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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

マレーシアだと仕事の力点はちょっと違う

2016-08-05 13:30:34 | マレーシアでニャー
マレーシアと日本では同じ仕事をしていても仕事の力点はちょっと違う。
人も違うし会社がかけられるお金の額も全然違う。

でも、日本の人達にはその実感は無いと思う。
いろいろな面でマレーシアであるような問題と言うのは日本には無いから。
人間の問題?、それはいつも書いているからここでは置いておく。

概要は下のスケッチに示す通り。


書いてないけれど、左がマレーシア、右が日本。
これは機械とか設備についての比較。

日本の場合は人件費が高いので高いのを買う。
高いのを買うとなぜか必然的に内蔵されている技術力も高い。
使っているだけだとなかなかその恩恵に気付かないかもしれない。

マレーシアだとどうしても安くしたいと思うわけで、必然的に導入する設備は安い。
マレーシア自体で作っている物は日本と比較すれば実際あまり無いといって良い。
だから欧米や日本、韓国、台湾から輸入した高いのを買うか、
安い中国製か何かを買うことになる。

その時日本人は高いのを選ぶのは難しいと思う。
なぜなら高いものの恩恵が自分でもわかっていなかったりするから。
結局、とっても大事な物を除けば中国製を選ぶって事になるはず。

そうすると、足りない部分を安い人件費で補ってどうにかやっていく事になる。
やってみると、「なぜか」日本でやるほど上手くはできない。
でも、そのマシンや設備の限界が何かってところは分かり難い。

これはホントに実感だけれど、何が限界を作り出しているかは分かり難い。
そして出来てくる物は「並」だ。
「並」って事は一応「可」なわけで、
結局それで進むうちにそのレベルを維持するのがまず最初の仕事になる。

人的な問題、メンテの問題、材料の問題、運用などいろいろ一度にやらないとできない。
日本でそんなに幅の広い仕事ってあまり無いかもしれない。


でも、言うほど容易い事じゃない。
例えばメンテ、こんなの小学生にやらせているようなレベル。
ドライバーを持った事があるレベルの人間でやらないといけない。

だから維持するってだけでほとんど至難と言える。

日本にいる人たち、同じ人間だから慣れればできるんじゃないか、と思っているけど、
それはほぼ絶望的。


仮に維持れきたとして、並のレベルを向上するにはさらに困難を極める。
だって、日本では高い専門技術の人の力がマシンの裏に隠れているけれど、
とてもそんなのは教えられたってすぐにわかるものじゃない。
そんなの軽く超えられるわけがない。

それどころか、本に書いてあるものばかりじゃないわけで、
知り得る事、知る事ができても実効可能な事なんてたかが知れている。


そう言うわけで、仕事のスタンスはこうしてマレーシアに移動してきただけで
けっこう違うものなのだ。




でも、最近はインターネットがあるからちょっと前よりはずいぶんマシ。
さっき何とか学会とか、何とか研究会の機関紙の記事なんかを読んでいたら
知りたい事がけっこう書いてあった。
それでもまあ、研究者の書いたものだから
残念ながら細かい事はチンプンカンプンだったけれど。

これで何がわかるかと言うと、解決策ではなくてここにある設備の限界点。
やっぱり中国製の物は形は同じように作れても裏に技術が無いから
できてもこんなもの、ここまでで我慢しないといけないんだな...と。

逆にそれがわかれば維持するところに専念できるとも言えるわけだ。


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