大好き森の人

オランウータンの赤ちゃん大好き、かわいいもの大好き、おいしいもの大好き、おしゃべり大好き、Happyな毎日。

オランウータンの棲む森を守る♪

2013-09-29 20:09:45 | ボルネオ・いのちをつなぐ旅2013

 

  サバ州でも、キナバタンガン川下流域は、

オランウータンの生息数が多く、保護区が点在しています。

 しかし、保護区のまわりはアブラヤシのプランテーションですから

オランウータンは、自由に行き来できません。

行き来できないと個体数が減るだけではなく、遺伝子の問題からもオランウータンはいなくなってしまいます。

「BCTJ」の講演会などで、

理事長の坪内さんから15年のうちになんとかしないと

オランウータンは相当数減ってしまうと聞いています。

それだけではなく、森そのものも劣化して

野生生物が生きていけない森になってきています。

オランウータンの森がなくなる脅威を対処するために

いくつかの対処法が考えられているそうです。

 

1.生物多様性の保全に関心を持つ企業と組んで、

商品の売り上げ1%をBCTの活動に使わせてもらう。

2.企業・NGO・アブラヤシ農園をつなぎ、協力していく。

3.保護区、保存林の間にある土地を確保し、オランウータンや野生生物が自由に

行き来できる回廊をつくる。

 4.キナバタンガン川支流に、消防ホースのつり橋をかけ川の対岸にオランウータンが渡れるようにする。

5.森をずっと維持していけるように森林管理と森林再生を進める。

私たちも、オランウータンやボルネオゾウの棲む森を維持、保護する活動を応援するために、

「BCT」や「Myne リゾート」が行っているボランティア活動に参加できればと考えます。

オランウータンやボルネオゾウが棲んでいる森について教えてもらったので

今度は実際に見てみようと「Myne」のスタッフも含めみんなで出発することにしました。


オランウータンのネスト♪

2013-09-29 11:34:12 | ボルネオ・いのちをつなぐ旅2013

 「Myne」会議室での「BCT」のスタッフの話は、とても興味深かった。

特にオランウータンのネストの話は、聞いているだけで

わくわくした。

オランウータンは、木の枝などで毎日新しい寝床を作る。

そして、夕方からそこに寝ると朝まで過ごす。

インドネシアの森で「あれが、オランウータンのネスト」だと教えてもらった時は

宝物を発見したような気持ちだった。

オランウータンのことは、なんだって見たい・聞きたい・知りたいから・・・。

オランウータンのネストを見ただけで嬉しかったのだけど

よく考えてみれば

いつ作られたものか気にした方がいいことに気付いた。

ネストには、古い新しいがあって

それによりいつ頃その場所にオランウータンがいたのかわかる。

オランウータンは、森を移動するからだ。

そのため、一人のオランウータンにとってもそれなりの広い森が必要になる。

 

オランウターンのネストは、

木の枝を組んで作られ、自分が座る部分には柔らかい葉が置かれている。

だから、その葉の色が緑色をしていると新しいもので

茶色だと古いことになる。

ネストは、CLASS1~CLASS5に分けられている。

CLASS1は、葉が緑色で新鮮・・・。

CLASS2は、葉が乾燥を始めていて、茶色に見える・・・。

CLASS3は、葉は落ち始め、ぶよぶよはしているがまだ葉けっこうは残っている・・・。

CLASS4は、巣に隙間ができて穴が見える・・・。

CLASS5は、枝のみでその枝も落ち始める・・・。

私は、今までに残念だけどCLASS1は見たことがない。

オランウータンにとってネストは、生活そのものだから

ネストを調べることが重要になる。

「BCT」は、ヘリコプターで上空から調べ、

衛星データも利用していた。

そこで、わかったことは

オランウータンはネストを

“高地フタバガキ林”・“泥炭湿地林”・“低地フタバガキ林”・“淡水湿地林”の順に

多く作っていた。。。