や宝箱全部死守(取り返しは可)。
練成武器は使わない。そのせいか金がだいぶ余ってしまった。
露骨な経験値稼ぎはしない。増援はほぼ倒したが、稼ぎじゃなく怖いからだし。
また、ハードでは闘技場の敵が異常に強いので、こちらはほぼ利用不可能。
正面から挑んでクリアーしたわけで、そこは満足だ。
あ、ターン数は一切気にしなかった。2章のゴメス手ぶら作戦で感覚が麻痺した。


で。
6章までがとにかく大変だったが、その後は「おいおい……」と呟くこともなく、
苦戦しながらもガンガン進めた。面白かった。「やっぱFEは最高だぜ~」とか。
しかし不満が消えたわけではなく、またクリア後に知った外伝仕様等に再び
激しく落胆&怒りを覚えさせられることになり……結局「ダメだ」かな。
はぁ。

ゴメスのパラメータだけでも分かる事だが、スタッフはバランス調整などしていない。
断言してやる。一度でもプレーすれば、あんなの残すはずがない。
「暁の女神」では、「新ハードだし、発売時期のせいもあるから(Wii発売直後)
調整が足りなかったんだろう」などと信者補正の入った同情もできたが、
今作は時間が腐るほどあった。リメイクなんだから尚更だ。
そもそも難度が6段階もある時点でおかしい。しかも最初から全部選べるなんて。
その時点で調整が入っていないことに気づくべきだったな……。

程度の差はあれ、序盤しんどく中盤以降楽になるのはFEハードモードの常だ。
中盤以降も青天井で敵が強くなっていくんじゃないかとビクビクしていたんだが、
それはなかった。ホッとした。調整していないだけなんだろうけどね。
ただ、ラスボスのメディウスだけは出鱈目パラメータが復活していた。
なんと、速さマックスのマルスですら追撃を食らって一撃死亡するという有様。
最後の最後で「おいおい……」が復活した。
まぁゴメスと違い、倒し方があるから対処はできた。ふぅ。
ハード5をクリアーしたが、序盤のことを考えると、もう一度やろうなどとは全く思わない。
2周目は素直にノーマルで新キャラを仲間にしながら遊ぼう。

システム。
近年のFEにおける基本「剣→斧→槍」の3竦み関係が導入された。
これは問題ない。ただちょっと、その効果の程が弱かった気がする。
手槍手斧がますます使い易くなっているのもどうかと思った。
暗黒竜は敵の攻撃を「避ける」ではなく「食らう」タイプのゲームなので、
回避より守備力が重要となる。3竦み効果が薄く感じられたのはそのせいかもしれない。
一番影響を受けたと思われるのが剣士で、ナバール含め全く使えなかった。

また今作では武器レベルに能力アップの効果が付与された。
今までは 武器レベルが高い=高度な武器を使える だけだったが、
今作では更に攻撃力や命中率がアップするのだ。
面白いシステムだとは思うが、そのアップ数値が分からないのが困る。
こんな大事なこと、説明書に書いとけよ。はぁ……。
ちなみに、ハード5の雑魚敵は全員武器レベルA。
道理で数字以上の強さなわけだよ。


兵種変更システム。
今まではキャラ毎に厳然と決まっていた兵種を、数種類の中から自由に選べるというものだ。
今作の目玉新要素だと思われるが、同時にFEを壊す怪システムだとも思う。
面白いことは面白いし、実用性も非常に高い。
だが、FEはそもそも「ユニット一人一人に個性があり、使い捨てではない」という点を
従来の戦略シミュレーションとの違いとして売り文句にしていたのだ。
なのに、ゲーム的にユニットの個性そのものである兵種をコロコロ変えられては、
それこそユニットが「駒」に成り下がってしまう。FEらしくない。
また、兵種を変えると成長率まで兵種に合わせて変わってしまうのだ。
僧侶のナバールは魔防ばかりが上がり、速さがさっぱりだった。
これは最早ナバールではない。ただの僧侶ユニットである。

個人的にも何とも微妙なシステムだった。良くもあるし、悪くもある。んー。
Sナイトのリフや賢者のジェイガンなど、冗談みたいなユニットで遊んでいればいいのかねぇ。
実用性では、ジェネラルへの変更が圧倒的に使い易かった。
とにかく攻撃を食らうこのゲームでは、守備力の高さは超重要。
ジェネラルになったオグマとバーツが、今回のプレーの先生ユニットだった。

近年FEお約束の「救出」「再移動」は一切なし。
アイテム交換後の再移動くらいは残しておいてほしかったが……。
オリジナルにあった「降りる」は削除され、城内だろうとどこだろうと
馬や天馬がどこどこ侵入する。まぁこれは簡略化という意味だろう。
現実的にはあり得ないが、ゲームだからいいだろう。と思う。

物語は、ほぼオリジナルに忠実。
それはいいとしても、キャラ同士の会話等、追加してほしかった
「肉付け」があまりなかったのは非常に残念。
一応あるにはあるんだが、量・質ともに満足いくものではなかった。
蒼炎のように、拠点で会話が発生するような形式にすればよかったのに。
ユニットに個性があるのがFEだが、オリジナルでは細かい会話まで
用意するだけの容量はなかった。
リメイクするならここは非常に重要だと思われるのだが、
偉大なる初代のキャラに深入りすることをスタッフが恐れたのか、
存在する会話も非常にあっさりしたつまらないものばかり。
はぁ。

