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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

トランプ

2016-11-11 14:14:39 | マレーシアでニャー
昨日、アメリカの新しい大統領が決まった。
日本だと選挙に行っても行かなくても何も変わらないなんて言う。
そうでも無いと自分は思うが。

アメリカは選挙の結果でずいぶんとそれから先が国のあり方が変わる。
それに世界もそれにかなり影響される。

昨日のマレーシアの新聞、選挙でトランプ氏が当選と書いてあって、
その影響って言うのがほとんどお金の話。
株とか為替とか。
そう言うとらえ方か・・・


それにしても、いつも不思議に思うのは
アメリカってのは、政権政党が毎回のように交代する。
毎回のように交代できるって事は、
意見が2つあって、どっちもそれを支持する人が同じような数づついると言う事。
何か少しの変化であっちからこっちに行く。

行く、と言うか行く事ができる。

それぞれ、半分の指示を得られるだけの説得力を持った政策を考える。
どうしてそんな事ができるのか、外から見ていると不思議。


日本の場合も政党はいろいろな政策を打ち出すけれど、
どれも似たようなものだったり、
政権政党にわざと反対するための政策だったりしてわかりにくい。
最近では小泉首相の時だけちょっとわかりやすかった。

アメリカの場合、小泉首相のもっと分かり易いのがバンバン出てくる
と考えたら良いのだろうか?
トランプ氏はまさにそう言う感じであるし。
オバマ大統領だって見た目からして分かり易い。

アメリカ、けっこうアメリカからの情報があって
よくわかるようでいてけっこうわからない。
どうしてあんなにいつも元気な国なんだろう?


ところで、マレーシア、トランプ氏の嫌いなムスリムの国だけれど
お金以外で何か気にする事あるんだろうか?

親近感の割り当てが低い人たち

2016-11-09 13:56:01 | マレーシアでニャー
11月2日、まだちょっと前の事だ、
ベッドが無い、水が無い、後は何が無い?と言うのを書いた。

やっぱり結論としてはバングラデシュの勝ちだと判明。
ベッドが近所の店に用意してあると言うのはウソらしい。

まず、近所とは言えない店でとても手で運べない場所だった。
しかも見積段階で高かったと言うのでもしかするとまだ買ってもいない。
9か月だ、9か月ベッド無し。
それが放ったらかし。

それに加えて天井に付けてあるはずのシーリングファンが付いていない。
日本より少し大きめとは言え1ユニットに8人住んでいるアパートに
エアコンどころか扇風機も無いまま。

バングラデシュ人だから牛乳を買ってきて飲むらしいが
冷蔵庫が壊れたままで牛乳が保存できない。

ある部屋はドアが壊れていてロックできない。
泥棒に入られた事がある場所なのに
なぜそんな事放って置く?


結局全てはマレーシア式。
見積が高い → 交渉できない、他を探せない → 放って置く
何かしらちょっとした困難があると次の手が打てない。
最初の考えから外れてしまうともうお手上げ。
そのうち他の仕事をしなきゃならなくなると結局放って置く。
それにどうせ外国人労働者だと思っている。




日本の話。
先日ある方のツイッターで中国から来た研修生の詩が紹介されていた。

人生は短い、何度目の秋、
幸せな生活を求め
故郷、家族や親戚、友人と離れて
夢と希望のために日本に来た
夢と現実は天と地のように違った
異国の地で、帰国することもできない
毎日、牛のように働かされた
一年春夏秋冬、休みもなく
謂われない侮辱も受けた
過ぎた日々は、もう古い思い出
三年間は水の流れのように過ぎ去った
もし、もう一度機会があっても
再び日本に来たくはない



人は面白いもので自分と遠いと思われる人には親近感の割り当てを少なくする。
初対面の人にどこから来たかを聞く。
その答えによって親近感の割り当てを多くしたり少なくしたり。
マレーシアの人はバングラデシュに対して
はっきり言うと何とも思っていないらしい。
まあ、日本人だって似たようなものだけれど。

