神戸駅を出て長いトンネルを抜けるとこれぞわたらせ渓谷鉄道と言った絶景に食後の眠気も失せる
今の季節は緑一色だが紅葉の秋はさぞかしきれいなことだろう
通洞駅は足尾銅山観光の最寄り駅なのでほとんどの乗客はここで下車
そこからふた駅目の終点間藤駅へ降り立ったのは3,4人
ここは「時刻表二万キロ」の宮脇俊三氏が国鉄全線を完乗した記念の駅だそうだ
以前はここに併設されていた観光センターにレンタサイクルがあったが訪れる人も少ないようで今は閉じている
気温は既に猛暑日に近く立っているだけで汗が噴き出る
桐生駅のコインロッカーに荷物を預けなかったのは失敗だった
ザックを背負った背中は汗まみれだ
沿道の廃線跡や水力発電所跡、対岸の廃校旧本山小学校などをカメラに収め汗を拭き拭き30分くらい歩いて本山精練所跡に到着
広大な敷地に建つ風雪に耐えた大きな精錬所に往時の栄華が偲ばれる
立ち入り禁止であることは言うまでもない
世界遺産登録を目指しているというがだいぶ傷んできているのでいずれ崩れ落ちるだろう
その前の松木川を渡るトラス橋古河橋は国の重要文化財だ
ここも立ち入り禁止になっているが明治24年に開通した道路鉄橋で鉄と木のコンビネーションが美しい
対岸を少し上流に歩くと3つの硫酸タンクや亜硫酸ガスを放出した高さ50メートルのおばけ煙突が良く見える
木々の葉が落ちた初冬から早春だと精練所跡の全貌が望めるだろう
これ以上歩き回る気力も暑さの前に萎えてしまい引き上げることにする
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