ヒヨちゃんが行く!

松本市在住「大平滋子」の写真と詩のブログ

記録メディア

2010-05-06 | アート
写真は芸術ではないという、義父のひと言。

あれは記録メディアに過ぎない。
手を使って作るもの、それが芸術の最低条件。
文章だって手で書く、
絵も手で描く、
木工も手で作る。
手でなくてカメラ、その媒体なしに成立しないものに
芸術は語れない、と僕は思う。

おっとっと……。

でもまあ、わたくし的には
何でもいいんじゃないかと思うんですね。
表現って、誰かとつながっていくための手段と考えていますから。

もしかしたら、自分が自分につながるだけかもしれないですが、
それもいいと思うんですね。
記録と記憶は密接な関係もあるし。

とにもかくにも、表現して、形になる。
すると、そこから物語が始まるわけです。
「どこで撮ったの?」
「へたくそね」
「あ、おばあちゃん笑っている!」

わたしの記録がわたしの記憶になる。
表現って「帰る場所だ」と思うのです。
わたしが、
あるいは、それを見聞きした誰かが。
「記憶」としてとどめ置ける。

それは、豊かなつながりだと わたしは確信しています。

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写真は4月30日の筑摩神社界隈。
強風で桜の枝が北に押しやられています。
吹き寄せられ、戻され、やがてサクランボを実らせることでしょう。

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