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オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

龍神村から十津川村へ (3)

2019年06月01日 | くねくね道


 和歌山県の龍神村から奈良県との県境にある牛廻峠を目指して,峠道を上っていく.天気はあいにくの曇り空だが,新緑の木々と苔の緑の空間に包まれて,心の内まで浄化されていく様だった.



 そして,ようやく牛廻峠に到着した.この峠は,特に展望がよいわけでもない.和歌山県と奈良県との県境であることを示す道路標識があるだけだ.ここから奈良県の十津川村を目指して,31キロメートルの道程が始まる.この長き道のりを前にして,特に何もない峠とはいえ,オートバイから降りてしばし休憩することにした.



 和歌山県側の道路標識は,龍神温泉まで16キロメートルと案内している.それにしても,Spaと記載されると,確かに英語で温泉という意味だが,ちょっと違和感を感じる.Spaと言うと,リゾート地を連想してしまう.温泉通ではないけれど,日本の温泉を表記するには,やはり Onsen でなければならない,と思う.



 峠で十分に休憩した後は,奈良県側へと下っていく.路肩に現われるのは,国道マークと数字が組み合わされた,小さな白い縦長の標識だ.これは奈良県の国道によくある形式で,数字はおそらくガードレールのナンバー,ないしはカーブの数を示しているものと思われる.池原ダム,さらには出合橋の先の三重県境まで,千を超えるカーブが存在するわけだ.



 奈良県の十津川村へと入ると,すこし晴れ間も見えてきた.十津川村側は,龍神村区間と違って,国道沿いに集落が点在していた.もはや酷道ではなくて,生活道路となっていた.新緑の季節,美しい緑の中を龍神村から十津川村まで,無事に走り終えることができた.


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