土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
土佐のくじら国防論と評して、日本の国防に関する提言集を、当ブログではシリーズとして連続エントリーしております。
プロジェクト・ネオヤマトは日本要塞化論ですが、その第1として、日本の海岸線を浮上式防波堤で覆うことを提言いたしました。
浮上式防波堤だけでも、十分な国防にはなるとは思いますが、
いざ敵国の進入の際に、すぐに自衛隊=国防軍が対応できる方が望ましいですよね。
そこで、リニアモーターカーなどの、高速移動インフラが重要です。
飛行機はもちろん早いのですが、大量の人員や物資の移動はできません。
ですから飛行機以外の、人員や物資の移動、平坦の確保の方法論の構築も必要なのです。
リニアモーターカーだけでは、戦車や装甲車の移動はできませんから、高速で移動できる道路網も必要ですね。
そこで今回掲げるのは、速度無制限道路=アウトバーン構想です。
全国の海岸線を覆う、浮上式防波堤を守り、他国の進入経路にいち早く、強力な防衛体制で望むために、
私は、日本の海岸線をぐるりと周回する、速度無制限道路網を造るべきだと思います。
日本人は人が良いので、そこら辺の考えが甘いのですが、
彼らの侵略への考えは結局、民族感情などという問題ではなくビジネスなのです。
彼ら(侵略者)にとって、攻めると割の遭わない国つくりこそ、防衛の基本なのです。
ですからその、攻めるのに割の合わない国家造りに心血を注げば、日本は永遠に護りきることが可能なのです。
速度無制限道路があれば、国防有事が起こった際、国内の自衛隊員や、重量物である戦車や装甲車の移動を早く行えます。
人と物のすばやい動きがあれば、その分、人員も備品も少なくて済みますので、結局は防衛予算の継続的負担も少なくなるのですね。
そして前回記事でご紹介した、リニアモーターカーや速度無制限道路は、その特性上、
つまり高速を実現するために、可能な限り、真っ直ぐな構造にしなければなりません。
この真っ直ぐな構造が、防衛に生きてまいります。
なぜなら、真っ直ぐな道であれば、戦闘機などの緊急着陸ポイントを設けることもできますし、
日本の地理的条件でまっすぐな道を造るとなれば、当然トンネルも多くなりますから、そのトンネル内に山の中原発を併用すれば、
それは即、日本の核疑惑演出となり、日本への核攻撃や脅しができなくなるのですね。
山の中、トンネルの中であれば、航空写真や衛星画像なのでは絶対に移りませんから、
秘密の核兵器施設は、外からどこにあるかがわからないので、核疑惑演出にはぴったりなのです。
ヨーロッパの永世中立国スイスなどは、自動車用高速道路を、
戦闘機用の滑走路に利用できるように、はじめから造ってあります。
実は、現代の通常の日本の高速道路は、時速120kmで走行している時に、
人間の視覚が「真っ直ぐ走っている。」と錯覚して認識するよう、微妙なS字を描いて全て造ってあります。
平時の民間自動車優先の造り方ですね。
これは、ある意味ではとてももったいないです。
自動車用道路と、有事の際の防衛用の空港や基地、2種類が必要となります。
しかし防衛用の滑走路と、道路がひとつでまかなえれば、合理的で費用的にもお得です。
ですから残念ながら、現在の日本の高速道路は真っ直ぐではないので、
戦闘機の緊急着陸などという離れ業は、絶対に出来ないような仕組みになっております。
真っ直ぐな速度無制限道路であれば、戦闘機の着陸ポイントを造ることが可能です。
そして、緊急給油や整備などができるポイントが、日本国内各地に造ることができれば、
一機の戦闘機が、全国を縦横無尽に飛ぶ事ができ、日本の防衛力は飛躍的に向上します。
ですから速度無制限道路は、国土交通省管轄ではなく防衛省管轄が望ましいです。
「え”っ」と思われるかも知れませんが、それが実は、高速道路の本来の形態なのです。
元来高速道路というのは、古代ローマのアッピア街道然り、ドイツのアウトバーン然り、その始まりは軍事用防衛用の道路です。
軍事用道路を軍事専用道路とせずに、平時には民間にも開放しているスタイルが、本来の高速道路の理念なのですね。
ですからここで造る速度無制限道路、日本版アウトバーンも、
防衛用道路だけれども、民間も利用できる・・・というスタイルにしても、決しておかしくはないです。
ということは、国家の極秘の都合で、いつでも通行制限や、通行者の制限が、
国家側の都合で、可能なシステムにすることができるということです。
つまり今の日本の常識をひっくり返して、
軍事インフラを、平時では民間が移動用インフラとして使う発想が必要だと思うのです。
通常、軍事費というものは投資をしても、直接的な見返りはありませんが、
この発想ですと、軍事インフラとして機能できるくらいの、頑丈で立派なものを造っておくことで、
平時は、民間人にそれを開放し使用させることで、結局は国民=国家が豊かになるのですね。
これは私の郷土土佐藩の、江戸時代の天才政治家、野中兼山(のなかけんざん)の政治思想でもあるのですが、
これを私は、現代日本に適応するべきだと思うのです。
これはとりもなおさず、国防からの繁栄論でもあると、私は考えているのです。