イスラムの葬式に行ってきた

2016-11-08 13:29:59 | マレーシアでニャー
マレーシアにはもう7年を超えているけれど、
葬式に参列したのは初めての事。

部下にあたる人の母親が急に亡くなった。
朝それを知って急遽10時過ぎに出発。

工場を出て家に帰る道の途中、
学校がいくつかあるところで右折して少し入ったところに
錆びた鉄柵の門があった。
建物が無いので奥まで見える。
墓場だった。

家に行くものだとばかり思っていたのだけれど。

墓場に入ると遺体は埋められたばかりの様子。
埋められたのはちゃんと穴を掘ってなのか、
地面に置いて土をかけただけなのかわからない位に土が山になっている。

黄色っぽい土が均されもせずバラバラと積み上げられていて
ちんと整えない中途半端さが不思議な感じだ。
土盛りの上に名前は知らないけれど
どこにもある赤い色が入ったピュンとした葉が放射状に出ている
植木が2本刺さっていた。
たぶん頭のあたりと足のあたり。

土盛りの前と後ろに茣蓙が敷かれてそこに座るように促される。
小さい方の茣蓙には3人の男。
着物は普段着だけれどお祈りをリードする役の人と付き人。
こちら側の広い茣蓙には参列者が座る。
お祈りの途中からコーラスのような節の付いたお祈りに変わる。
そこから自分を除いた全員、たぶん50人ほどが同じ節を歌い始める。
それが5分程度で終わる。

葬式はここまでだった。
何ともあっさり。

お廻りさんのような制服を着た集団が車で入ってきた。
お巡りさんではなくてどこかの会社らしい。
亡くなった奥さんか旦那さんの勤め先か?
代表者がお金の入ったらしき封筒を家族の人に渡す。
全員が渡してはいないので会社で集めてきたものだろう。

それを渡す時に写真を撮る。
くじで1等賞ハワイ旅行が当たった時にするように
渡しながらカメラを向いてパチリ。

イスラムの葬式では悲しみを表さないと聞いたけれど本当らしい。
誰も、家族も泣いたりシンミリさへしていない。
騒いだり笑ったりはしないものの至って普通に静かにしているだけ。

心の中は違うかもしれないけれど
こうした場ではそうするのだろう。
ご冥福を祈ります。(イスラム的では無いかもしれないけれど..)

やっぱり最後は教育なのだろう

2016-11-06 16:58:26 | マレーシアでニャー
マレーシアで仕事をして
マレーシア人を見て
外国人労働者を見ている、
やっぱり最後は教育なんだろうなあ、と思う。

今後、どうあっても中国はじめ他の国々の経済力は強くなる。
て事は、相対的に日本は弱くなる。
普通だろう。

で、国が弱くなったとして、
それで全然ダメなのか?と言うと、
別にそうでもない可能性もあると思う。

なぜなら国と言うものと自分と言うのは同じではないわけで、
国がダメになったから自分までダメになるってわけでもないだろう。

イチローが日本人だから日本人全部が凄いわけではないのと反対で
日本がダメだとしても自分がダメと言う事もない。


でも、逆に言えばイチローなどと同じ事で自分の価値を維持しないと
国と言う船と一緒に沈没する可能性は無いとは言えない。
で、やっぱり人に必要なのは教育なのかな、と思う。
何が無くても、腹は多少減っても。

マレーシアみたいに経済を上げるには
自動車作ったりすれば良い。
働いてお金を持つ人が増えるとそんな事は結構簡単にできそうだ。
でも、それすらどの国だってある程度できる。
でも、この場合、人々は国の方策に完全に異存している。
97年頃のアジア通貨危機と同じような事で
個人には何もできる事がない。
大きな船と一緒に沈むしかできない。

それを回避するには全員が小さな船に乗って
全員がその船頭さんになって船を漕いでいるような感じになるのが
良いように思う。

戦艦大和とか武蔵とかであれば爆弾落とされれば
被害の無い部分も含めて全部が沈む。
小さい船がたくさんの場合は沈むのは本当に被害が出たところだけだ。
その小さい船を一人ひとりが漕げるようになるには
やっぱり教育が要る。

今のマレーシア、
いろいろな人がいるにしても
ほとんどの人が漕げない人に見える。
もし国が危なくなったらある人々は海外逃げるかもしれないけれど
だいたいはそのまま沈むしかないだろう。

振り返って日本人はどうなのか?
ちょっと難しい。
自分が日本人だから自らの事がわかりにくいと言うのもあるし、
日本でいただける教育が大洋を漕ぐのに十分かどうか?
なかなか判断し辛い。
しかしながら最適でも最高でもなさそうではあるので
今後何か考えて行くのは必要と言うのは確かなのだろう。

もっとメチャクチャでもいいね

2016-11-04 22:12:02 | マレーシアでニャー
ジャストインタイムって言葉、生産現場ではよく聞く。
こう言う言葉、ある種の人にとってはどうにも響きが良すぎるらしい。

ずーっと前、失業していた頃に派遣でアルバイトをしていた。
けっこう有名な誰でも知っている会社のある製造部門だった。
仕事は金属部品のヤスリがけとか組立とか。

あの時いっしょにやっていたメンバー、1人はヤクザのおじさん。
もう1人は十代から借金が消えない借金まみれで売られてきたおじさん。
その他いろいろ。
今どうしてるだろう?

