ゴルフを夢中で練習していた頃、「オレは何でこんなに練習するんだろう?」と・・・
血豆がつぶれて赤く染まったグラブを見ながら思いました。
答えは簡単!
ゴルフの世界に導いてくれた恩師に絶対勝ちたい!
コンペで絶対優勝したい!!
絶対表彰台のテッペン登りたい!!
みたいな、明確なビジョンが有ったから・・・
そんな、目的をもっていたからこそ挑んでいけた。・・・
地道に続けていた成果が実を結び、恩師にいつの間にか勝ってしまい・・・
その後、コンペで優勝してしまった。
そして・・・表彰台のテッペンから・・・とうとう・・・
参加者全員の視線を集め・・・拍手喝采された景色を・・・見てしまった。
・・・その日から・・・
ゴルフをしていません・・・素振りすらしていません・・・
ということで・・・久しぶりにリターンライダーのお話し・・・
約30年ぶりにこの世界へと導いてくれた私のライム先輩!
燃料漏れの修理やタイヤ交換など全て自分で熟し・・・
ユーザー車検に挑んで見事合格!!・・・
この時点で、ゴルフと同じ・・・目標の到達地点となった。
その後、まぁオッサンリターンライダーあるある話しですが・・・
「あぁ~寒い」とか「あぁ~雨降りそう」とか「あぁ~腰が痛い」とか・・・
なんだかんだ理由をつけて滅多に乗らなくなる(眺めているダケ)
陽気
もよくなり・・・乗らない理由がない日・・・久しぶりに走らせてみたら気になった。
5000rpm/hあたりのパワーバンドちょい手前の一番美味しい回転域で谷が出るようになった。
加速走行中の過負荷状態だとナオサラ・・・おまけにカリカリカリカリ・・・とノッキング音が出る始末!
「いよいよトラブル勃発か!?ん~楽しみ~!?」
不具合が出るなんて非常にネガティブなことを・・・楽しんでいる私(修理するという目標ができた?)
ではトラブルシューティングです。
点火系?・・・無負荷無走行の空ぶかしをしてみる・・・どの回転域でも問題なし!
吸気系?・・・燃料ホース交換の際に清掃済みだし負荷有走行時に症状が出るということは~?
「Are you in trouble?」
「あっオヤジさん!大丈夫です!この案件、実は心当たりがあります!
っていうか日本語でお願い致します。」
「なんだ日本人か?金髪なんで英語で喋っちゃったじゃねぇか!紛らわしいなぁ〜」
「金髪はスミマセンでした。それより原因の根源はズバリ!燃料です!!」
実は、今迄ライム先輩の燃料はオクタン価の低いレギュラーガソリンを入れていた。・・・
高回転ハイパフォーマンスエンジンには役不足・・・
最後に入れたのが何時だったのか忘れてしまうくらいのシロモノ・・・
タダでさえヤットッコさ燃焼していた燃料の質が悪くなったから尚更ノッキングして
ガバッと開けた時の回転域でズホズホ状態になり気持ちよく回らないのだ~~~!!
・・・と!・・・いうことで、ほぼ満タン状態の燃料を抜きます。(ジュコ~ンジュコ~ンジュコ~ン)
ハイ!すっからかん!・・・あっ!ここで昔々の愛車Z1100GPガス欠事件を思い出した!
あれは私が21歳の頃、乗り回していたZ1100GP・・・たしか燃料計がデジタル表示でアバウトだった。
サイドスタンドでの停車時には警告灯が点くぐらいカラ表示なのに走り出して車体が平らになると
レベル表示がパッパッパッパッと4段階くらい上がるそんなバイクだった。・・・
つい燃料残量の確認が疎かになって、あろうことかスタンドのない田舎道でガス欠・・・
キャップを開けてゆすってみるがチャポンチャポンの音すらしない・・・
ソレもそのハズ!ガス欠ライダーあるあるのRES状態だった!!・・・
仕方ないので一滴残らず使い果たした250キロもある巨体を・・・
ふもとのスタンドまで1時間くらい押し歩きをした。
その時、身に染みて分かった。軽快に走るバイクも燃料がなければタダのクソ重たい鉄の塊なんだ!と!!
アレから34年も経った今でも、押し歩きをしたあの道を通ると・・・
あの日のことを鮮明に思い出す・・・
さて!昔話はコレくらいにしておいて・・・
ほぼ不動車だったライム先輩から抜いたレギュラーガソリンを捨ててしまうのはもったいないので
効いているんだかよく分からない安い水抜き剤を投薬~(ジョボジョボ~)あっ!また思い出した!!
