釜石の日々

金融大崩壊が始まった

今日は昨日違い8度も気温が上がり、最高気温は18度になった。日射しを浴びると春らしいとても気持ちのいい日になった。ただ休日ではないのが残念だったが。このまま例年降る3月の雪がなければいい。川の水鳥たちも少なくなって来た。北へ旅立って行ったのだろう。薬師公園の薮椿の花もいくつか落ち始めている。1ヶ月もすれば釜石でも桜が見られるようになる。 昨日の時事通信は、「米銀破綻、世界の年金基金に影響 日本やスウェーデン」を報じている。「米シリコンバレー銀行(SVB)と米シグネチャー銀行の経営破綻は、年金基金による運用資産の見直しにつながる可能性がある。全米各州の公的基金だけでなく、日本や韓国、スウェーデンの基金も関連資産に投資していた。」、「日本の厚生年金や国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の公表資料によると、昨年3月末時点でSVBファイナンシャル・グループの株式を時価総額にして約238億円、債券を約199億円、シグネチャー銀の株式は約114億円保有しており、合わせて約550億円に上った。 世界最大級の機関投資家であるGPIFの運用資産総額は約196兆円で、破綻2行の関連株式などの保有比率は全体の0.03%にとどまる。」とある。昨日のブルームバーグは、「クレディS筆頭株主が追加支援否定-株価急落、CDSは危機水準」を報じている。スイスの国際的な銀行、クレディ・スイスについて、「クレディ・スイス株は同日のチューリヒ市場で一時31%安。終値では24%安となり、過去最大の下落率を記録。上場来安値も更新した。同行社債の保証コストは2008年の金融パニックをほうふつとさせる危機的な水準に上昇した。」、「クレディ・スイス・グループの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンク(SNB)は同行に追加投資をすることはないと、SNBのアンマル・フダリ会長が15日語った。SNBが取得したクレディ・スイス株の価値は3カ月で3分の1余り目減りした。」。フランスでも銀行グループBNPパリバの株価が8%急落したため、取引が停止された。昨日の情報速報ドットコムでは、「今度は欧州でも金融危機、クレディ・スイスが過去最安値!欧州銀行株は1日で約8兆円が消し飛ぶ! SVB経営破綻が世界に波及か」を載せている。そして、今日は、「【世界恐慌の始まり】NYダウ500ドル超の急落、為替は円高が加速!長期金利も急低下 クレディスイス銀行に重大な問題発覚」を載せた。今日のブルームバーグは、「SVB破綻は金融システムの亀裂示す-ブラックロックのフィンク氏」を報じている。世界最大の投資運用企業ブラックロックの「ラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は、銀行危機はシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻にとどまらず、さらに悪化する恐れがあると指摘。イージーマネーと低金利が続いた10年余りの間に金融システム内で亀裂が生じたとし、強い懸念を表明した。」。ブルームバーグはまた、「現金を確保せよ、ドル調達市場に緊張-銀行は資本バッファー増強急ぐ」も載せている。「銀行間の取引システムではドルの流通が続いているものの、調達コストが上振れしている兆候があり、金融機関は念のためにキャッシュを厚めに維持しようと動いている。」、「何よりも顕著なのは、多くの銀行株が急落し、この先にリスクが待ち受けている可能性をあらわにしていることだ。  カーバチュア・セキュリティーズの執行副社長スコット・スカーム氏は「市場にひずみが生じている」と話す。「キャッシュは引っ張りだこで、めまぐるしく市場間を移動している」と述べた。」とある。吉田繁治氏によれば、クレディスイスは、「総資産は、1兆2940億フラン(185兆円)です。富裕層が1232億フラン(17.6兆円:総資産の9.5%)を引き出し、資金繰り難が起こっているようです。 株価は1.7フラン(243円)であり、破産の水準です。