オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

ゴールデンウィーク振り返り

2024年05月18日 | オートバイ


 関西地方のゴールデンウィークの天気は、前半がずっと雨で、晴れたのは後半の4日間だけだった.前半は実家のある関東へ帰省し、後半に京都へ戻ってきた.後半からどこかへ遠征するわけでもなく、混雑知らずの京都・滋賀・伊賀の三県境をパトロールするに留まる.



 行こうと思えば遠征はできたけれど、なぜか気がすすまなかった.11月に交換したばかりのタイヤがすり減っていたせいもあるけど、なぜか遠出するのが億劫に感じられた.そういう時に無理して出掛けると、思わぬアクシデントに巻き込まれてしまうことは経験済みだ.



 ライダーのモチベーションは長いスパンで見れば、サイン波のように上下変動しているのかもしれない.そんな時は心に余裕をもって、走り慣れた道に新たな発見を求めるのがいい処方箋であることも知っている.



 和束町から交通量が皆無の三国越林道を東に進み、いつもと同じように見晴らしのいい東屋で一息いれる.この場所では世間がゴールデンウィークだろうと関係なしに、静かで心穏やかになれる場所だ.



 東屋でゆっくりとしていると、地元ナンバーの原付スクーター2台がやってきた.どうやら親子のようだったが、お互いに地元民ということで多くを話さず、要点を得た会話を少しだけして、絶景を譲り渡してオートバイを島ケ原方面へと走らせる.



 島ケ原の美しい田園地帯を抜けた後は、R163を自動車に挟まれながらストレスのたまる走行を強いられる.ここで世間はゴールデンウィークだという現実の世界に引き戻される.それでも最後に晴天の和束町を一望することで、現実世界の心配事は消えてなくなってしまうのだった.

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