おせっちゃんの今日2

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仕事を邪魔すること

2021-02-17 14:38:52 | 言葉

今、お休みになっているけれども、朝日新聞の「折々のことば」のファンの一人です。1月31日にはこんな言葉が出ていました。多和田葉子氏(挿絵画家でいらっしゃるようです)の言葉。
「仕事にとって重要なのは、仕事を邪魔してくれる要素だと言う事」

解説を読んで見ると、氏は仕事をコンピューターでやるようになってから疲れやすくなった。筆を洗ったり、鉛筆を削ったりすることがないので、一息つく時間が取れない。友人の電話で中断されると嬉しくなるほど。隙の時間がないと仕事自体が酸欠になる、と。

また、少し古くなったけれども、8月12日には「三人寄れば文殊の知恵(ことわざ)」が取り上げられていました。
遠隔会議は効率的である。対面の会議より速やかに進行する。余談や、脱線がしにくいし、隣の人とここだけの話もできないから、時間は倹約できる。
でも、話がずれていく中にこそ発見がある。思いがけない連想や、隣の人の脚のゆすりや深呼吸から読み取れることが多いのだ。

こうした無駄と思われることが、人間の生活には重要なのですね。無駄な時が多すぎるのも困りものですが。

最近、老人二人のお家生活に、危険を感じています。私は午前中に公園でウオーキングをする以外はお家閉じこもり、夫はお昼は自分でと散歩を兼ねて一時間ほど出かけます。それ以外は無口に二人が炬燵に座っている生活です。
夫はコロナ以前は、好きなコーラスの会に毎日のように出かけていました。そのほか世田谷区の市民大学などにも出ていたようです。
それがすべて中止になりました。子どもたちから「」売れっ子タレントほど、カレンダーが詰まっているね」と冷やかされていたのが、全く何にもなくなりました。炬燵でテレビを見ていますが、88も間近の爺さんは、じきに居眠りです。「赤ん坊並みだよ、一日20時間は寝ているかなあ」などと笑っていましたが、ボケたとまでは言いませんが、曜日が分からない、日にちが分からない、出掛けると時に道が分からなくなる、あちこち怪しくなってきています。緊張が少しもない生活も困ったことです。
こうした時、私も同じ生活をしているのですが、女は(蔑視かな?)飯炊きという仕事があります。献立を考え、買い出しをして、台所作業、これで正常が保てているのかな?