オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

早朝の賀田湾

2024年04月30日 | 紀伊半島
 早朝の賀田湾は、日の出の時刻を過ぎてもリアス式海岸なので、太陽が山の上を昇ってくるまでの間、薄暗い時間がしばらく続く.静かな水面には、いろいろな方向から振幅の小さな波ができている.  小さな波の正体は、釣り筏へと釣り人を送り届ける小さな漁船だった.沖合に浮かぶ大きな黒いシルエットは、ガット船という工事用資材を輸送する作業船だが、昨日の夕方からずっと同じ位置に停泊している.  早朝 . . . 本文を読む

桜が散った後の和束町

2024年04月29日 | 和束町~茶源郷~
 紀伊半島ツーリングから疲労困憊で和束町まで戻って来て、最後の峠越えになる腰越峠のタイトコーナに差し掛かる.コーナーのガードレール付近には、散った桜の花びらが堆積していた.  そして、タイトコーナーから見える和束町の景色は、新緑の樹木と茶畑の緑がとてもきれいだった.疲れているけど、この風景を観たら、写真を撮らない訳にはいかない.そういうことで、いつもと同じように和束町の定点撮影を行ってみ . . . 本文を読む

矢口浦のあおさ海苔

2024年04月28日 | 紀伊半島
 桜の季節も終わりかけた時期に、紀北町の矢口浦に立ち寄った.4月も中旬を過ぎていたけど、矢口浦にはあおさ海苔の風景が広がっていた.あおさ海苔と言えば、冬の風物詩だと思っていたので、ちょっと意外だった.  伊勢・志摩から南に続くリアス式海外沿いは、波穏やかで豊富な栄養に富むということで、あおさ海苔の養殖の産地となっている.そう言われてみれば、その通りで、矢口浦はリアス式海岸の最奥地で、ほと . . . 本文を読む

藤坂峠から熊野灘

2024年04月27日 | 紀伊半島
 京都から紀伊半島へ抜けるルートのひとつに、まず高見峠と湯谷峠を越えて大台町へと向かう道順がある.そして、大台町から藤越峠か藤坂峠を越えれば、ようやく南伊勢の海沿いにたどり着く.藤越峠が珍しく通行止めだったので、藤坂峠を経由することにした.  久しぶりの藤坂峠はなかなか過酷な道のりだったけど、無事に大紀町と南伊勢町の境界である峠にたどり着く.よく晴れた青空が印象的な日だった.ところが、思 . . . 本文を読む

桜と茶畑のアルバム

2024年04月26日 | 和束町~茶源郷~
 今年の関西の桜の開花は、寒かったので4月を過ぎてからだったと思う.そのせいもあって、4月の下旬になっても、まだ桜の記事を投稿しなければならない.嬉しい悲鳴であると同時に、和束町の桜は今年も変わらずに美しかったという事実に逢着する.  桜の季節の和束町を語るには文章は要らないと思うので、あとは写真だけを張り付けてこの記事を、そして、今年の桜の記事を終わりにしたいと思う.また、来年も和束町 . . . 本文を読む

早朝のさくら

2024年04月24日 | 和束町~茶源郷~
 今年も腰越峠を和束町側へ下った先にあるタイトコーナーで満開の桜を観ることができた.太陽はまだ山から顔を出したばかりで、辺りはまだ薄暗いけど、白いような赤いような絶妙な感じの桜の花が美しかった.  桜も美しいけど、薄雲を通して太陽に照らし出されたモノクロームの和束町の遠景もすばらしい.空には飛行機雲とは明らかに異なる白い雲が糸を引いていた.ここは本当によく不思議な光景を観せてくれる特別な . . . 本文を読む

【東紀州 さくら巡り】 奥瀞橋

2024年04月22日 | 紀伊半島
 和歌山県の飛地である北山村と三重県の神川町は北山川が境界になっている.その境界を繋ぐ橋がいくつかあるけど、そのひとつに奥瀞橋がある.奥瀞橋を偶然通りかかったとき、神川町側の橋の袂に立派なしだれ桜が咲き乱れていることに気付く.  オートバイを停めずにはいられないほど、素敵なしだれ桜だった. . . . 本文を読む

【東紀州 さくら巡り】 三浦海岸

2024年04月21日 | 紀伊半島
 トイレ休憩がてら、紀北町の始神さくら広場に立ち寄る.ここは、熊野古道である始神峠登り口の起点で、駐車場とトイレ、自販機が併設されている.2年ほど前に始神峠を訪れてから重宝させてもらっている.そして、広場の前には三浦海岸が広がっていて、大きな波音が聞こえてくる.  始神さくらの広場という名前が付いているだけあって、桜の名所として有名だけど、わたしが訪れた時はほとんどが葉桜になってしまって . . . 本文を読む

【東紀州 さくら巡り】 新鹿

2024年04月17日 | 紀伊半島
 波田須海岸で桜を鑑賞した後は、R311をノープランで北上していく.少し北上すれば、季節関係なしに新鹿湾の青い海が出迎えてくれる.そして、新鹿ブルーを横目にオートバイを流していると、海とは反対方向にある真っ白な存在に気付く.  真っ白な存在は当然、桜であって紀伊山地から海へと流れ出る川沿いに桜が咲き乱れていた.ここの場所はと言うと、新鹿湾の西北、二木島峠・逢神坂峠の西側登り口手前にある橋 . . . 本文を読む

【東紀州 さくら巡り】 波田須海岸

2024年04月14日 | 紀伊半島
 桜の季節の鬼ヶ城は、常緑樹林に交じってピンク色の桜が咲き乱れていて美しい.けれど、鬼ヶ城周辺はいつも以上に混雑している.鬼ヶ城の桜は遠目から見るだけで満足だ.混雑から逃げるようにして、大泊海岸から交通量の少ないR311を北上していく.  大泊海岸から静かな東紀州の海岸線を北上し、最初にたどり着くのは波田須の海岸だ.桜の季節の波田須は、今回訪れたのが意外にも初めてだったけど、少し来るのが . . . 本文を読む