オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

雨上がり,朝駆け

2021年08月29日 | 日記
  今年の8月は,本当によく雨が降った.もう雨の記憶しか残っていない.そして,8月も下旬を迎えるころには,コロナウイルスの1日の新規感染者数が2万人を超え,私の住んでいる京都にも緊急事態宣言が発令された.  今はかなり危機的な状況だけど,雨があがった早朝にオートバイを和束町まで走らせた.早朝はかなり涼しくて快適だ.気温は多分20℃前後で,少し肌寒いくらいだった.夜が明ける寸前の静かで薄暗 . . . 本文を読む

切原白滝

2021年08月22日 | 紀伊半島
 剣峠の麓には白滝がある.南伊勢町には,押渕白瀧があるので,こちらの滝は切原白滝と呼ばれているそうだ.明治時代の森林乱伐期,山林を守るため,実業家の御木本幸吉(1858-1954)がこの辺り一帯を購入し,この白滝を名所のひとつにしたといわれている.  御木本幸吉は真珠の養殖に成功し,世界的なブランドとして名を馳せている「ミキモト」の創業者だ.南伊勢の山と真珠王とが関係しているとは思いもし . . . 本文を読む

剣峠

2021年08月14日 | 紀伊半島
 日帰りかつ非接触で長距離を走るには,どうしても南伊勢方面になってしまう.ということで,数年ぶりに剣峠まで行ってみることにした.南伊勢町の切原の町を過ぎれば,剣峠まで続く険道の始まりだ.  剣峠は,おなじ南三重にある藤坂峠や古和峠と似たような雰囲気の道が続く.鋭く立つ岩壁と躍動感ある樹木の枝ぶりが,紀伊半島を象徴している.コロナ禍の影響も加わって,交通量は激減しているものと思われ,路面 . . . 本文を読む

押渕白瀧

2021年08月12日 | 紀伊半島
 南伊勢町は押渕周辺に広い湿地帯があって,暖地性シダの群落が国の天然記念物に指定されているという.押渕は五ケ所湾西側の内陸部に位置している.国道から民家の立ち並ぶ押渕地区に進んでいくと,山の中に白瀧神社がある.  オートバイを駐車場に停めて,白瀧神社まで歩いていく.標識によると,神社までは300メートルほどだ.背丈の高い樹木が林立していて,谷の方からさわやかな風が吹いてくる.木製の鳥居が . . . 本文を読む

南海展望台

2021年08月10日 | 紀伊半島
 夜明け前にオートバイで自宅を出て,暗闇の峠をいくつも越え,南伊勢町は五ケ所湾の西側に位置する相賀浦までやってきた.早朝のニワ浜は,海が朝日を反射してキラキラと輝いていた.さて,これからどこへ行こう.  ニワ浜から五ケ所湾を道沿いに北上していく.狭い道が続き,途中に南海展望台への分岐道がある.すばらしい天気だし,展望台まで行ってみることにした.オートバイを停めて,展望台まで続く急な階段を . . . 本文を読む

相賀ニワ浜

2021年08月09日 | 紀伊半島
 前回の朝駆けに続き,夜明け前に自宅を出る.夜明け前は,山に入ってしまえば気温は20℃前後まで下がっている.涼しくて気持ちがいいのだけれど,二点ほどデメリットがある.デメリットの一つは,険道の路面状況が読みにくいこと,二つ目は野生動物の道路横断だ.  夜が早く明けてくれることを待ち遠しく思いながら,細心の注意を払ってオートバイを走らせていく.三重県は大紀町と度会町の県境付近の峠で,ようや . . . 本文を読む

朝駆け

2021年08月06日 | 日記
 朝4時ごろにふと目が覚めた.まだ外は暗いが,暑さから逃れてオートバイに乗るには,今しかない.急いで支度して,和束町方面へ向かうことにした.峠の麓にたどり着いたのは,日の出の直前,5時ごろだ.空は淡い紫色に染まり始めていた.  峠道になると,急に気温が下がってきて,ひんやりとした空気がとても心地いい.暗闇の中,飛び出してくる野生動物に注意しながら峠を駆け上がると,東の空にある雲がきれいに . . . 本文を読む

ある夏の日の朝 ・・・ 弥勒磨崖仏

2021年08月04日 | 和束町~茶源郷~
 毎日,朝からうだるような暑さが続いている.夜明け前の涼しい時間帯にちょこっと走ろうと思っていても,朝はついつい出遅れてしまう.すっかり日が昇った後,オートバイを和束町に向けて走らせた.  今の時期,和束町は茶畑だけでなく,すくすくと育ってきた田んぼの稲が眩しいほどに輝き,一面に緑色の世界が広がっている.そして,長井橋から南の方向へ穏やかに流れる和束川と並行して,きれいな舗装路が続いてい . . . 本文を読む

海の見える高原

2021年08月01日 | ツーリング
 丹後半島の海沿いから,内陸部の方へ数キロほど山を登っていくと,標高400メートルほどの高原にたどり着く.この辺りは丹後町の碇という場所で,碇高原と名付けられている.そして,この高原からは海を見下ろすことができる.  海が近いとはいえ,このような山の上に,碇という地名があるのはちょっと不思議に思う.とはいっても,錨ではなく碇という字なので,この辺りにあった集落で木や石を使ったアンカーを作 . . . 本文を読む