土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

規制の実態

2014-01-11 11:59:00 | 減税興国論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

前回記事では、日本の強い規制について述べました。
規制は、法律を根拠とした、現実的な行政であるので、法治国家である日本では、事実上の最強パワーなのです。

規制は法律を根拠としておりますので、規制をなくすには、法律そのものをなくしていかなければなりませんし、
規制を弱めたければ、法律を簡素化する必要があるのです。

法律用語は、とかく難しく書かれていると思います。
私はその筋の専門化ではないので、「私の頭がザルなので、わからないのかな?」と思っていたのですが、
とある国立系大学の事務畑で、定年まで勤め上げた友人に、

「法律用語って難しいですね。」
「○○さんは、日常的に法律用語に接していらっしゃいますが、わかるんですよね?」と尋ねたところ、

○○さん曰く、
「そんなの、わからんよ。」
「そのつどつど、頭をかきながらの作業だったよ。」と、苦笑しながらおっしゃっていました。

つまり、素人のみならず、現場サイドではあれど、その筋の専門家であっても、
頭を抱えるくらい難しい文言が並ぶのが、法律用語の現実なわけです。

つまり、法律は完璧なものが良いと、我々庶民は思うのですが、
難しすぎる法律用語は、それ自体が、行政の時間を奪っているわけですね。
一般庶民にとっては、許認可を得るのに、余分な時間コストが掛かっているのです。

そしてこの難しすぎる法律用語が、行政の専門家である公務員の、必要性の根拠にもなっているのです。
そして国家や自治体には、その分行政コストがかかり、時間コストがかかっています。

この許認可に掛かるコストは、法律そのものから端を発しておりますから、
元となる法律そのものがなくなれば、これらにかかるコストがなくなるのです。
これが、規制緩和です。

ですから規制緩和が進めば、日本は行政コストが削減でき、同時に歳入も増えるので、減税体質になるのです。
私は、近未来の日本が、さらに飛躍し、大国としての使命を果たすためには、どうしても繁栄しなければならないと考えます。

そのためには、
減税・規制緩和・新産業創出 が、必要だと思っております。

しかし既存の政治団体は、おしなべて増税体質であり、規制緩和とは逆の、保護政策集団に私には見えます。
恐らくは既成政治団体は、これら減税・規制緩和・新産業創出は、お嫌いなのではないかと考えております。

ではなぜ、政治家は減税が嫌いなのか。
なぜ、規制緩和が嫌いなのか。
なぜ、新産業創出が嫌いなのか。

ということが分かり、そこの一点突破できて、国民の総意となれば、日本は繁栄モードに突入するということですね。

国民が減税が嫌いなわけはなく、自由と時間を奪われる規制が好きなわけでもありません。
また、新たな新産業や新サービスが増えることも、国民にとっては幸福なことなはずですね。

国民は、税金が必要だと思わされているし、規制で保護されていると思わされているし、
結果、新産業ができないことで、今の暮らしが保たれていると、賢い誰かさんに、そう思わされているだけではないでしょうか?

前回記事で書きましたけど、規制には、その根拠となる法律があって、なおかつ、それを実行するための予算があります。
この法則は、どの規制においても変わりありません。

行政は、その可不可を役所が判断いたしますので、規制をする根拠となる法律がなくなれば、素通り現象が起こるわけですね。
田畑に流れる水を制限していた水門が、常時開放状態になるみたいなものです。

水門を開け閉めするための費用も、設備も不要になるので、財政支出は不要ですね。
そしてこれによって、新たな田畑の開発や、新製品の開発や繁栄になることが多いのです。

つまり規制緩和によって、これまではなかった新産業・新製品・新サービスが市場に現れるということです。

行政スピードが上がるだけでも、日本にとっては大きいです。
日本では、約2兆円のGDPが一日で発生しますから、行政スピードが上がるだけで、相当のGDP押上効果が期待できます。

新産業が多々起こり、行政スピードは上がり、なおかつ財政支出を抑えられるのですから、
素人目には、なぜやらないのだろう?と不思議に思うのですが、日本はこの、規制緩和がとても苦手なのです。

それはなぜか、
法律という権限と、それに伴う予算が規制には付き物ですけど、この”権限と予算”が曲者なのです。

要するに、この国には、この規制に伴う権限と予算なしでは、生きていけない人がいる わけなのです。
正確には、権限と予算なしでは生きていけないと、思い込んでいる人がいる・・・。

この現実が、この国の規制緩和を、事実上やれないようにしているわけなのです。
それではまた。


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1 コメント

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Unknown (泣き虫ウンモ)
2014-01-11 21:17:58
地方の裁判所ですが、裁判記録を見せてくれと言ったら、分かりませんよと言われました。
この野郎、俺を馬鹿にしてるのか!!と最初は思いましたが、やはり難しいのでしょうか?
経験上から、難しいものなのかなというのは、刷り込まれましたね。
ただ、読んだことが一度もないんですけどね^^;
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