森の奥に入っていきます。
リハビリセンターとはいえ、オランウータンが棲む森です。
背の高い木がたくさん生えていました。
「なぜオランウータンにリハビリセンターが必要なのか・・・」
説明をしてくれている看板がありました。
英語の苦手な私ですが、
オランウータンに関する知識を駆使して、ちょっと訳してみました。
1. 野生で生まれたオランウータンは、7歳から10歳になるまで母親と一緒に過ごします。
その間、母親は我が子に生きていくために必要なすべてを教えます。
木に登る方法、巣の作り方、食べることができる果物や木の樹皮は何なのか、水はどのように取り入れるかなどなど・・・です。
2.たくさんのことを学ぶ重要な時期である赤ちゃんオランウータンは、母親に大変依存しています。
そのことは、自分で食べ物を見つけることができない限り、死を意味しているし、生存のチャンスは少ないことになります。
3.このような理由から、ここセピロックでオランウータンのリハビリをしています。
オランウータン達が、成長し熱帯雨林の中で生き残ることができるように、彼らにライフスキルを教えています。
そして、孤児になったオランウータンも母になることができます。
4.オランウータンが自立するのには、10年以上のリハビリによる取り組みが必要です。
そして、オランウータン一人に年間8000リンギットの費用がかかっています。
ということだと思います。
リハビリして森に返しても、帰る森がなくなってしまったら何もなりません。
オランウータンからもうこれ以上森を奪わないでください。
お願いします。
贅沢な生活も我慢します。
そんなことを考えました。
森を見ながら歩いていたら
ロープが見えてきました。
このロープを伝ってオランウータンたちがやってくるようです。
食事の場所には、たくさんのお客さんたちが集まっていました。
ここで、行われることの説明やオランウータンのリハビリに貢献できる内容の呼びかけの看板もありました。
いよいよオランウータンたちがやってくるようです。