「人の心を動かす」リーダーの資質とは何か - 現代ビジネス(←クリック)
この記事の最初のところに書いてある一文がこれ。
「東日本大震災という国家的な惨事に直面し、リーダーの資質が問われています。」
中身を読まなくてもほとんど内容が想像できそうなタイトルにこの最初の一文。ああ、そうだよな、と素直に感じる人もいると思うけれどもタイトルだけでガッカリする人も多いのではないかと思う。自分の場合はもちろん後者だ。
昨今、ニュースの政治面では首相の資質についての批判が多い。こうした事態にならなくても、そして一国の首相に限らず会社の社長さん、何かのグループのリーダーについてもこうした批判はずっと行われてきた。その度に「資質が問われて」きた。変わることなく、ずっと。
さて、こんな大災害が起きたとき、また多くの人が言う。「今こそリーダーの資質が問われる場面だ」と。
日本ではこうした"思考停止"が普通なのである。
そして資質の無いダメなリーダーへの対処方法もずっと同じ、"切腹" なのである。
それを迫るのに誰もが躍起になって動く。それも思考停止だ。
そして逆を言えば、そんなダメなリーダーにおんぶにダッコ。彼が何もできないから自分も何もできないと言っている。私は何もできないバカよと言っているに等しいように聞こえるが、どうだろう。
これまでリーダーの資質を向上させるために我々は何をしてきたか?
何もしていない。リーダーになるため、政治化になるために学校でも作ったか? 松下政経塾程度はあるがそれほどポピュラーでもない。リーダーを作り出すための研究は何もしていない。だから"資質"と言う言葉で誤魔化す。資質、DNA、だから政治家は世襲ばかりなのか?
どこまでこんな不毛な議論を重ねて続けるつもりなのだろう。
個人の資質などもう問う必要は無い。簡単な事だ。他人(リーダー)任せの考え方を自分が改めれば良いだけじゃないか。