オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

五月晴れの若狭湾

2019年06月02日 | ツーリング


 5月半ばの,ある休日,とても風の強かった日のこと.急に思い立って,日本海側を走りに行くことにした.目指したのは,福井県の三方五湖の北から突出した常神半島だ.福井県道216号常神三方線で,きれいな日本海を横目に,海岸沿いを快走することができた.遊子休憩所という東屋で,しばらくの間休憩した.奥に見えるのは,小川漁港だ.



 景色と走りを楽しみながら進んでいくと,あっという間に常神半島の先端,若狭町常神に着いてしまった.常神は,漁業と民宿が生業の小さな町だ.風が強いのだけれど,穏やかで静かな時が流れていた.



 漁港の船着き場の先端にオートバイを停めてみた.ここは,海が手に届く距離にあって,全身で潮風を浴びることができる.強風でも,船は頻繁に漁港を出入りしていた.



 じっとしていると,暑くて汗が出てきたので,走り出すことにした.常神半島を後にして,国道162号線で小浜方面へと海岸沿いを西へ向かった.途中,常神半島に囲まれた,世久見湾の鳥辺島を望むことができた.鳥辺島の右奥に見えるのが,先程までいた常神半島だ.ここは夕日が,とてもきれいだそうだ.



 小浜市に入ってからは,国道から福井県道107号泊小浜停車場線で,内外海半島にある久須夜ヶ岳を登っていくことにした.遠目に常神半島を望むことができた.この道は,かつての有料道路であって,久須夜ヶ岳エンゼルラインと呼ばれていたが,開通30年後の2002年に無料化されたそうだ.若狭湾と小浜湾が一望できる素晴らしい道だった.



 紀伊半島もいいけれど,たまには日本海側の見知らぬ土地を周ってみるのもよいかもしれない.そんなことを思わせてくれる日本海の青さだった.


コメントを投稿