オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

潮岬をめざして

2019年03月11日 | ツーリング


 3月にはいって山間部はまだまだ寒いものの路,面凍結の心配はなくなった.ということで,紀伊半島の中央部を北から南へと山越えして,潮岬をめざす旅へと出た.国道369号から国道169号へと走り継ぎ,ひたすら奈良県を南下した.大台ケ原ドライブウェーの入り口あたりには,路肩に残雪があって,道路の電光掲示板は1℃を示していた.国道169号は12月以来ご無沙汰していたが,実に走りごたえのある道路だ.



 和歌山県の北山村まで来ると,暖かな陽気で気温も10℃近くあるようだった.道の駅おくとろのすぐ横にある北山川にかかる吊り橋で,往復して遊んでみたりした.250ccのオートバイでも走行していくと,ガタンガタンとつり橋が揺れておもしろい.橋の中央で写真を撮ってみようとしたが,オートバイから降りると急に足がすくんでしまうのだった.



 国道169号から国道168号へと走り継ついで,ようやく新宮市に入る.道の駅 瀞峡街道 熊野川で休憩することにした.道の駅の裏手から,熊野川をゆっくりと眺めることができる.熊野川は,独特な青さの熊野ブルーに染まっていた.



 ここから紀伊半島中央部の山間を通って,串本町の海岸,潮岬に行くには,(1)和歌山県道43号那智勝浦古座川線,(2)和歌山県道44号那智勝浦熊野川線,(3)和歌山県道45号那智勝浦本宮線,の三つを経由すればよい.普通の選択肢としては,まずありえないが.



 この三つの道はツーリングマップルに,「このへんから南は走るのがイヤになるほど暗くて細い林間の道」や「カーブ連続極狭路 廃屋目立つ」,「路面荒れ気味 苔もすごい」と記載されている.昨年4月にツーリングマップルを買ってから,一番気になっていた道だ.一年越しで実走する機会に恵まれたが,ツーリングマップルの情報が正しいことを確認することになった.この時の話しは,長くなるので,また別の機会に・・・.



 上記三つの県道でかなりの苦戦を強いられてしまったため,山間部の途中から,陽が暮れてしまった.険道区間が終わった後は,おちゃめな速度で山間部を走り抜けて,なんとか日没前に潮岬へと到着することができた.



 潮岬のサンセットは,ちょうど18時を過ぎてからだった.太陽は紅色の染まり出してから,あっと言う間のうちに海の下へ沈んでしまった.とてもきれいな日没で,峠を走り通しだった一日の疲れが,嘘の様に消えてしまうのだった.


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