古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

西寧の掏摸団 軟臥車

2010-07-26 10:14:05 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その61

7月17日(土)

軟臥には映画俳優のような綺麗な女の子も居るし、正装した紳士淑女も居る。
しかし、同室の母娘は最低だ。娘はやっと歩けるくらい、二三歳位だが、その教育が為っていない。
下着を着けないでスカートだけで部屋をうろうろし、屑入れに腰掛けて大小をする。
それを見て母親は好く躾けてあると言わんばかりの顔をする。確かに、母親はその後屑入れをゴミ箱に捨てに行った。
しかし、その内その娘は立ったまま所かまわず小用を始めてしまった。
床はビショビショだ。

これが中国のファーストクラスの寝台車ですか。乗る車両を間違えていませんかと言いたい。

何もかも落ち目だ。それなのにグリーン車の寝台に乗っている。
缶ビール一本が何とも高いのだが、頑張って呑んでいる。また哀れだ。

公安にもう如何にされても何もいえない身分だ。それくらい落ち込んでいる。
それがグリーン車に乗って移動している。やけ糞だ。

たった四人しか居ないコンパートメントだが、母親は大声で電話しまくっているし、餓鬼は餓鬼でウロツイテいるし。
その内、餓鬼まで大声で喚き始めた。
他の二人の上段の客はまた関係なく大声でがなりあっている。

ああ、また始めてしまった。
餓鬼がお漏らしをしたのだ。しかも大だ。臭い。

これが中国の常識だ。パワーなのだ。参った。

悲劇だ。
宝鶏駅で上段の二人は降りていった。
コンパートメントには30ちょい過ぎの母親と二三歳の餓鬼だけだ。

本来であれば話のもう一つ位は有るのだがこのような状況では遺憾ともし難い。
おとなしくBeerでもカッ喰らって寝るしかあるまい。

電車はまだ11時間も走る。

中国の電車は広軌なので揺れが少なく快適だ。
発車、停車の衝撃も少なく非常に乗り心地が好い。
コメント
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