多趣味な無趣味

私の周りで起こっている事その時思った事それに趣味としている事

コールマン502

2015年05月10日 07時47分37秒 | コールマンのお話
失敗があるから成功した
コールマン502のお話です。

今から34年前の1981年製造
コールマン・スポーツスターストーブ
502(右)です。
左側にあるのは先代のモデル
1962年製造501Aです。

バーナーをぐるりと円を書く構造の
レギュレーターが爆発事故をもたらした
とされる問題を解決したのが502です。

501シリーズはリコール回収され
1962年の1年間だけの生産とされ
翌年の1963年からは502へと
モデルチェンジし1985年が生産終了
約22年間生産されました。

シャットオフバルブは初期型ですと
501Aと同じ赤でしたが黒になり
タンクキャップもマイナスネジの
無いタイプとなりました。
取り扱い説明のデカールも
簡素化されたシールとなり
ました。

502のダンボールパッケージ
写真と中身が違うケド
そんな小さなことなど気にしない
広大なアメリカン魂(?)
アウトドアをイメージした
切株模様とテンシル文字がカッコイイ

日本語版と英語版の取扱説明書
代理店名簿
注意書きの札

日本語版の取扱説明書

メーカーが推奨する使い方なので
502を持っているが
取説は持っていない方は
よく読んで下さい

当時のオプションなんかも
掲載されている

こっちは英語版
イラストがカワイイ

各部品の型番まで載っている

英語が不得意でも図解で分かる

捨てられてしまうのが多いいので
ある意味、希少な品

そんな私の502が造られた
1981年12月の出来事といえば

昭和の大作家である横溝正史さんが
お亡くなりになりました。

そしてこの頃生まれた有名人
安めぐみさん

ということで34年前の502を
点火試験です。
前回の501Aとは違う安心感
このモデルもポンピング構造が
Dリング式タイプなので
オールドコールマン特有独特の
音と感触に趣があり
着火直後の炎も暫し安定しています。

この502が造られた頃に
お亡くなりになった横溝正史氏の

代表作品八つ墓村もリバイバルされ
平成の現代でも映画化され

この頃生まれた安めぐみさんも
今ではお母さんとなった2015年

その502も今こうして
妖艶な炎を醸しだしております。

炎の調整幅は2レバー式なので
懐が深く
強火だろうが弱火だろうが
ましてやとろ火だろうが
長時間安定した炎です。





コールマン501と501A

2015年05月08日 15時38分51秒 | コールマンのお話
かなりディープでコアな
コールマンのお話です。

今から53年前の1962年製造
コールマン・スポーツスターストーブ
501(左)と501A(右)です。
共にコールマン社の設計不備により
爆発事故が相次ぎ急遽、
リコール回収されたモデルです。

501は(1962年5月製)
設計の不備を打開するべく
501Aとして(1962年8月製)
リリースしたものの
501シリーズはこの翌年
502へとモデルチェンジしました。
こうして
歴史あるコールマンの
スポーツスターシリーズ
最初で最後の問題作として
名を残す事となりました。

501との大きな違いは
シャットオフバルブと
ライティングレバーが
逆になっています。

こっちがファーストモデルの501
シャットオフバルブはクローズ方向
が書かれた大きめのノブで握りやすい形状
対照的にライティングレバーは小さく
360度回転する構造で使いづらく
カラー部分に浮き文字で表記されている

501Aは
シャットオフバルブがランタンの
200Aと同じ色形状
ライティングレバーから
クリーナーレギュレーターレバー
となった。
開閉角度は315度で
カラー部分には501Aの
表記がされていて
レギュレーターの形状も小変更されている

501Aのダンボールパッケージ
小さくて高性能だと
自信作を謳った内容が随所に書かれている

コールマン社の自信と誇りは
底の部分にまで印刷されている

使用上の注意書き
代理店名簿
保証書
イラストが時代を感じさせる
全て1962年当時の品
マッチの燃えカスも入っていた。

そんな501Aが造られた
1962年8月の出来事といえば
マリリン・モンローさんが

お亡くなりになった。(写真は劇中のシーン)

そしてこの頃生まれた有名人
筧利夫さん

そんな53年も前の
コールマン社がリコール回収した501A
奇跡的に生き残っていた1台を

あくまで自己責任の範疇にて点火試験
爆発の危険があるモデルなので命がけ(?)
タンク内に圧をかけるポンピングは
オールドコールマン特有独特で
音と感触に趣がある
点火直後は
後のモデル502と比べると少々気難しく
燃焼音も静かで、お上品である

レギュレーターの構造上の不備の品
炎が落ち着くまで時間と手間が掛かりますが

製造から53年経った今でも
綺麗な蒼い炎で燃焼します。