古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

西寧の掏摸(スリ)団 その4

2010-07-25 02:01:00 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その60

7月16日(金)その4

宿に戻り、オーナーのおばさんに路銀の借用をお願いする。
見ず知らずの人間が四五日前に来て、それが盗難に遭い金を貸してくれと言うのだから、ためらうに違いないと思ったが、意外にも簡単に良いよと言う返事だ。

助かった。

青海塔頂陽光国際青年旅舎のオーナーより1000元を借用する。
本当に助かった。
これだけで、青海塔頂陽光国際青年旅舎を絶対贔屓にしようと思う。

パスポートの申請、ビザの取得等の為移動する事にしよう。
一番近い重慶で手続きをしようと思う。

明日の成都行きT24次の軟臥(日本のグリーン車の寝台だ)を購入する。
明後日のK1060次の硬臥が空いているだけでその他は全て満杯と言われた。
で、どうせ何もかもカッパワれたのだから、この際、優雅に軟臥も良いかと決めた。

中国初の軟臥だ。軟臥は四人のコンパートメントで、上下二段だ。
寝台の幅も広く、個別に12インチくらいのTVが付いている。

軟臥の一車両定員は32名だ。硬臥は68名だ。同じく硬座は98名だ。硬座更に無座の人間が乗り込んでくる。
料金も乗車定員に比例している。
硬座を100元とすると、硬臥が200元で軟臥は400元位になる。
軟臥はかなりの贅沢だ。

15時に受け取った中華人民共和国公安部出入境管理局発行のパスポート紛失証明証はピラピラの紙ッ切れ一枚だった。
裏面に30日以内に所定のパスポートを入手してビザを取得しないと非法居留で中国公安の処罰を受けるとの注意書きがある。

それが、パスポート兼ビザだ。
なんとも中国らしい。

公安局の盗難証明書とパスポート紛失証明証が全財産の代わりに貰った全てだ。
何とも軽くなったものだ。

身も心も軽く明日から中国を歩こう。

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