おせっちゃんの今日2

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ぶら下がる

2021-02-23 14:05:00 | 思い出

昨日一昨日の5月なみの温かさに、梅は一気に満開になりました。例年の「せたがや梅まつり」はコロナ対策で中止になりましたけれど、梅見客は結構集まっています。小池知事は人出を押さえることに躍起となっていますが、止めるのはなかなか難しいようです。感染拡大が逆戻りしないように祈るのみです。

私も日課のウオーキングに出かけてきました。公園の一角に大人のストレッチなど簡単な器具を使っての体操広場があります。その一つに、吊り輪が設けられています。ランニングなどの若者がぶら下がって筋肉を誇示している場合もありますが、よく見るのは、パパが子どもを抱っこして、捧げ上げ、輪を掴ませぶら下げようとしている風景です。子どもは喜んでぶら下がろうとするのですが、多くの子はほとんど自分の重さを支えきれずに手を放してしまいます。パパの方も、それを見越して落ちる子を素早く抱きとめる体勢です。

息子Kの幼稚園時代の思い出に記憶が飛びました。幼稚園で、鉄棒にできるだけぶら下がろう!!という時間があったようでした。お迎えに行った時、先生が一人一人にねぎらいの言葉をかけて、さようならをします。

「K君、頑張ったのよね。とても長~くぶら下がれました。素晴らしかったわよ」
褒められてもニッコリ笑顔を見せるくらいで、お話はできない子でした。お家でも夕食の時、パパにほめられたことを報告しました。大袈裟に褒めてもやりました。
「おいら、まだぶら下がっておれたんだけどね、皆が退屈し始めたと思ったから、いい加減で下りたの」
今の大人言葉で言えば、空気を読んで、忖度したというのでしょう。

4月に入園して、首を振って「うん」と「ううん」の表示をするだけで、先生に自分からは話さない口の重い子でした。この鉄棒で自信が付いたのでしょうか、間もなく連絡帳に「今日、K君、初めて私に話しかけてくれました」と書いてくださっていました。今はマラソン、ウルトラマラソンに力を入れている、走るおじさんです。