オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

八鬼山 展望の丘

2022年05月08日 | 尾鷲


 尾鷲市街から九鬼へ抜ける時,R311の八鬼山トンネルを使わずに,大曽根浦を経由して三重r778で迂回していくことがある.いわゆる険道だが,尾鷲湾を一望できる素晴らしい道だ.ところで,いつもスルーしていた舗装林道の分岐の先にある健康とゆとりの森へ行ってみることにした.



 舗装林道を一気に駆け抜けていくと,ちょっとした駐車スペースのような広場があって,そこから先にハイキングコースのような道が続いている.この道を歩いていくと,展望の丘という見晴らしのいいところにたどり着くようだ.



 傾斜の緩やかな階段状の道が続いていくが,ハイキングコースのように整備されているので,とても歩きやすい感じになっている.道の両脇には,尾鷲ヒノキが林立していて,陽射しを遮っている.樹木で視界が遮られ,海は見えないが,なかなか雰囲気のいい道だ.



 歩き続けて十分ほど経つと平坦な道になり,展望の丘を示す標柱と出会う.そして,林立する樹木の隙間から真っ青な熊野灘が,ちらちらと視界に入ってくる.海が見えてくると,この先の景色に対して気分も高まってくる.



 鬱蒼とした樹木が生い茂る道の先は,正面に熊野灘と青空が広がる開放感に溢れた広場になっている.どうやら,展望の丘にたどり着いたようだ.ここは,海が見える八鬼山の中腹に位置する場所と思われる.



 展望の丘はきれいな芝生の広場になっていて,腰掛けるのにちょうどいい岩が複数ある.そして,シイノキかクスノキか分からないが,一本の樹木が中央に立っている.海を眺めていると,海から吹き抜けてくる風がとても気持ちよかった.



 とりあえず,何の考えもなしに大の字になって芝生の上に寝転んでみた.頭上には太陽が真っ白に輝く.しばらくの間,時間を忘れて無心になることができた.健康とゆとりの森は,想像以上に素晴らしい場所だった.
 この場所からさらに1キロメートルほど歩くと,熊野古道八鬼山峠道の九鬼峠にたどり着くようだ.熊野古道で一番の難所と言われた八鬼山越えにも挑戦してみようと思うのだった.

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