と、そんな話は今はどっちでも良いのだけど、
ある時その現場の部長だか何か(会った事はなかった)が、
突然ある事を言い出した。
「1個流し生産にしなさい」と。
言っただけだったけど。

それで現場の人達は慌ててレイアウトを変えてそれが出来そうな感じにしてみた。
が、結果は出来なかった。
偉い人が見ていない時にはこれまで通り作った物をいくつか溜めてやっていた。

ちょっとおかしかった。

どうみてもそんなので出来るわけが無いのはすぐにわかった。
生産と言うのは外乱要因がたくさんあって、
理想的にやるにはそれなりに準備しないといけないわけだし、
やればやるほど難しい要因がたくさん出てくる。
そうなると全部それを潰すまでできないわけで、
だからと言ってあきらめるわけにも行かず、生産を止めるわけにもいかない。
どっちも止められない。


最近もあるところでそんな事が行われつつあるのを見た。

理想的にできない原因はいくつかある。
それは”仕方なし”の部分。
これは本当はあきらめるべきじゃなくてどうにかすべきポイント。
でももう1つ、わざとやらない原因と言うのもある。
管理が難しくなる割にメリットが少ないのだ。
管理には紙がいくつか必要だし、
紙が出来るとそれを見る人が必要になる。
見ているだけじゃダメで交通整理が必要。
交通整理するには判断基準が必要。
判断して交通整理した結果を次の工程できちんと見てもらわないといけない。
その他いろいろ。


結局言えるのは、普遍的で正しいと考えられ過ぎている言葉とか論理、
これがもう考えも無しに普通に使われるものだと思われ過ぎている。
会社とか工場とか現場とか物、売り方や在庫の持ち方、
その他いろいろな条件によってすべき事は千差万別なのに
なぜかこれをやれば絶対良くなる的な簡単な考えに陥り過ぎている。

バナナダイエットとかその手の事と一緒なのだ。


本当はセオリーの逆張りになる事もあり、
わざとユルユルにするポイントを設けるもあり、
1個流しなんかしないでラインを切ってしまうのが有効な場合も多い。
ましてマレーシアで外国人労働者が働く場合など、
普通と思う事とだいぶ違ったやり方をしなければならないのだから。

だから物作りは実はもっとオリジナリティが必要な事が多いのだろうと思う。
他人から見てメチャクチャと言われるかもしれないけれど。

わかったような言葉を使うのは勉強してきた証拠でもあるから良いと思う。
でももう1歩踏み込まないといけないのである。

いろいろ限界がある

2016-11-03 13:39:43 | マレーシアでニャー
昨日、現場管理者2人に聞いた。
来年どうするか。

これは先週からの宿題。
今のようではわざわざマレーシア人を雇っている意味がない。
別にネパール人でもバングラデシュ人でも良いと思える。
なので今の体制を止めようかと考えた。

もちろん答えは「このまま続けたい」なのだけれど。
半信半疑。
でも今年いっぱい様子を見てくれと言うのでそうする事にした。

スキルレベルとしての彼らの限界は低い。
それはわかっているから何かができたと言うような結果は望まない。
自分から何かやるかやらないかだけで良いと思っている。
何かが少しは変わるだろうか?





日本にある技術的な事で問い合わせる事がある。
日本人は親切なのでいろいろ教えてくれる。
でも、実際は本当に何から何まで完全にわかっているわけではないな
と感じる事が多々ある。

と言うのは、日本は自分が知らなくても機械ができるようにしてくれていたり、
業者さんがその分いろいろ知っていてサポートしてくれたり、
便利なのだ。

日本だと、割合何も知識が無くてもやる気と言うので採用される事が多いかと思う。
今でもよく転職エージェントのメルマガには「経験不要」「学歴不問」なんてのがある。
ある面それは正しいとも思う。

マレーシアでは大学出ててもどうせ...だから何でもやる人が良かったり。

でも、やる気で採っても知識とか見識とかそうしたものが無いと
限界に来るのがけっこう早い場合もある。
必要な知識を全部持って歩いてくる人なんてどこにもいないから
ある程度なのだろうけれども、少なくともどこ調べればわかるか、
その位は必要かもしれない。


と言っても、自分はこの業界に何の知識も無し、
業界って言っても日本で他にこの仕事やってる会社があるでもなし、
だから仕方ないと言わせていただくしかない。
限界なんてどこにもたくさん転がっているものだ。

ベッドが無い、水が無い、後は何が無い?