・・・あれは(って昔話の第二話か~い!)専門学校に通う19歳の頃だった。・・・
バブル景気がまだ尾を引いていた1986年・・・私はガソリンスタンドでバイトをしていた。
その頃は、セルフスタンドが未だない時代で有資格者の下でスタッフがお客さんのクルマに給油していた。
季節の変わり目になると「水抜き剤を売れ!」的なノルマを課せられて
「そろそろ水抜き剤如何ですか~」なぁ~んて給油中にお客さんにコレをお勧めしていた。
ダレが見たってこんなモン1本500円じゃ高すぎねぇ!?的な怪しい品だった。
不景気な今だったらことごとく「いえ!結構~デス!!」なぁ~んて断られて気持ちがヘコんでいただろうが
あのころは好景気のナゴリ?こんなモンが飛ぶように売れた!(あぁ~悪徳商法~スミマセン~)
だいたい不動車だったら必要かもしれないが・・・スタンドまで走ってくるクルマに
ガソリンより重い水が結露でタンクの底に溜まったとしても下からどんどん燃焼室へ
送られているんだから物理的に水がタンクに溜まるわけないでしょ!!
抜いたレギュラーガソリンはFJクルーザーに給油・・・大排気量エンジンだと多少質が落ちても屁でもない!
ガソリン単価が今ほど高くない時に買ったヤツを入れるって・・・なんだか先物取引で得した気分!?
V型6気筒4000㏄のFJクルーザーはタダでさえ有り余るパワーだがレギュラー指定のクルマ・・・
怪しい水抜き剤が効いたのか?違いが判らないほど快調に走ってるので問題なし!!
その後、カラになった携行缶を持ってガソリンスタンドへGO~!!
アニメ制作会社の、あの不幸な事件以来法律が改正されユーザーが勝手に携行缶給油できなくなった。
身分証明書提示や使用目的を書類に記載してからのぉ~
コイツ絶対ガソリン飲んだことねぇだろう的な(オレは~自慢じゃないが飲んだことある!)・・・
バイトの若いアンちゃんがハイオク満タン給油~!!(こんなマズイもの普通の人は飲まないか?)
さぁ~~ライム先輩~~!!新鮮上物ハイオクガソリン買ってきましたぁ~~~
どぉ~~~ぞ!腹いっぱい飲んでください~~~~!!(決して美味しくないですが~)
さて、キャブのフロート内もハイオクに入れ替わったころに試乗~で~す!!
今日は、天気の良いテスト走行日和!
そしてトリップメーターを購入時にリセットしたままだったので・・・
私のところにきてちょうど1000キロ走破記念日~!!
さぁ!ライム先輩!行きまっせぇ~~~!!(バコォォォオオオオ~~~ン)
ウヒョヒョ~~~エッ!?ナンですと~~~~!?・・・コレはまさにあの領域~~~
5000rpm/hから一気にパワーバンドの回転域まで気持ちよく回ったので問題解決~・・・っていうか・・・
1000キロもの間、今迄ズ~ッとレギュラーガソリンで封印されていたライム先輩の本当の実力に・・・
今更ですが驚いている私でした。
そして、休憩中の私・・・ここで気づいて更に!・・・今更ですが驚いた!?
慌てて出発したせいか?寝起きのスエット穿いたまま乗っていた!!(ハズカシ~)
「たとえ近所のテスト走行だとしても転倒のリスクがないわけじゃないんだからちゃんとした格好しろょ!」
「はい!分かりました!オヤジさん!!以後気を付けます!!!」
「オマエもリターンライダーとして事故やトラブルもなく1000キロ走ったのか?
結果的にレギュラーガソリンがリミッター役だったってことだな!?
これからの課題は封印が解けたモンスターを操れるよう日々精進しろよ!」
「オヤジさん!肝に銘じて日々精進いたします!」
ここでオヤジさんのヘェーなお話し・・・
現役バリバリで8耐の上位をかっさらっていた頃の動画を見ると
あのオヤジさんは、英語がペラペラで当時の外国人ライダー相手に
とても流暢な英語でお話しされてました。
雑誌記者がその件を質問した時にオヤジさんはこう答えてました。
「アメリカの女の子とどうしても仲良くなりたくて一生懸命覚えたから」だそうです。
あの頃、雑誌でしか見たことのないオヤジさんの私的に抱いた勝手なイメージはまさに
戦争体験者の頑固一徹カタブツオヤジだったのに・・・
オヤジさんも、昔はタダの女好き軟派少年だったんか~~~~い!!(ジャンジャン)
ということで・・・封印が解けたライム先輩!これからも宜しくお願いいたします!