古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

写真1 ポタラ宮

2010-07-27 13:22:45 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その63

久しぶりに写真をアップします。
うまく写っていると好いのだが。

チベット拉薩のポタラ宮の写真をフォトチャンネルにアップしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

掏摸の後遺症 両替

2010-07-27 10:18:00 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その62

7月18日(日)

午前10時前に、成都のゲストハウスに辿り着く。
一番ぴったりな言葉だ。

屋上で昼からビールを飲む。
やけ糞飲みだ。(こんな言葉があったかな。ああ、やけ飲みと言うのかな。)
宿に預けてある日本円も在るので、借りた有り金でビールを飲もう。

パスポート申請に必要な戸籍謄本が送られてくるのを待つことしか出来ない。
金曜日に連絡したのだが、日本はあいにくと三連休で来週の火曜日でないと役所が開かないらしい。

屋頂花園で昼からビールを飲む。

  
7月19日(月)

パスポート紛失証明書を持って中国銀行の窓口で両替しようとしたが拒否されてしまう。

受付で両替をしたいが、パスポートを紛失したのでと公安部出入境管理局の紛失証明書を見せると、受付の女性行員はそれを持って奥のほうに入っていった。
暫らくして、大堂経理(ホール担当責任者)の女性が出てきて言うには、パスポートが無ければ両替は出来ません。この証明書ではだめですと言う。

パスポートを取得する為に移動しなければならないんで、その為に金が必要で、その両替なのに、パスポートが無いと両替できない。

カードも盗まれたので、再発行してもらいたいと言うが、パスポートが無いとその手続きも取れませんと言う。

一体全体如何したら良いんですか。

受付の大堂経理の次位の女性行員がそばに来て、珍しく小声でボソボソと何かを言った。
すると、いかにもと言うおじさんが寄ってきて、幾ら両替しますと言う。
えええ、、あなた、両替の闇屋さんでないの。
銀行の中に闇屋が来て両替をすると言う。

銀行の担当者に今日のレートを聞いて、7.5494のレートで両替し、銀行の偽札検査機にかけて100元札をチェックする。

闇屋は何の悪びれるところも無い。
行員も別にどおと言う事はない。何時もの事ですと言う顔だ。

いや、銀行での対応が無理なので、先程の行員が呼んでくれたのかもしれない。

如何なっている中国。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西寧の掏摸団 軟臥車

2010-07-26 10:14:05 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その61

7月17日(土)

軟臥には映画俳優のような綺麗な女の子も居るし、正装した紳士淑女も居る。
しかし、同室の母娘は最低だ。娘はやっと歩けるくらい、二三歳位だが、その教育が為っていない。
下着を着けないでスカートだけで部屋をうろうろし、屑入れに腰掛けて大小をする。
それを見て母親は好く躾けてあると言わんばかりの顔をする。確かに、母親はその後屑入れをゴミ箱に捨てに行った。
しかし、その内その娘は立ったまま所かまわず小用を始めてしまった。
床はビショビショだ。

これが中国のファーストクラスの寝台車ですか。乗る車両を間違えていませんかと言いたい。

何もかも落ち目だ。それなのにグリーン車の寝台に乗っている。
缶ビール一本が何とも高いのだが、頑張って呑んでいる。また哀れだ。

公安にもう如何にされても何もいえない身分だ。それくらい落ち込んでいる。
それがグリーン車に乗って移動している。やけ糞だ。

たった四人しか居ないコンパートメントだが、母親は大声で電話しまくっているし、餓鬼は餓鬼でウロツイテいるし。
その内、餓鬼まで大声で喚き始めた。
他の二人の上段の客はまた関係なく大声でがなりあっている。

ああ、また始めてしまった。
餓鬼がお漏らしをしたのだ。しかも大だ。臭い。

これが中国の常識だ。パワーなのだ。参った。

悲劇だ。
宝鶏駅で上段の二人は降りていった。
コンパートメントには30ちょい過ぎの母親と二三歳の餓鬼だけだ。

本来であれば話のもう一つ位は有るのだがこのような状況では遺憾ともし難い。
おとなしくBeerでもカッ喰らって寝るしかあるまい。

電車はまだ11時間も走る。

中国の電車は広軌なので揺れが少なく快適だ。
発車、停車の衝撃も少なく非常に乗り心地が好い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西寧の掏摸(スリ)団 その4

