おせっちゃんの今日2

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若い世代に言い伝えること

2021-02-03 13:51:43 | ニュースから

今朝も朝食後テレビは「羽鳥モーニングショー」につないだまま、主婦仕事に出たり入ったりしていました。毎年同じことを言いますけれど、豆まき係の夫に「部屋の中にはたくさん撒かないで。掃除が大変なのよ!!」。やっぱり無視されました。家じゅうを掃除する羽目に。

テレビの前に足が止まりました。どこかの施設に、「昭和の記憶」として、戦争にまつわるものが残されているのだと。施設の長の方が、それを説明付きで中学生に話すオンラインの講座が設けられていると伝えていました。
私の見た時は、「武運長久」と墨で書かれた白ハチマキが示されていました。
「無事で戦って来てくださいとこの鉢巻を渡してお願いしたのです」という説明がなされていました
決してそんな生易しい招集ではなかったと思うけれど。

次の画面では質疑応答が映されていました。男の子が質問。
「ソカイってなんですか?」
「東京が爆弾を落とされて、危険になってきたのです。子どもたちを安全なところへと、田舎の方に集団で避難させたのです。親とも離れてです」

「クウシュウケイホウってなんですか」
「アメリカの飛行機が爆弾を落としに飛んでくるのです。攻めてくるのが分かった時、サイレンを鳴らして住民に知らせるのです。サイレンを聞くと住民は庭や崖に掘った洞穴に逃げ込んで、頭を抱えて身をすくませて通り過ぎるのを待ったのです」。

子どもたちはメモを取りながら熱心に聞いていました。感想を聞かれると、「当時の子どもたちはそんな怖い環境で、学んでいたのですね」などと言っていましたけれど、その切迫感がどこまで伝わっていたものやら。

でも、こうした話がしてやれるのは、私の年代が最後くらいではないでしょうか。伝える責任がありますよね。

そして覚悟しておかなければならないと思います。戦争というものの真実の姿は勿論のこと、言葉さえ全く知識のない子供たちはいとも素朴にこんな質問もしてくるかもしれないと思うのです。

「どうして戦争は嫌だ、僕は行きたくない、と言わなかったの?」
「そうだよ、皆が反対すればよかったんじゃあないの」
「敵でも人間だよ。人殺しはいけないよ」
「話し合いは出来なかったの?」

こうした素朴な質問に、誤魔化すのではなく、きちんと説明するだけの言葉と考えを持っていなければならないと思うのです。