2016-11-02 13:51:53 | マレーシアでニャー
昨日、変な事を聞いてしまった。

バングラデシュから来ている作業員、
最近、と言っても2~3か月ほどか?、前に入ったのだけれど、
寮にしているアパートにベッドが無いと言う。

何度か人事に言ったが持って来てくれないとか。

それで人事に聞きに行くとこんな事を言う。
近所の店に買って用意してあるので作業員たちに取りに行くように言ってある。
が、一向に取りに行かないとか。

これ、どっちの言い分を信じるかと言う事になってしまうが、
どう見てもバングラデシュの勝ちのように思える。



ちょっと前、新しく入ったこれもバングラデシュ人、
会社に入るときに泊まる部屋を提供されると聞いていたがまだだと言う。
その彼、服は今着ているTシャツ1枚しかない。
仕事に来て、汚れて、兄弟の働いている宿泊所にもぐり込んで寝る。
そのままのTシャツで。
そしてまた朝出てくる。

これも人事に言う。
もう宿舎は用意してあるが彼が勝手に来ないと言う。
その彼、英語はちょっとだけわかる。
マレー語もほんの少しわかる。
なのでどう見てもそんな事で誤解するようには思えない。

これもきっとバングラデシュの勝ちじゃないだろうか?



マレーシアのKL近郊、
たまに断水がある。
今年も雨季の始まりの時期なのに新聞に断水の記事があった。
ちょっと前の事だ。

そしてこの工場も少し前に1回あった。
しかも夜勤の開始時刻前だった。

前年に同じような事があったので今年はペットボトルの水を用意している。
確認のために水が十分あるかを見に行く。
何と、1.5Lのボトルが4本程度しかない。
1人に0.5Lも無い。
この時は車を持っている者に買に行ってもらった。

が、昨日、また1本しかない。
断水ではないがまた断水したら確実に足りない。


と、こう言う事を目にしていると、
どうもマレーシア人、他人に対して全く共感しない性質らしい。
不思議な事にハジのお祭りの時には同じムスリムと言う事で外国人にも肉は配ったりする。
神様の前でだけなのか?
(神様はいつでも見ているはずだが...)


まあ、人によっては共感なんてものは薄いかもしれないし、
お金もらって与えられた仕事やっているだけだから
上司に怒られでもしなければそれで良いと言う事かもしれない。
それにしても、ベッドや水、最も基本的な事のはず。

日本だとあまり経験していないからわからないが、
もし人を呼んで仕事をしてもらうなら
少なくとも部屋に布団があって、食事位はできるようになっていないだろうか?


何となくマレーシアで人身売買やら子供の誘拐やらが騒がれるのがわかるような気がする。


(今日は何だか奴隷の話をしているみたいで嫌だ。)

委縮

2016-11-01 21:52:26 | マレーシアでニャー
朝起きると身体が強張っている。
ノビをすると筋肉が伸びて気持ちいい。

身体って言うのはこうやってストレッチする事ができるけれど
心は割といつまでも強張ったままになり易いように感じる。
悩みとまでは行かなくてもちょっとした考え事、気になる事、
そうしたものがいつまでも残る。

次第にXXは▽▽でなければいけないなどと、考えすらせずに思うようになる。
何かが正しいと根拠無く思い込む。
そう言うのが強い人も弱い人もいろいろいるけれど、
強い人はわかりやすい。
何だか歪んでいる。


たまに周りの人達を見ると、
自分が思っているような事は何も考えていない。
気にもしていない。

そうしてやっと、
心が委縮してしまっているのがわかる。
でもまあ、それでわかればラッキーで、
たいがいはわからないままだ。

自分で自分自身にそうした制限を課している。
基本的には人間、どこで何をやっていても自由なはずなのに。
中でも日本人と言う人種は、
もちろん自分も含めていろいろ制限をするのが好きなのだ。
解決策は?