2010-07-25 02:01:00 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その60

7月16日(金)その4

宿に戻り、オーナーのおばさんに路銀の借用をお願いする。
見ず知らずの人間が四五日前に来て、それが盗難に遭い金を貸してくれと言うのだから、ためらうに違いないと思ったが、意外にも簡単に良いよと言う返事だ。

助かった。

青海塔頂陽光国際青年旅舎のオーナーより1000元を借用する。
本当に助かった。
これだけで、青海塔頂陽光国際青年旅舎を絶対贔屓にしようと思う。

パスポートの申請、ビザの取得等の為移動する事にしよう。
一番近い重慶で手続きをしようと思う。

明日の成都行きT24次の軟臥(日本のグリーン車の寝台だ)を購入する。
明後日のK1060次の硬臥が空いているだけでその他は全て満杯と言われた。
で、どうせ何もかもカッパワれたのだから、この際、優雅に軟臥も良いかと決めた。

中国初の軟臥だ。軟臥は四人のコンパートメントで、上下二段だ。
寝台の幅も広く、個別に12インチくらいのTVが付いている。

軟臥の一車両定員は32名だ。硬臥は68名だ。同じく硬座は98名だ。硬座更に無座の人間が乗り込んでくる。
料金も乗車定員に比例している。
硬座を100元とすると、硬臥が200元で軟臥は400元位になる。
軟臥はかなりの贅沢だ。

15時に受け取った中華人民共和国公安部出入境管理局発行のパスポート紛失証明証はピラピラの紙ッ切れ一枚だった。
裏面に30日以内に所定のパスポートを入手してビザを取得しないと非法居留で中国公安の処罰を受けるとの注意書きがある。

それが、パスポート兼ビザだ。
なんとも中国らしい。

公安局の盗難証明書とパスポート紛失証明証が全財産の代わりに貰った全てだ。
何とも軽くなったものだ。

身も心も軽く明日から中国を歩こう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西寧の掏摸(スリ)団 その3

2010-07-23 17:58:00 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その59

7月16日(金)その3

中国は青海省の西寧市のド真中で途方に呉れてしまった。

金無し、パスポート無し、ビザ無し、カード無しなのだから、公安に逮捕されて銃殺されても何も残らないので、多分、可能な選択肢の一つに違いない。

西寧の掏摸(スリ)団は綺麗さっぱり盗ってくれた。
パスポート等は今は金に為らない筈だから返してもらいたい。

冗談はさておき、本当に如何しよう。
知人は一人もいないし、電話で連絡出来る人も居ない。

今朝まで厄介になっていた宿に行ってみよう。
顔見知りはそこの従業員達だけだ。

何時もの外出から返ってきた時の雰囲気の挨拶で宿のフロントに声を掛ける。
昨日から同じことの繰り返しだ。
「ドーシタノ」と笑っている。
何時もと違うんだと顔で笑いかけるが、落胆のドは大きい。

宿の女主人に事情を話すと、昨日会った、杭州の大学に語学留学している日本人の彼女がまだ滞在していると言う。
彼女に頼んで公安等への届出に付き合ってもらう。

公安局への届出は犯行現場の壁一枚、ドア一枚の隣だ。
西寧汽車站と同じビルの中にあり、正にすぐ隣が公安局の汽車站派出所だ。
現場検証は椅子を立ちさえすれば、見えるところだ。あそこ、あそこです。
ドアを開ければ、そこが犯行の現場だ。
約一時間で調書が整い証明書が発行された。

医者とお寺が隣り合わせのようなものだ。

次は、同じ公安局でも警察とは違う出入境管理所に行ってパスポートとビザの代わりになるものを貰わねばならない。
タクシーで移動するも違う場所に連れて行かれたようで、暫く歩く。
そこは通常のビザの更新や、延長を受け付ける西寧市公安局出入境管理所だった。
先ほどの盗難証明書を見せて事情を説明する。申請書のようなものを書いてもらい、日本語で盗難の顛末を書く。
15時に写真を一枚持って再出頭するよう言われる。
これで役所は全て済んだ。

時間は12時少し前だ。
7時からの5時間はあっと言う間に過ぎた。
全てが済んだ。

朝も昼も食べていないが空腹を感じない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする