古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

新鑑真にて その2

2012-02-18 09:34:34 | 旅行

新鑑真号のデッキにて(上海から大阪)

還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その146
2月12日(日)
ラウンジでのんびりしていると、昨日の老岸部四郎が声を掛けてきた。
「大阪で焼肉店三軒とカラオケ二軒を持ってるんだが、
女房に遣らせているんですがね、その他に貸しビル二軒とマンション1軒を持ってるんだ。」
・・・だから如何したんですか。
そんなオーナーが上海から大坂まで44時間も掛かる船の二等船室でカップラーメンを啜っているんですか。如何でもいいよ。
あなたに興味ないんだから話しかけ無いで呉れ。

「こないだね、初めて軽自動車に乗ったんですよ。
女房の買い物用なんですがね、結構中は広くて、、すぐに100km位は出るんですね。
何時もはジャガーを乗ってるんですがね、
格好をつけて乗ってるんですが、軽を乗ったら止められませんね。」
・・・どこのジャガーですって、ジャガー横田の張りボテにでも乗ってるんですか。
・・・夢でも見とるんと違いまっか。それとも、単なる阿保なだけかしらん。

貴方の下らない話を聞くためにこの船に乗ってるんで無いですから、構わないで下さい。
碌な返事もしないで無視しても、相変わらず呂律の廻らない口調で話しかけてくる。

十数種の薬を飲んでいるようで、かなり壊れているようだ。

只、哀れ。

新鑑真にて

2012-02-16 21:04:48 | 旅行

新鑑真(上海から大坂へ)

還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その145
2月11日(土)
新鑑真号にて
白髪の老人(元首相と同級だと言うが歳は幾つなの)
「鳩山も馬鹿なんだよ。小沢だって皆そうなんだが。俺、俺は鳩山と北海道の高校の同級生で、この間も奴の所で飯食って話して来たんだよ。知ってるか。安田講堂の攻防戦、あれは俺らがやったんだよ。」・・・鳩山とは前の日本の首相をやったという人らしい。彼は北海道の高校だったんだ。安田講堂の事件は昭和だが、年がチョッと違うような気がするが。

62歳の老人(岸部シローをもっとトロクしたような感じで、呂律が回らない。)
「息子が自衛隊の幹部で外国に行ってるんだが、女房は台湾人だが美人だろ、歌も旨いんだよ、芸能界の話しも有ったんだが、本人が余り乗り気でないんで、まあ女房に納まっているんだがね、(懐の財布から女房と息子の写真を出して。)」・・・自衛隊の幹部って、将官か少なくとも佐官クラスだと思うんだが、30歳そこそこでそんな階級まで成れるんだろうか、女房はまあ自慢でも好いかと思うが。

70数歳の老人(自称ジャーナリスト)
「この間、××の個人的な講演会で、俺もチョッと喋ったんだがね、その後で酒を飲んで、××はもう駄目だね、具合が悪くて引退したんだが、もう長くないね。俺も新聞に時々は書いてるんだが、××ほど旨く書けなくてね、」・・・オイオイ、具合が悪いのに、講演会をやってその後で酒まで飲んでるのかよ。因みに××と言うのは、つい最近TVのニュースキャスターを引退した×××一郎らしい。

年齢不詳の老人(ターバン風の帽子をかぶり、東南アジア系の服を着ている。)
「中国と日本の合弁会社を持ってるんだがね、うん、5社かな。一応社長だが、現地に日本人の責任者を置いてガッポリ稼がせてもらっているが、中国人を信用しちゃいけないよ。
この間なんか、真珠を1000万円ばかり買い付けて輸入したんだが、何と偽物を掴まされてね、あはは、参ったよ。うん、偽物だったよ。」・・・そんな、五つも会社を持っている人間が、44時間もかけて、上海と大坂を往復してられるの。社長がそんなに暇な訳で良いんですか。

何時もの事だが、なんともはや、偉い人達がこの新鑑真に乗っているもんだ。
挙げたらきりが無い、開いた口が塞がらない。
背包族は黙って聞いているしかない。
いや、もう寝よう。

東シナ海に十八夜の月が掛かっている。

上海 雪

2012-02-16 08:58:23 | 旅行

黄浦江東岸の浦東(PUDONG)地区夜景(上海市)

還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その144
2月10日(金)
上海に冷たい雨が降っている、いや霙になったようだ。
昨日まで二十日以上続いていた大理の快晴の空が嘘のようだ。
汽車でチョッと移動したら、それでも、約50時間3600kmだが、まるで違う世界だ。
寒い。
軽く10℃以上違うのではないかと思う。
矢張り中国は大きい。

もう、完全に雪になった。
上海にも雪が降るんだ。
しかし、積もるような降りかたでは無い。
上海には雪は似合わない。

大理 宿騒動

2012-02-14 20:43:19 | 旅行

街屋(大理市大理古城)

還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その143
2月7日(火)
早朝の6時過ぎには大理の宿を出る。
今までは、会う人毎に此処の宿を推薦していたが、もう止めようと思う。
最初に来た三年前は清潔で親切で、とても感じの良かった宿だが、今回は様子が違う。
チョッと流行り過ぎたようだ。
慢心なのか如何か、何かにつけて違和感がある。
態度が大きいのである。
ひと月の予定で宿代の交渉をするが、前回のようには気安く応じてくれない。
態度が横柄で強気なのである。
儲かれば儲かるほど欲深になる感じなのである。
泊まって貰わなくても良いのよ、他にもお客は沢山居るのだからと言ってるようだ。
言葉に出さなくとも、その態度、雰囲気がその事実を如実に物語っている。
確かに、三年前とは比べ物にならない位客は増えたようだ。
30日の予定が24日になっても、少しも払い戻しては呉れない。
短くなるのは貴方の勝手だから、30日分の料金で決めたのだからと言う。
間に春節が有ったのだから尚更だと言う。
残念ながら、これでは、もう再びは来れない。

大理では又宿探しをしなければ成らない。