俺が大嫌いな糞自主規制はふんだんに取り入れられたようで、
気づいただけでも
ナバール「女や子供に用はない」→「お前らに用はない」
11章タイトル「ノルダの奴隷市場」→「ノルダの市場」
という糞変更が成されていた。はぁ。
「女子供」なんて言い回しを使えば、サベツ的だなんて思ったのだろうか。
「奴隷」という単語は、比類なきアメリカ様市場で出す時にまずいと思ったのだろうか。
なんにせよ、こんな程度の言葉にビクビクするような金玉の縮み上がった奴が
台詞をナレーションを作ったと思うと情けなくなる。
こんな奴が書いたんだから、新規会話がつまらんのも道理だな。はぁ。


さて、序章以外の章数はオリジナルと同じと思いきや、
実はこのゲームで追加された新章、「外伝」が存在していた。
しかし俺はその存在に全く気づかなかった。
自力で気付いたFEプレーヤーは非常に少ないと思われる。
何故なら、その出現条件がメチャクチャだからだ。

「自軍のメンバーがマルス含めて15人以下なら出現」。

もうムチャクチャも出鱈目、今作で最も憤りを覚える部分だ。
15人と言えば、順当に序章から進めていけば、2章で達成できる人数だ。
そして最初の外伝は6章にある。どうすれば外伝に行けるのか?
簡単なことだ。自軍メンバーを15人以下に減らせばいい。
つまり、余分なユニットを「わざと殺し」、メンバーを減らせばいいのだ。
…………。

リメイクなんだから、旧作をプレーしたファンも多くプレーする。
そんなプレーヤーの多くは、不安を抱きつつも「追加要素」に期待する。
中でも「新章」は最も強く期待する追加要素だろう。俺もそうだ。
発売前情報でその存在が明らかになり、いつ登場するのかと楽しみにしていたのだが、
初回プレーでは一度も到達することはできなかった。
そりゃそうだ、こんなムチャクチャな条件、気付くはずがない。

「15人以下」の条件は、全ての外伝共通の到達条件であるらしい。
しかし、もちろん6章以降もキャラはどんどん増える。
つまり外伝を見続けたければ、追加要素を楽しみたければ、
わざと自軍メンバーを殺し続けなければ、
もしくはわざと仲間にするのを諦め続けなければならないのだ。
一体なんなんだろう。何を考えているんだろう。

外伝では新キャラが仲間になる。
思いきり好意的に解釈すれば、仲間を死なせすぎた新規プレーヤー
に対する救済措置として考えられたのかもしれない。
だが、実は救済措置は別に用意されているのだ。
ユニット数が出撃可能メンバー以下になると、固定グラフィックのない
「志願兵」が仲間に加わるらしい。
トラキア776に一瞬だけ登場した名無しユニットみたいなものだろう。
これは見事な救済措置だと思う。これで十分初心者対策になっている。
尤も、如何な初心者であっても、ノーマルの難度でそこまでキャラを
減らすプレーはしないと思うのだが。
とにかく、初心者救済措置はきちんと存在するのだ。
なのに何故、外伝出現条件をこんなムチャクチャなものにしたのか。
あまりにも理解不能。スタッフの脳みそが全く分からない。
もしかして、出来に自信がないからプレーして欲しくないのか?
そこまで考えさせられるほどの酷さである。
はぁ。


もう疲れてきたなぁ。そろそろ締めようか。
キャラ絵は慣れれば慣れる。普通だ。良いとも思わんが。
音楽は色々追加されていたが、浸れるほどではなかった。進撃準備の曲が良かったかな。
今回は偉大なる辻横大先生はどの程度関わったのだろう。
キャラの会話を閲覧できる「イベント回想モード」は嬉しい機能だが、
肝心の会話イベントがつまらんのであまり意味なし。
俺はGBAシリーズの支援会話がなんだかんだで大好きだった。
FEはキャラゲーなのである。これは貶して言ってるわけではない。
余裕があるんだから、もう少しキャラを深く描いてもいいのに。
EDも非常にあっさりしていた。
リメイクでなかったら、シリーズ中最もキャラに愛着の湧かないFEだった。
はぁ……。

現在ノーマルで2周目を進めている。
ハード5をやった後だと難度の低さに笑いそうになるが、
外伝の為にキャラをどんどん殺していかねばならないので、笑えない。
なんでこんな不毛なことをしなきゃならないんだろう。はぁ。
もちろんプレー意欲もがた落ちしている。
少なくとも2周目まではサクサクやると思っていたが、
今回は取り敢えずプレーを終えるのもいいかもしれない。
間違いなく、歴代最低のFEだった。
スタッフには猛省を促したい。……聞く耳持ってないだろうけどね。
それどころか、日本は調整の場であって、
比類なきアメリカ様市場で「本物」を出す予定なんだろうし。
舐められてるよなぁ、日本ユーザー。
そろそろスクエニやコナミみたいにインターナショナル版を出すかもしれない。
まぁ好きにやって下さい。

シリーズ絶縁宣言する気は全くない。今でも大好きだ。
だが、これだけやってくれた以上、信者を自称するのは一旦止める。
まぁ無難に、次回作に期待してるよ。
プロデューサーやらはガラッと変えてくれないもんかねぇ。
はぁ、虚しい。








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