クレディスイスの資産規模は、シリコンバレ-銀行の約7倍と大きい。欧州、米国、中国、アジア、中東、日本を営業地域にする国際銀行です。」、「株価時価総額は、現在67.83億フラン(約1兆円)ですから、資産の0.5%しかありません。この点だけを見れば、破産の可能性があります。」と言う。ブラックロックのCEOが言うように「イージーマネーと低金利が続いた10年余り」が、巨大な債務バブルと資産バブルを生み出した。いずれもが金利上昇で崩壊する。米国経営戦略アドバイザーのグレッグ・ルビーニGreg Rubini氏は、昨日のツイートで「1)SVBの後: もしクレディ・スイスが崩壊すれば、 それは世界中で大混乱を引き起こすことになる。 米国も含めて。 クレディ・スイスは崩壊するのだろうか? 現在の株価は2ドルだ。 かつては80ドルだった。 計算してみよう…  2) クレディ・スイスはスイスで2番目に大きな銀行だ。 世界中で1兆6千億ドルの資産を運用している。 それは1兆6千億ドル(214兆)だ。 クレディ・スイスが崩壊したらウォール街で何が起こるか想像してみてほしい。 3) もしクレディ・スイスが崩壊したら、どうなるだろう? 世界中の銀行が取り付け騒ぎになるのだろうか? クレディ・スイスほど大きな銀行を救済するお金を誰が持っているだろうか? 4) ドイツ銀行も非常に厳しい状況にある。 ドイツ銀行はデリバティブで75兆ドルを持っている。 デリバティブ =がらくたの山、 デリバティブ = トイレットペーパー 5) 米国の債務は32兆ドル。 米国のGDPは25兆ドル。 米国の債務はGDPの128%。 その債務は返済できない。 それだけの話だ。 米国は技術的には破産している。 6) 連邦準備制度は、負債の利子を返済するためだけに、空から何兆ドルも印刷している。 こうして、ドルの価値を下げている。 現在の100ドル=1913年の1ドル 99%の切り下げ 連邦準備制度は、私企業だ。 民間のカルテルだ。 1913年以来 7) シリコンバレー銀行とクレディ・スイスに話を戻す。 クレディ・スイスの破綻はドミノ効果に火をつけるのだろうか? クレディ・スイスの破綻は、銀行破綻の雪崩を起こすのだろうか? そして、バンクランは? 8) 認知症のジョー・バイデンは病的な嘘つきであることが分かっている。 - そうだろう? ジョー・バイデンは何事にも嘘をつくと知っている。 では、なぜジョー・バイデンが「銀行システムは安全だ」と言ったと思う? 9) 1971年にゴールドペッグが撤廃されたとき、それは大惨事のもととなった。 米ドルは何にも支えられていない。 単なる幻想だ。 本物の通貨は、現物の金と銀だけだ。 - そして、石油、鉄、アルミニウム、銅、ウラン、リチウム、ウンウンペンチウム...。」と書き込んでいる。ルビーニ氏が言うように、現在のドルや円の実態は増刷すればするほどその価値を失っている。そして、主要国は2008年のリーマン・ショック後に大量に通貨を増刷して来た。今や現物の金、銀、石油、鉄、アルミニウム、銅などの資源が価値を有する本来の姿が見られるようになっている。これはまた、それら現物を有する中東、インド、中国、ロシアなどの経済がより健全である実態をも見せている。それらの国々の中央銀行は今年に入っても金を買い増している。いずれ金は急騰する。将棋倒しが今始まったばかりだ。世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者、レイ・ダリオRay Dalio氏は、14日の自身のLinked in、「What I Think About the Silicon Valley Bank Situation(シリコンバレー銀行の状況について思うこと)」で、シリコンバレー銀行破綻は炭鉱のカナリアであり、短期的な債務バブルの調整が、中長期的な債務バブルの調整を招く。今後2年間は非常に危険な時期であり、貨幣の価値が下がる確率が高いと述べている

椿
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