オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

雨の串本

2024年07月02日 | 紀伊半島


 このブログでは快晴の日の風景ばかりを記事にしているので、雨の日は走ってないと思われているかもしれない.実のところ、オートバイはツーリンだけに使っていて、新しいオートバイに乗り換えて1年経つが、走行距離は1万7千キロメートルを超えた.



 そんなわけで、天気の悪い日もツーリングはしているけど、撮れ高がないだけのことだ.とは言え、今年の梅雨は晴れ間がなくてオートバイに乗れない日が続く.ブログの更新頻度も下がり気味なので、小雨降る串本を紹介したいと思う.



 串本町を俯瞰して見るには、一度、大島に渡って高台から眺めてみるのがいい.串本漁港付近は濃緑の紀伊半島の樹木に対して、白亜の巨大な宿泊施設が異彩を放っていることに気付く.どちらの建屋もまだ一度も宿泊したことがないけれど.



 大島からは橋杭岩の裏側を俯瞰することができる.道の駅は完全に橋杭岩に隠れてしまって見ることさえできない.その代わりに見える背丈の高い建物は、高級志向のホテルだ.ここには一度だけ宿泊したことがあったっけ.



 再び、串本町へと戻って串本漁港に立ち寄る.休日の漁港はもの抜けの殻と言った感じで、活気がまったく感じられないほど静まり返っている.そして、天気が悪いと海の色が、雨の日の憂鬱な心持を如実に表しているように思う.



 雨の日でも活動的なのは、おそらくサギくらいのものだろう.じっとその場に居座っているかと思えば、飛び立って一定間隔で場所を変えている.これも生存に必要な本能的行為とみれば面白い.雨の日もなかなか捨てたモノではないと思う.

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